料理長殿、ご用心
『料理長殿、ご用心』(シェフどの、ごようじん、原題:Who Is Killing the Great Chefs of Europe?)は、1978年のアメリカ、イタリア、フランス、西ドイツ合作映画。 原作はアイヴァン・ライアンズとナン・ライアンズによる、同題の小説(『料理長殿、ご用心』の邦題で1979年に邦訳されている)。原作と映画では、犯人役が異なっている。 世界の4大料理長たちと美食家が巻き込まれる謎の殺人事件を描く、ミステリーとブラックユーモアを絡ませた、異色のグルメサスペンスコメディ映画である。 第36回ゴールデングローブ賞でジャクリーン・ビセットが主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)に、ロバート・モーレイが助演男優賞にノミネートされた[1]。また、モーレイは第4回ロサンゼルス映画批評家協会賞助演男優賞と第13回全米映画批評家協会賞助演男優賞を受賞した[2]。 ストーリー料理店経営者(オムレツ・ショップのチェーン店をヨーロッパ各地に作ろうとしている)のロビー(ジョージ・シーガル)と、デザートのシェフのナターシャ(ジャクリーン・ビセット)という、アメリカ人の元夫婦が、イギリスを訪れる。 一方、イギリスの大富豪のマックス(ロバート・モーレイ)は、料理専門誌を主催する有名なグルメでもあった。とにかく食べることが大好きで、美味しいものに目がない。連日、豪華料理に舌鼓を打つので、医者から、美食をやめて生活習慣を見直さないと寿命が短いとつげられる。 また、マックスは、自身の料理専門誌において、自分が世界一流の料理長と信じる、ルイ(ジャン=ピエール・カッセル)、ゾッピ(ステファノ・サタ・フロレス)、ムリノー(フィリップ・ノワレ)、それにナターシャ(ジャクリーン・ビセット)の特集記事を作った。記事に掲載されなかった料理長のオーギュスト・グランヴィリエ(ジャン・ロシュフォール)は怒り狂う。 ナターシャとルイは、マックスにより、イギリス王室の公式晩餐会の公認のシェフにまで推薦される。ルイのキッチンで働いたナターシャは、ルイにくどかれるが、ルイはオーブンの中で黒焦げになった死体で発見された。 マックスの雑誌の取材のためにベネチアを訪れたナターシャは、当地のシェフ・ゾッピにほれられるが、彼は水槽の中で水死体として発見される。彼らは、自分が得意とする料理方法で殺されているようだが、いったい、誰が何の目的で料理長たちを殺害しているだろうのか? 次はフランスの料理長があぶないと考えたロビーとナターシャはパリに赴き、パリの有名料理長たちをあつめて話し合いをするが? キャスト
※日本語吹替音声はテレビ朝日版が2023年1月30日発売のブルーレイに収録[3]。 スタッフ
日本語版フジテレビ版 テレビ朝日版
脚注
外部リンク |
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