女たちの忠臣蔵
『女たちの忠臣蔵〜いのち燃ゆる時〜』(おんなたちのちゅうしんぐら いのちもゆるとき)は、1979年12月9日にTBS系の「東芝日曜劇場」1200回記念として放送されたテレビドラマ。 概要大石内蔵助(宇津井健)に率いられた赤穂浪士ではなく、その妻や姉妹、恋人らの苦悩を描く時代劇である[1]。内蔵助の妻・りく(池内淳子)をはじめとして、残された女たちのドラマが幾重にも描かれ[1]、瑤泉院(佐久間良子)を、残される家臣の家族を思いやり、仇討に反対する側として。毛利小平太(新克利)が赤穂浪士を抜けたのは、一緒に暮らしていた女が毛利の子を宿し、女から「この子を父無し子にしないで」と懇願されたから。大石瀬左衛門(渡辺篤史)の姉・つね(香川京子)は目が見えず、内蔵助は瀬左衛門を討ち入りからはずそうとする。しかしつねは、見えぬ目で弟のための白装束を縫って、「私は独りで生きていける」と送り出す[1]。など、従来の忠臣蔵作品とは異なる様相を取り入れている。 このドラマを企画したプロデューサー・石井ふく子は、"残される女"という切り口と参考資料についてこう語る[2]。「なぜ忠臣蔵は男ばっかりだろう? と若い頃から思ってたんですね。戦争と同じように、やっぱり女が家庭を支えないと駄目なんだ! と。男は戦争に行ってしまう。どうして残っている女の視点がいかないのかって……それで、ずっと調べたんだけど、りくとか瑤泉院とかしかなくて、わずかに講談本で盲目の姉ありっていうのが一行あっただけなんです」[2]。 視聴率は42.6%(ビデオリサーチ関東地区調べ)で日曜劇場史上最高視聴率を記録し、連続ドラマ枠化された現在でもこの記録は破られていない(連続ドラマ枠化以降の最高視聴率は2013年9月22日の『半沢直樹』最終回で記録した42.2%)。 1980年に舞台化。石井ふく子演出で、帝国劇場・御園座・飛天・明治座・名鉄ホールで上演されており、キャストを替えながら現在まで公演されている。 あらすじ元禄15年(西暦1703年)12月、大石内蔵助ら赤穂四十七士は、2年前の復讐を果たすべく吉良上野介邸への討ち入りを計画していた。内蔵助の妻・りくたちは、彼らが戦いを起こすことを知りながらそれぞれの日々を過ごす。やがて訪れた12月14日、浪士たちは吉良邸へと向かい最後の勝負に挑む[3]。
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脚注参考文献
関連項目
外部リンク
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