夢の島熱帯植物館
夢の島熱帯植物館(ゆめのしまねったいしょくぶつかん、英: Yumenoshima Tropical Greenhouse Dome)は、東京都江東区夢の島の都立夢の島公園にある植物園。 1988年11月19日が「夢の島熱帯植物館」のオープン日。その30年ほど前に江東区が東京都に出した要望により、清掃工場でゴミを燃やした際の熱でドーム内を暖め、冬でも熱帯植物を育成することができる環境を創り出した[1]。 2006年4月1日から指定管理者制度により、日比谷アメニス、日比谷花壇、アズビル、日建総業、グリーバル、エコルシステムの6社によって構成されたアメニス夢の島グループによって管理されるようになった[2][3][4]。 基本情報
主な施設(この節の出典:[7]) 大温室中心施設であり、ドームを3つ重ねたような特徴的な外観である。隣接する新江東清掃工場の余熱を利用している。 Aドーム正面入口より大温室に入ると、熱帯の水辺に生息する植物が眼前に広がる。音を立てて滝が流れ落ちる池では、熱帯性スイレンの花が揺れ、池の縁では木生シダのヒカゲヘゴが大きな葉を広げる姿を観察できる。また、熱帯の河口に生息するマングローブ植物が生い茂り、熱帯の水辺の景観を楽しめる。頭上左側から落ちる滝の下をくぐり、トンネルを抜けBドームへと進んで行く。
Bドームダイオウヤシをはじめ、巨大なヤシが林立する中に「熱帯の家」が建っている。この熱帯の家は、屋根の素材にニッパヤシの葉を使用し、風通しの良い休憩スペースとして利用できる。家の周りではヒスイカズラやトーチジンジャーなどの珍しい花を観賞できる。また、ココヤシやバナナ、カカオなどが実を結び、熱帯地方の人々だけでなく、我々の生活にも関わり深い熱帯植物が生育している。
Cドームここにはタコノキやノヤシ、ムニンヒメツバキなど、世界自然遺産で名高い小笠原諸島の様々な植物を見ることができる。小笠原諸島は、東京都心から遠く1.000 kmも離れた南の海上に浮かぶ亜熱帯の島々。大陸から孤立しているため、生息する生物は独自の進化を遂げたたくさんの「固有種」があり、その中には、絶滅が危惧される種が数多くある。出口に近づくとマダガスカル原産のオウギバショウの巨大な葉が茂り、大温室の景観をしめくくってる。
イベントホールこのホールでは、植物と人間の生活のかかわりについて、さまざまな視点からわかりやすい解説で紹介している。明るく広々とした空間を活かした展示やコンサート、そして生きた植物や素材に触れることのできるイベントやワークショップも開催される。
その他
マスコット夢の島熱帯植物館のマスコットは「このは」と「このみ」である。それぞれ頭に草と花を乗せている[8]。 脚注
関連項目
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia