古野まほろ
11月25日[1] -)は、日本の小説家、推理作家、元警察官僚。血液型はO型[1]。日本推理作家協会会員[2]。代表作は天帝シリーズのほか『ぐるりよざ殺人事件』『その孤島の名は、虚』『ヒクイドリ 警察庁図書館』『臨床真実士(ヴェリティエ)ユイカの論理』など。 (ふるの まほろ、人物像顔出しは行っていない。プロフィールは公表しており、東大卒の警察キャリア、退官して専業作家になったなどとされる[3][4][5][6]。これらの事実から、経歴を詳細には明かしていない「覆面作家」であるとも報道される[7]。私有twitterアカウントを使用していたが、2017年12月19日にやめている。メインは小説作品であるが、『警察手帳』など警察行政に関する書籍も執筆している。 略歴東京大学法学部卒業[6] 。リヨン第三大学法学部第三段階「Droit et Politique de la Sécurité」専攻修士課程修了[6]。フランス内務省より免状「Diplôme de Commissaire」授与[6]。学位授与機構より学士(文学)[6]。国家公務員一種試験を受け[注 1]、警察庁入庁。警察庁Ⅰ種警察官として交番、警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務の後、警察大学校主任教授にて退官[6]。 「宇山日出臣が発掘した最後の新人」と呼ばれている。綾辻行人と有栖川有栖に師事。デビューからおよそ10年で長編作品が約20作品、短編集も含めると約25作品が刊行されている。 受賞歴など作風
物議をかもした発言2017年12月7日、北海道大学推理小説研究会がTwitter上で古野の新刊「禁じられたジュリエット」の批評をツイートしたところ、古野は「本人の前で言えクズ」「このクズどもは許さん」「猿はシェイクスピアを打てないんだった」「だって旧帝大で文系が57.5とか、ちょっとありえない」「これまで東大出を鼻で嗤う『異様に優秀な東北大出の役人』『同九大出』には結構出会っても、蝦夷地からは皆無だった理由がいま解りました」等のツイートを書き込んだ[7][13]。これらの暴言が引き金となって古野のアカウントは炎上状態となり、「この午後あたりから、身辺に危難が想定され始めました。(中略)本信の周知期間を置いて、お休みします」というツイートを最後に、11日19時までに削除された[7][14]。 ミステリランキング本格ミステリ・ベスト10※括弧内は読者投票ランキング
作品リスト単行本天帝シリーズ→詳細は「天帝シリーズ」を参照
1990年代の日本帝国というパラレルワールドを舞台に、高校生の古野まほろが事件を解決に導いていく。 本シリーズは「五番目の奇書」に連なる黒い水脈を指向している事を公言している。
探偵小説シリーズ全5巻で完結。表紙イラストはゴツボ×リュウジ。 激しい妄想癖のある女子高生・水里あかねが謎に包まれた美少女・小諸るいかとともに事件を解決する。 天帝シリーズとはやや異なる趣として、本格かつ前衛的な実験も同時に試みられているシリーズ。
イエユカシリーズ光文社文庫版の表紙イラストは丹地陽子。 天帝シリーズにも登場する渡辺夕佳と、天才ピアニストの八重洲家康によるシリーズ。ルビなどの文章装飾は天帝シリーズと比べて抑えめだが、本格ミステリに用いられるガジェットや設定が過剰に盛り込まれている作品が特徴。
二条実房シリーズ主役は天帝シリーズにも登場する二条実房警視正。 警察小説でありながらも本格ミステリ的手続きによって解かれる謎と、これまでとは異なる趣でありながらも警察を舞台に奮闘する二条による青春小説とが融合したシリーズ。
セーラー服と黙示録シリーズ表紙イラストは九条キヨ。 フーダニット(犯人論)の島津今日子、ハウダニット(手口論)の古野みづき、ホワイダニット(動機論)の葉月茉莉衣ら三人により、一つの事件を三階層に区切って導く解決篇が特徴的なシリーズ。
天帝シリーズとセーラー服シリーズのクロスオーバー作品であり、両シリーズの人物が登場する。
外田警部シリーズ表紙イラストはミキワカコ。 探偵小説シリーズに登場する 刑事コロンボのオマージュとして、容疑者と睨んだ人物に仕掛ける執拗な質問や、逆トリックが特徴的。
新任シリーズ
臨床真実士ユイカシリーズ表紙イラストは浅見なつ。
おんみょう紅茶屋らぷさんシリーズ表紙イラストはこちも。
R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室シリーズ→詳細は「R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室シリーズ」を参照
表紙イラストは清原紘。
天国三部作表紙イラストは爽々。
オニキス―公爵令嬢刑事 西有栖宮綾子―シリーズ表紙イラストは清原紘。
その他の小説
新書
アンソロジー「」内が古野まほろの作品
単行本未収録作品
エッセイ
雑誌掲載エッセイ
作詞
脚注注釈 出典
関連項目 |
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