夢をあきらめないで
「夢をあきらめないで」(ゆめをあきらめないで)は、岡村孝子の通算5枚目のシングル。1987年2月4日発売。発売元はファンハウス(現・ソニー・ミュージックレーベルズ)。 オリジナル・バージョン同時発売のアルバム『Andantino a tempo』に収録された。当初はシングル・レコードとカセットの2形態でリリースされ、1988年11月25日に8cmCD[1]、2001年6月20日にマキシシングル[2]として再リリースされた。 解説「夢をあきらめないで」は、1982年に "あみん" として「待つわ」で歌手デビューを果たしたのち、1985年よりソロ歌手に転向した岡村にとって、代表曲のひとつである。アルバム『Andantino a tempo』と同時発売され、このアルバムにもB面曲とともに収録されている。 岡村は「ただの失恋ソングのつもりで作りました」とインタビューで語っているが、流行り廃りのない言葉で綴られている歌詞は、岡村本人の意図する解釈を超え、スタンダード・ナンバーへと成長した。岡村は「この曲を『応援歌』として捉えられることは、自分の意図とは違う方向へ一人歩きした感じがした時もありましたが、現在でもこの曲を愛してくれていることは凄く嬉しいです。現在ステージで歌うときは、皆さんへの応援歌としての気持ちで歌っているんです。」と16年後に語っている[3]。 B面曲の「そよ風の季節」は、沢口靖子に提供した曲のセルフカヴァーである。ただし、メロディが一部異なる。 テレビなどで使われることも多く、フジテレビ系情報番組『タイム3』のエンディングテーマや、武蔵高等予備校・東北電力のコマーシャルソングに使用されたほか、朝日放送・テレビ朝日共同制作の『熱闘甲子園』で使用されたりもした[注 1]。 朝日放送の高校野球中継における高校球児たちに対しての「好きな曲アンケート」では、本楽曲が第1位に選ばれた。このように応援歌的な人気があるほか、音楽の教科書に掲載されたこともあり、卒業シーズンの定番曲である。 広く知られる楽曲である一方、岡村がソロ・デビュー以降音楽番組に出演して歌うのが稀なことから、テレビ番組で紹介される場合の多くは商品化されたライヴ映像作品が使用される。 2007年に再結成された "あみん" として加藤晴子とともに出演したフジテレビ系バラエティ『SMAP×SMAP '07秋の豪華延長戦スペシャル』では、SMAPと一緒に歌う映像が放送された。 同年開催のライヴにおいても披露されており、その模様は『25th Anniversary Aming Concert Tour 2007 In the prime 〜ひまわり〜』のタイトルでDVD化された。 2005年、映画『逆境ナイン』の主題歌に使用。これを機にリマスタリングを施したシングルが2005年6月22日に「夢をあきらめないで 『逆境ナイン』 リマスタリング・バージョン」としてBMGファンハウスからリリースされた(詳細後述)。 オリジナル盤収録曲8cmCD /シングル・レコード
シングル・カセット
マキシシングル
『逆境ナイン』リマスタリング・バージョン
「夢をあきらめないで 『逆境ナイン』 リマスタリング・バージョン」は、岡村孝子の通算31枚目のシングルとして2005年6月22日にBMGファンハウスから発売された。 2005年7月2日公開の映画『逆境ナイン』の主題歌に使用されたことがきっかけで、オリジナル曲音源に最新デジタル・リマスタリングを施した形で発売したもの[注 2]。 映画公開前の6月26日に半蔵門のTOKYO FM HALLにて同映画の試写会が開催。、岡村も参加。生で本曲を披露した。 カップリング曲の「フックエンド・マナーの丘」は書き下ろし。本シングルと同じバージョンは2008年時点でアルバム未収録となっているが、コーラスなどを追加した形のものが15枚目のアルバム『四つ葉のクローバー』(2006年5月24日)にアルバム・バージョンとして収録された。 フックエンド・マナーとは、以前レコーディングのために通っていたイギリス・チェッケンドンの番地であり、その場所のなだらかな地平線をイメージしながら書いた曲だという(本人談)。 初回生産限定盤のみDVD付。過去に発売されたライヴDVDから同曲の歌唱映像を集めた「夢をあきらめないで ヒストリーDVD」となっている。 1987年、1988年、1990年、1992年、2002年の全5公演分を収録している。 リマスタリング盤収録曲
エピソード
DVD収録曲
収録作品
カバー・バージョン
脚注注釈
出典
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