岡山県立岡山城東高等学校
岡山県立岡山城東高等学校(おかやまけんりつ おかやまじょうとうこうとうがっこう)は、岡山県岡山市中区下にある県立高等学校。通称は「城東(じょうとう)」。 概要1987年(昭和62年)に開校した県立の普通科高校で、2015年現在、岡山県立高校としては最後の新設校となっている。創立当初より国際化社会・情報化社会を念頭に、国際系・音楽系など4つの系の開設と選択科目の多いカリキュラム編成などにより、「新しいタイプの学校」として特色ある学校運営が行われている。 特に英語教育に注力しており、文部科学省からスーパーイングリッシュランゲージハイスクール(SELHi)の指定を事業初年度である2002年度(平成14年度)から3年間にわたって受けた。創立から20年を経過し、「岡山城東21世紀構想」と題した基本構想を掲げ、従来の学年制( - 20期生)から単位制(21期生 - )への移行や系から学類への再編が行われた。また、文部科学省からスーパーグローバルハイスクール (SGH) の指定をこちらも事業初年度である2014年度(平成26年度)から5年間受けている[1]。 校訓・校風
校風は「自由で明るい雰囲気」が挙げられる。ただし、岡山城東高校では責任を持つことを含んだ自由を「城東の自由」と呼称して尊重している。生徒の自主性を重んじているため、校内での携帯電話の使用を授業中以外は許可することや頭髪についての規定がないことなど、結果としての自由度が高い。なお、生徒会により「生徒会宣言」としてマナーなどが提示されている。 教育の特色国際化社会への対応として、国際教養学類の設置やスーパーイングリッシュランゲージハイスクール第1期指定を受け、英語教育を重点的に行っている。 岡山城東高校が標榜する「新しいタイプの学校」としての特徴は、以下の3点である。
くらしき作陽大学との提携で高大連携の授業を展開すると共に、東京工業大学からの遠隔講義を受けられるシステムが確立され、これらに続き一橋大学からも遠隔講義が受けられるシステムが整備されつつある。 学類岡山城東高校では、2年次、3年次に学類と呼ばれる4つの類型に分かれる。学類コア科目(将来に対する目的意識を育てる科目)を選択し、それにより学類が決定される。 創立より2007年(平成19年)の単位制移行までは「学類」とは呼ばず、「系」と呼称していた。また、岡山県立高等学校の 特別入試 で音楽分野にて合格した生徒については自動的に音楽学類へ進むことになる。4つの学類は以下の通り(カッコ内は旧名称)。
沿革年表
基礎データ所在地アクセス学校行事
海外文化研修学校主催の英語や文化学習を目的とした留学で、創立以来2008年までで21回(2003年はテロやSARSの影響で中止)1600名を超える生徒たちが、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなどの国々で異文化を学んでいる。宿泊にはホームステイの他に学校の寮も利用して行われている。夏休みを利用した2 - 3週間程度の日程で行われる。 近年は下記の2コースで実施されている。
翠緑祭学園祭のことで、例年9月に行われる。文化の部(2日間、一般的にいう文化祭)、体育の部(1日間、一般的にいう体育祭)で構成されている。文化の部の2日目は一般公開される。 スクールカラーの緑と豊かな自然をイメージし、未来永劫に豊かさを保つとの願いを込めて「翠緑祭(すいりょくさい)」と命名された。(※第一期生の公募による)運営は、翠緑祭実行委員会(通称:スイジツ)が行う。特徴として開校当初少なかった男子生徒にスポットを当てるため、翠緑祭体育の部で優秀な成績を収めた男子生徒に与えられる、「Mr.城東」という称号がある。また、テーマやテーマソングの制定や全校制作、ブロックパネルの制作など、生徒主体で運営する。特に、全校生徒が参加してつくる「全校制作」は、翠緑祭のシンボルになっている。 部活動野球部は、春夏合わせて過去5回甲子園(選抜高等学校野球大会、全国高等学校野球選手権大会)に出場しており、特に1996年春(第68回)では大会初出場ながら、ベスト4となった。 ESS部はほぼ毎年のように全国大会出場を果たしている。特に2015年の全国大会(HEnDA主催)では全国5位となった。 囲碁将棋同好会(囲碁部門)は、全国高校囲碁選手権大会に6年連続(第29・30・31・32・33・34回)、全国高等学校総合文化祭(囲碁部門)、全国高等学校囲碁選抜大会に多数出場している。 合唱部は、全日本合唱コンクールの全国大会に高等学校部門Bグループ(大編成の部)から5回出場、声楽アンサンブルコンテスト全国大会も複数回出場している。2018年には同部初となる NHK全国学校音楽コンクール 全国コンクール出場を果たし、2019年、2023年にも出場している。 管弦楽部は過去4回(2015年、2017年、2019年、2023年) 日本学校合奏コンクール 全国大会(グランドコンテスト)に出場している。 著名な出身者
著名な教職員・関係者
参考文献
脚注
関連項目外部リンク |
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