名古屋市交通局3050形電車
名古屋市交通局3050形電車(なごやしこうつうきょく3050がたでんしゃ)は、1993年(平成5年)に登場した名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)鶴舞線用の通勤形電車である。 鶴舞線のほか、名古屋鉄道の犬山線・豊田線・三河線へ直通運転をしている。ただし、三河線では梅坪 - 豊田市間以外、営業運転内での直通は行われていない。 概要(2007年7月5日)(未更新車)(上小田井 - 西春にて) ![]() 鶴舞線の輸送力強化と庄内緑地公園 - 上小田井間延伸開業分として6両編成8本(48両)と4両(計52両)が竣工し、翌年、上小田井駅折り返し設備完成による運用増強として6両編成1本が増備された。基本設計は1987年(昭和62年)に登場した桜通線6000形と共通化してコストダウンを図っている[2]。 本形式のうち、3159編成は3000形2両を4両の中間に組み込んだ混成編成を組んでいた[6]。3800A形3806号車と3700形3759号車は電動車同士が連結されているため、連結部付近では3800A形のチョッパ制御のモーター音と3700形のVVVFインバータ制御のモーター音の両方を聞くことができた。 車両概説車体オールステンレス車体を採用し、青帯のラインカラーは大小2本帯が腰部、Vカットが前面腰部に入っている[2]。側面は桜通線6000形と同じ形状だが、前面は踏切がある名鉄犬山線との相互直通運転のため、スカートを装備している[2]。 内装座席は青のモケットのバケットシートとなっており[3]、材質は3159編成までポリウレタンで、3160編成はポリエステルに変更されている。 LED式(一部編成はLCD式に更新)車内案内表示器は車端部妻面貫通路上部、車椅子スペースは両先頭車に設置されている[3]。LCD式案内表示機は日本語(漢字・ひらがな)、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語に対応している。なお、名鉄線内ではナンバリング表記と中国語、韓国語の表示はしない。
機器類集約分散式冷房装置は3000形と同じく4台/両を搭載し、パンタグラフは離線による回生失効対策のため[要出典]、2機/両がMc車とM車に設置されていたが、2004年から2008年にかけてうち赤池方1機が撤去された。 制御装置はVVVFインバータ制御とし[2]、補助電源装置は静止形三相インバータ(定格容量140 kVA)(登場時)を搭載する。 台車は日車製ND721形ボルスタレス式空気ばね台車を採用している。 機器類の経年劣化が進んだため、2019年(令和元年)以降は機器類の更新が進んでいる[7]。 編成
廃車N3000形の導入に伴い、3000形2両を中間に組み込んだ3159編成は2019年9月27日付で1編成全車が廃車・解体されている[8]。 その他市営交通資料センターでは本形式(更新前)の運転台(教習訓練用を転用)で鉄道運転シミュレーションが体験できる[9]。 脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク
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