愛知県立時習館高等学校
愛知県立時習館高等学校(あいちけんりつ じしゅうかん こうとうがっこう)は、愛知県豊橋市富本町にある公立高等学校。 2023年10月には創立130周年を迎えた。 敷地が非常に広いため、本校に郵便を出す際は細かい番地を書かずに「愛知県豊橋市富本町 時習館高校」で届く。公立高校普通科では、全国1位の面積を誇る。 愛知県を代表する公立進学校のひとつでもあり、難関大進学に重きを置く。 学校群制度施行以前は三河学区における最上位校であったが、制度廃止後は同学区内にある岡崎高校の後塵を拝する事が多くなった。それでもなお、最寄駅の愛知大学前が近くアクセスが良い事や、勉学に加えスポーツにおいても最高峰を目指す校風が三河地方の中学生の人気を集め続けている[1]。 2026年度に、新たに附属中学が開校予定である[2]。 なお、雨森たきび氏の人気ライトノベルである「負けヒロインが多すぎる!」で主人公らが通うツワブキ高校のモデルは、この時習館高校である[3]。 特色1893年(明治26年)に私立補習学校時習館として開校[4]。校名の由来は三河吉田藩藩主の松平信復が設立した藩校である「時習館」(1752年(宝暦2年)設立)からで、館名「時習」は孔子『論語』の「學而時習之」(学びて時に之れを習ふ[5])という一節に由来する。 2008年(平成20年)にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)、加えて2015年(平成27年)にスーパーグローバルスクール(SGH)の指定を受けた。2011年(平成23年)からイギリスのセント・ポールズ校とセント・ポールズ女子校、2012年からドイツのオットー・フォン・タウべ・ギムナジウム、2018年からマレーシアのジッ・シン校と姉妹校提携を結んでいる。 毎年東京大学や京都大学、名古屋大学をはじめとした旧帝国大学や、早稲田大学、慶應大学をはじめとする上位私立大学へ多くの卒業生が進学する。2008年度の合格実績では東京大学25名、京都大学23名、名古屋大学56名、早稲田大学51名、慶應大学30名など、全国でも上位に食い込む結果となり、東大合格者数では旭丘高校と並んだ[6]。 校訓に「自考自成」を掲げ、教育指導方針としている。 東三河の最上位層が志望する第一の高校であり、トップの座を盤石にしている。 歴史
学校行事毎年9月上旬、文化祭と体育祭を合わせた「時習祭」が3日間開催されている。文化祭は2日に渡り開催され、1日目は内部生徒のみで催され、2日目のみ一般公開されている。例年、2日目に中学生の体験入学も同時に実施されている。毎年大きな盛り上がりを見せており多くの近隣住民が来訪する上に、生徒の記憶にも残るメインイベントである。近年は1、2年生が教室を利用した一般企画を、3年生が体育館を利用した40分前後の劇を、各クラスごとに発表する形式をとっている。 2024年度の時習祭では、負けヒロインが多すぎる!がアニメ化され地上波で放送された時期と重なっていたこともあり、来場者数は5000人を超えた[8]。 体育祭は競技別に分かれて組で競う。毎年春に3年前期のHR会長による抽選により、縦割の組で色(赤、桃、橙、黄、緑、青、紫、黒の8色)が決められ、各組ごとに対応のカラーシャツを購入、背中(2023年度までは前後)に組・名簿番号のワッペンを縫い付け、着用するように指定されている。 一時期は男子生徒による相撲体操の演舞が慣例となっていたが、家庭科必修化に伴う練習時間の不足を理由に、1994年(平成6年)度入学生から廃止された(しかし、1997年(平成9年)体育祭までは、相撲体操の存続を望む有志により、閉会式後にゲリラ開催が行われ、職員も黙認する状態であった)。 現在は体育祭後、男子のみが参加出来る「ファイヤーストーム(通称:ストーム)」が行われる。近年では女子企画として体育館で女子が参加可能なストームや、男女合同でストームの火を囲んで歌を歌い走り回るフィナーレも行われるなど、その形態は変化しつつある。ストーム委員のみストームの際に臙脂色のシャツを着用でき、背中に「炎舞」や「灼熱」、「熱男」など火に関連する言葉が印字されている。 9月と3月に年二回クラスマッチが開催される(2023年度までは7月と3月開催)。3月は卒業式後のため、1・2年生のみで開催する。また、体育祭と同様のカラーシャツを着用するように指定されている。 毎年ホームカミングデーと称して、各界で活躍する諸先輩方を招いた講演会を実施している。 部活動運動部文化部著名な卒業生
交通脚注
関連項目
外部リンク•ベネッセによる取材レポート結果[1] |
Portal di Ensiklopedia Dunia