愛のおとずれ (カーチャ・エプシュタインの曲)
「愛のおとずれ」(あいのおとずれ、ドイツ語原題: Wunder gibt es immer wieder)は、カーチャ・エプシュタインの楽曲。 1970年発表、同年開催の第15回ユーロビジョン・ソング・コンテストで3位に入賞した。 概要作詞はギュンター・ルーズ、作曲およびプロデューサーはクリスティアン・ブルーンによる。タイトルの日本語直訳は「奇蹟は繰り返し起こる」。1970年3月21日、オランダ・アムステルダムで行われた1970年・第15回ユーロビジョン・ソング・コンテスト(オランダ語: Eurovisiesongfestival 1970)に西ドイツ代表として出場。カーチャ・エプシュタインが歌唱し第3位に入賞する[1]。本作は西ドイツ本国のチャート(ドイツ語版)で11週ランクイン、最高位16位を記録するカーチャ・エプシュタイン最初の大ヒットになった[2] 。 ゆったりとした幸せなメロディーを持つ、肯定的な内容の曲である。歌詞の大意は「奇蹟は繰り返し起こる。奇蹟があなたと出逢うとき、あなたも奇蹟を見るに違いない」であり、カーチャは〝奇蹟は繰り返し起り、最終的には誰にでも起るため、愛されていないと不満や不平を言うことはない〟とコメントしている。 カーチャ・エプシュタインは同年に英語版("No more tears for me"[3])、フランス語版("Un miracle peut arriver"[4])、スペイン語版("Siempre hay algun milagro"[5])、イタリア語版("Nella strada del mio cuore"[6])、そして日本語版(「愛のおとずれ」)など各国語訳バージョンを録音・発表した[7]。本作は日本でのデビュー曲となり、同年4月25日に東芝音楽工業株式会社・LIBERTYレーベルからシングル盤が発売された[7]。本作シングル盤はオランダやベネズエラでも発売されている[7]。2005年にはアルバム(『Witkiewics』:EMI) に本作の再録音を収録した。 レコードでは変ホ長調(E♭)だが、ユーロビジョン・ソング・コンテストや音楽番組などではホ長調(E)で歌唱されている。 2007年には音楽バンドのモンローズが “Wer singt für Deutschland?”(ドイツ語版)[8]の予選で本作を唄った。本作は他にもギルド・ホーン、カレル・ゴット、デボラ・サソンによってカバーされている[2]。 タイトル “Wunder gibt es immer wieder ” は、ヤン・フェダーセンやレネー・マーテンスによって書籍のタイトルにも使用された[9][10]。 収録曲1970年4月25日:日本発売盤・ドイツ語 / 7インチシングル盤規格品番:LR-2504[11]
音源発売状況前述の通り、日本では1970年4月25日に東芝音楽工業株式会社・LIBERTYから日本デビュー盤として発売、同年には日本語版が発売された(規格品番:LR-2565 / 同一品番で "赤盤"[13] と "黒盤" が存在する)[14][15]。 日本人歌手では岡崎友紀が同年10月5日、デビューアルバム『花びらの涙』(規格品番:TP-7450)の1曲として日本語詞によるカバーを収録。日本語詞:片桐和子 / 編曲:川口真。この音源は2003年11月27日[16]、2013年11月13日[17]にそれぞれCD化されている[18]。 オリジナルであるカーチャ・エプシュタインの音源は、日本では2023年現在、未CD化[18]。 ドイツに於いて本作音源のCD化はEMIではなくBMG、後にAriolaがカタログを引き継ぎ発売している。
備考JASRACに於いては2024年現在、外国作品/出典:F (国際票) /作品コード 0Q1-9806-3 WUNDER GIBT ES IMMER WIEDER として登録[22]。 出版者は2023年現在 EMI PARTNERSHIP MUSIKVERLAG GMBH[23]が一部を管理していることが判明しているものの、出版・広告・配信については未管理である。かつて一時期 EDITION INTRO MEISEL GMBH も出版者として共に登録されていた時期があった。JASRAC作品データベースに於いて、EMI以外の出版者は “UNKNOWN PUBLISHER《不明な出版社》”[22] とされているため日本で本作を扱うにはJASRACのみならずドイツ本国へ詳細を問い合わせる必要があり、注意を要する[24]。 JASRACには2024年7月現在、アーティストとしてカーチャ・エプシュタインの他に岡崎友紀とWISE GUYSが登録されている。 JASRACに登録された幾つかの副題の一つに『VIELE MENSCHEN FRAGEN』と云うタイトルがあり、これは本作の歌詞の歌い出し部分であるが綴りが不正確である[25]。 日本でのサブ出版[26]は一時期(2016年頃〜2018年7月頃まで)日音 Synch事業部[22]が登録されていたが、後に本作に於けるサブ出版ではないことが判明したためJASRACデータベースから記述が削除された。故に2024年7月現時点で日本でのサブ出版はJASRACにて登録されていない状況となっている。 関連項目
脚注
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia