映画『グレンとグレンダ 』のポスター
映画・テレビ番組中の異性装 (英語 : cross-dressing in film and television )は、サイレント映画 の時代に始まった。チャーリー・チャップリン とスタン・ローレル が、アメリカ合衆国 にあるフレッド・カーノ (英語版 ) 一座へ1910年に訪れた際、英国のミュージックホールにおける伝統的な女装 を一時的に行った。
筋骨たくましい俳優として知られるウォーレス・ビアリー も、サイレント映画でスウェーデン人 の女性に成りすましたことがある。
また、三ばか大将 (特にカーリーことジェリー・ハワード)もまた、短編映画で女装した。このやり方は長く続いており、たいてい笑いをとるために行われた。1960年代までは厳しい検閲のため、ドラマチックな映画に異性装が用いられた。
これらとは別目的の異性装 には、アルフレッド・ヒッチコック のスリラー映画『殺人! 』に出てくる、フリルつきのドレスとペチコートが好きな服装倒錯を持つ殺人鬼があげられる。
映画やビデオにおける異性装
主要人物の主要要素として
異性装 をおもにした映画 は以下の通り
ウォーレス・ビアリー は1914-1916年に制作された映画に、スウェーデン人女性として登場した。
1892年上演のブランドン・トーマス によるイギリス の舞台作品 Charley's Aunt の映画版
I Don't Want to Be a Man (Ich möchte kein Mann sein) (1920)
男装 Sylvia Scarlett (1935) - グラントとの共演作であるこの作品で、キャサリン・ヘプバーン は少年の格好をする。
グレンとグレンダ Glen or Glenda (1953) - エド・ウッド が自身の経験をもとに、悩める異性装者を演じる。
Das Wirtshaus im Spessart (1958) - 若き伯爵夫人が友人を救うために少年に変装して強盗団に参加する。
お熱いのがお好き Some Like It Hot (1959) - トニー・カーティス とジャック・レモン がマフィアから逃れるために、全員女性の楽団に女装して入る。
サイコ Psycho (1960) - アンソニー・パーキンス が自分の母親の服を着る殺人鬼を演じる。
第三の犯罪 Homicidal (1961)
007 サンダーボール作戦 Thunderball (1965) - プロローグで、ボンドの旧敵が、自身の死を装い、未亡人になりすます。
ローマで起った奇妙な出来事 A Funny Thing Happened on the Way to the Forum (1966)
銃口 Gunn (1967) -殺人鬼が異性装好きだとわかる。
電撃フリント・アタック作戦 In Like Flint (1967)
The Kremlin Letter (1969) - ジョージ・サンダース が悪名高い異性装者を演じる。
フィメール・トラブル Female Trouble (1974) - ディヴァイン が女性を演じる。
ロッキー・ホラー・ショー The Rocky Horror Picture Show (1975) - ティム・カリー が、"トランスセクシャル星"から来たナルシストの異性装者を演じる
Mr.レディMr.マダム La Cage aux Folles (1978) - 主要人物に女装をする人物がある。
殺しのドレス Dressed to Kill (1981) 殺人鬼が女装する場面がある。
ナイトホークス Nighthawks (1981) シルヴェスター・スタローン 扮する刑事が囮捜査で女装する。
ヴィクター/ヴィクトリア Victor/Victoria (1982) - このミュージカル・コメディにおいて異性装 が様々な形で出てくる。
トッツィー Tootsie (1982) - ダスティン・ホフマン 演じる主人公がメロドラマの出演のため女装する。
暗闇の殺意 A Blade in the Dark (1983)
サマーキャンプ・インフェルノ Sleepaway Camp (1983)
愛のイエントル Yentl (1983) - バーブラ・ストライサンド 演じる登場人物が、ユダヤ法を学ぶために男装する。
彼女はハイスクール・ボーイ Just One of the Guys (1985) - ジョイス・ヘイサー がジャーナリストコンテストに参加するために男装する。
彼が彼女にきがえたら He's My Girl (1987)
マスカラ Mascara (1987)
Delinquent in Drag (1988) -
トーチソング・トリロジー Torch Song Trilogy (1988)
いつも一緒にいて欲しい Nobody's Perfect (1989)
ナンズ・オン・ザ・ラン-走れ!尼さん- Nuns on the Run (1990) - エリック・アイドル とロビー・コルトレーン が修道女に変装する。
クライング・ゲーム The Crying Game (1992)
ライク・ア・ウーマン Just Like a Woman (1992)
恋のレディ&レディ? Ladybugs (1992) - ジョナサン・ブランディス が女子サッカーチームに参加するために女装する。
アリッサ・ミラノ/言いだせなくて Little Sister (1992)
The Ballad of Little Jo (1993)
ミセス・ダウト Mrs. Doubtfire (1993) - 主演のロビン・ウィリアムズ が自分の子供たちに会うために家政婦に扮する。
M・バタフライ M. Butterfly (1993)
Anything for Love (aka Just One of the Girls , He's My Girl II ) - クリス(コーレイ・ヘイム )が学校でのtormentorsから、避けるために女装する。
My Summer as a Girl (1994) - ザック・ブラフ 演じるトニーがチャンバーメイド の職に就くために女装する。
エド・ウッド Ed Wood (1994) -ジョニー・デップ がエド・ウッドを演じる。
プリシラ The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert (1994) - 3人のトランスヴェスタイトの旅を描くコメディ。
君さえいれば/金枝玉葉 He's a Woman, She's a Man (1994)
薔薇の素顔 Color of Night (1994) - リチャード・ラッシュによるエロティックスリラー。
Adam Barfi (The Snowman) (1995)
3人のエンジェル To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar (1995) - ドラァグクィーンの男性3人が小さな町で人助けをする。
バードケージ The Birdcage (1996)
十二夜 Twelfth Night (1996)
ぼくのバラ色の人生 Ma Vie en Rose (1997) - 主人公のルードヴィックは少年だが、アイデンティティは女性であり、この映画では彼とその家族がそれを乗り越えるという内容である。
Mr. Headmistress (1998)
Chachi 420 (1998)- 失業した男性が妻と離婚して、娘の親権を失ってしまうアメリカ映画のミセス・ダウト を彷彿させるボリウッド 映画である。主人公の彼は、娘や妻の近くにいようと家政婦として、妻の家へ入ろうとする。 そこでの彼のする一連の滑稽なことがおきる。
ムーラン Mulan (1998) - 主人公ムーランが父親の代わりにフン族 に対抗するため、男装する。
恋に落ちたシェイクスピア Shakespeare in Love (1998) - 当時男性しか舞台に立つことができなかったため、舞台のために男装する女性が主人公。
ビッグ・ママス・ハウス Big Momma's House (2000) - マーティン・ローレンス が、潜入捜査のため女装をするFBI 捜査官を演じる。
ホリデー・ハート Holiday Heart (2000)
ザ・ブロンド爆弾 最後のばら The Last of the Blonde Bombshells (2000)
Sordid Lives (2000)
エニグマ奪還 All the Queen's Men (2001)
少女の髪どめ Baran (2001) -イラン人少年が、仕事を得るために男装するアフガニスタン人少女に恋する。
モトクロスにかける夢 Motocrossed (2001) - エレナ・オースティン が演じる主人公は、女性であるために、父親が競争させてくれない。そのため彼女は、兄と競争するために、秘密裏に行って、男性のふりをする。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ Hedwig and the Angry Inch (2001) - ジョン・キャメロン・ミッチェル がトランスヴェスタイトのロックシンガーを演じた。
愛の勝利 The Triumph of Love (2001)
女子寮潜入大作戦! ソロリティー・ボーイズ Sorority Boys (2002) - バリー・ワトソン , マイケル・ローゼンバウム とハーランド・ウィリアムズ が、女装して女子寮に潜入するが追い出される。
プリティ・ダンク Juwanna Mann (2002)
Tipping the Velvet (2002)
アフガン零年 Osama (2003)
パーティ★モンスター Party Monster (2003)
ホット・チック The Hot Chick (2003) ロブ・シュナイダー が太りすぎの男性になってしまって元に戻る方法を探る少女を演じる。
サラ、いつわりの祈り The Heart is Deceitful Above All Things (2004)
Stage Beaut (2004)
コニー&カーラ Connie and Carla (2004) 女性二人がドラッグクィーンに変装する。
最凶女装計画 White Chicks (2004) - ショーン・ウェイアンズ とマーロン・ウェイアンズ 演じるFBI 捜査官が令嬢を誘拐事件から救うために女装する。
キンキーブーツ Kinky Boots (2005)
世界最速のインディアン The World's Fastest Indian (2005) - オートバイでの地上最高速の記録を破ろうとするバート・マンローの実話に基づいている。その映画中で、クリス・ウィリアムズ が演じているティナは、バートを助ける女装のホテル従業員である。
アメリカン・ピーチパイ She's the Man (2006) - アマンダ・バインズ がイリューリアの男子サッカーチームに入って、コーンウォールへ復讐するために男装した。
Butch Jamie (2007) - 脚本家・監督・俳優であるミッシェル・エレン が映画に男性としてクレジットされてしまったブッチのレズビアン女優を演じる。
小さいながらも重要なストーリー要素として
ハリウッド・レビュー1929 The Hollywood Revue of 1929 (1929) - バスター・キートン がミュージカル・ナンバーの一曲でドラッグクィーン姿で出てくる。
モロッコ Morocco (1930) - マレーネ・ディートリヒ がタキシードを着ている姿がある。
玩具(おもちゃ)の国 Babes in Toyland (1934) - スタン・ローレルが悪を討つために女装する場面がある。
悪魔の人形 The Devil Doll (1936) - ライオネル・バリモア が邪悪な中年女性に仮装する。
Love Crazy (1941) - ウィリアム・パウエル が女装する。
You're in the Army Now (1941) - ジミー・デュランテ が戦時下のコメディにドラッグクィーン姿で出演する。
ごくらく珍商売 Dancing Masters (1943) -
Abroad with Two Yanks (1944) - ウィリアム・ベンディック とデニス・オキーフィー が別々の戦時下のコメディに女装した。
緑園の天使 National Velvet (1944)
僕は戦争花嫁 I Was a Male War Bride (1949) - ケーリー・グラント 演じるフランス人の軍人が、アン・シェリダン 演じる米国陸軍の軍人と結婚する際花嫁の格好をさせられる。
第十七捕虜収容所 Stalag 17 (1953) - ハービー・レンベック が演じるハリー・シャピロがクリスマス・ダンスパーティーで ロベルト・シュトラウス 演じるアニマルと踊るために女装した。
豪傑カサノヴァ Casanova's Big Night (1954) - ボブ・ホープ のドラッグクィーン姿あり。
花嫁売り込み作戦 The Matchmaker (1958) - アンソニー・パーキンス とロベルト・モース がハーモニアガーデンのレストランから出る際に、ドラッグクィーンの格好をしている。
上流社会 High Time (1960) ビング・クロスビー が大学の通過儀礼の一環として女装しなければならなくなる。
マーメイド作戦 The Glass Bottom Boat (1966) - ポール・レンデ の女装シーンあり。
ロビン・フッド Robin Hood (1973) - ロビン・フッドとリトル・ジョンがプリンス・ジョンの馬車を襲うために年配の女性の占い師に扮する場面あり。
フリービーとビーン/大乱戦 Freebie and The Bean (1973)- 謎の殺し屋が服装倒錯者であることが判明する。
サンダーボルト Thunderbolt and Lightfoot (1974) - 銀行強盗であるジェフ・ブリッジズは、警備員の注意を逸らすために異性装をする。
ピンク・パンサー4 Revenge of the Pink Panther (1978) - 異性装癖のある泥棒が現場へ行こうとしていたクルーゾーの車と衣装を盗んで変装するが、暗殺者にクルーゾー本人と間違われて殺されてしまう。
Perfect Gentlemen (1978)
Gnomes (1980) - Runtというトロールがノームの花嫁に化けることを描いたアメリカ合衆国のアニメ映画である。
チーチ&チョン /イエローパイレーツ Yellowbeard (1983) - ヒューズ船長は、女性に男性の服装を着せて、こっそりと乗船させる。
エンジェル Angel (1984) - ディック・ショーンは、主役や、児童娼婦、エンジェルにとって、カブスカウトの女性指導者のような世慣れ異性装者を演じる。
Ronia, the Robber's Daughter (1984) - 強盗が同業者をだますために女装する場面あり。
ベティ・ブルー/愛と激情の日々 Betty Blue (1986) - ゾルグがジョセフィンという女性に化けるするシーンあり。
うるさい女たち Outrageous Fortune (1987) ベット・ミドラー とシェリー・ロング がニューメキシコ州 にある移動式の売春宿 に潜入するために、思春期前の少年たちに扮する。
デッドフォール Tango & Cash (1989) - カート・ラッセル 演じるキャッシュが警察から逃げるために女装する場面あり。
トータル・リコール Total Recall (1990) - アーノルド・シュワルツェネッガー が、自分を捕まえようとする人々から逃れるために女装する。
ロビン・フッド/キング・オブ・タイツ Robin Hood: Men In Tights (1993) - リトル・ジョン、アチュー、ウィル・スカーレット・オハラとブリンキンが女装して、ロビンが参加しているアーチェリー大会を見に行く場面がある。
ジュニア Junior (1994) - アーノルド・シュワルツェネッガー が、演じている人物は、男性の妊娠実験の最後の数ヶ月間を保護施設で隠れるために変装する。
コン・エアー Con Air (1997) - レナリー・サンティアゴ がサリー・キャントダンスことRamon 'Sally-Can't Dance' Martinezという、女らしい , 服装倒錯者である受刑者を演じた。仲間の抑留者に対して性的に従順になっている
Hな彼女の見つけ方 マシューの童貞卒業物語 100 Girls (2000) - ジョナサン・トュッカー 演ずるマフューのドラッグシーンあり。
チャーリーズ・エンジェル Charlie's Angels (2000) ドリュー・バリモア とキャメロン・ディアス がある会社に潜入するために男装するシーンがある。
ピッチブラック Pitch Black (2000) - リアナ・グリフィフ がジャック(ジャッキー)を演じる。
ワンダー・ボーイズ Wonder Boys (2000) - マイケル・カバディアスが演じるトニー(アントニア)には、異性装癖がある。
スウィート・ノベンバー Sweet November (2001) - サラの親友であるチャズとヴィニスは、ゲイであり、異性装者でもある。
キャンプ Camp (2003) - 主要人物のひとりであるミッチェルがドレスに、網タイツとハイヒールを履かされるシーンがある。本篇後半のキャンプでの誕生日会では、友人全員がドラッグクィーンの格好をする。このことによってキャンプの責任者は、より普通のサマーキャンプになるように、改革に乗り出す。
The Mudge Boy (2003) - ダゥキャン・マジ (演:エミル・ハゥシ)が亡き母のウェディングドレス を着る場面がある。
L'île de Black Mor (The Island of Black Mor ) (2004) - Jean-François Laguionie の映画。本篇中で Petit Moine (Little Monk), が修道院で海賊にとらえられ、男装していたことがばれ、女性がボード上に立つのは海賊のおきてとして、許されなかったため、様々な議論になった。
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 The Lord of the Rings: The Return of the King (2004)- エオウィン が戦いに参加するために男装する。
Seeing Other People (2004) - 主要人物の女性が初めてペッティング を行った相手が男装のレズビアンだったことを思い出し、驚いて"You don't have a penis !"とさけぶ。
レント Rent (2005) - メインキャラクターのエンジェルがドラァグ・クイーン。
ロボッツ Robots (2005) - ロビン・ウィリアムズ演じるフェンダーに女装癖があることがわかってくる。
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest (2006) - エリザベス・スワンがウィル・ターナー救出の際に男装する。
プロデューサーズ The Producers (2005) - 演出を担当するロジャー・デ・ブリーが女装している。
スターダスト Stardust (2007) - キャプテン・シェイクスピアが異性装者。
Mr.ビーン カンヌで大迷惑?! Mr. Bean's Holiday (2007) - ミスター・ビーン が少年の誘拐犯と間違えられて警察車両に囲まれた際、女装してその場をやり過ごそうとした。
エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜 La Môme (2007) -マリオン・コティヤール 演じるエディット・ピアフ が女装癖のある人物の経営するバーに雇われる。
ダークナイト The Dark Knight (2008) - ヒース・レジャー 演じるジョーカー が病院を爆破する前に看護師になり済ます。
Rage (2009) – ジュード・ロウ がミンクス( Minx)という女装したスーパーモデルを演じる。
Denizen (2010) – 主人公(演:en:J.A. Steel ) はレズビアンで、アメリカ陸軍将軍である父親は異性装者である。
シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム Sherlock Holmes: A Game of Shadows (2011) - シャーロック・ホームズが女装する場面あり。
知られていない筋書きの要素として
Les Résultats du féminism (1906),In the Year 2000 (1912、リメイク)いずれもフィルム現存なし。
Dirty Gertie from Harlem U.S.A. (1946)スペンサー・ウィリアムズ が女性の占い師を演じた。
非喜劇的要素として
上記の映画はコメディ 要素として用いられたものである。 ただし、以下に示すものは、非喜劇的な要素を含んだ異性装である。伝記映画などにみられることがある。
愛のイエントル Yentl (1983) - 主人公の若い女性が教育的野心を満たすために、男装している。
The Ballad of Little Jo (1993) - 西部開拓時代 を生きる独身女性が、生き残るために男性の仕事をする。
エド・ウッド Ed Wood (1994) - ティム・バートン 監督のこの映画は、異性装癖のある映画監督エド・ウッド (演:ジョニー・デップ )の生涯を描いたものである。
ライク・ア・ウーマン Just Like a Woman (1992) - 原作はモニカ・ジェイ の自伝映画Gerald/ine 。
變臉 この櫂に手をそえて The King of Masks (1996) - 中国人少女が年配の男性の養子に貰われるために男装する。
ムーラン Mulan (1998) - 中国が舞台で、父親に代わって、男装して従軍する女性が主人公の作品である。
ボーイズ・ドント・クライ Boys Don't Cry (1999) - 自分が女性であることをテレビで告白した後それがもとで男友達によって強姦された上、殺害されたブランドン・ティーナ の半生を伝える映画である。[ 1]
少女の髪どめ Baran (2001) - アフガニスタン難民の少女がイランで働くために男子の格好をする。
アフガン零年 Osama (2003) - タリバン 政権下、仕事を得るために12歳の少女が男子の格好をする。
プルートで朝食を Breakfast on Pluto (2005) - 主人公のパトリック 'キトゥン' ブレンダがトランスヴェスタイト。
ドキュメンタリーにおける異性装
ドキュメンタリー en:Giuliani Time ではルドルフ・ジュリアーニ が政府()が主催した報道関係者とのディナーに行くところが見られる。
テレビ番組における異性装
ミルトン・バレル はアメリカで最も人気のあった女装コメディアンであり、1948年から1956年の間に放送されたNBC の番組に出演した際はスカートを着用していた。ハーヴェイ・コーマン は『キャロル・バーネット・ショー 』で力のあるユダヤ人の母親を演じた。フィリップ・ウィルソン は『フィリップ・ウィルソン・ショー 』でジェラルフィン・ジョーンズという名物キャラクターを誕生させた。
『空飛ぶモンティ・パイソン 』『リトル・ブリテン 』『en:The League of Gentlemen 』『サタデー・ナイト・ライブ 』『キッズ・イン・ザ・ホール (en )』といったスケッチ・コメディー では、男優が女装してファルセット で会話するなどといった、目で見てわかるネタがしばしば用いられている。
また、イギリスの(女性)制作チーム en:French and Saunders は、男装(女優が2人いた場合、一人だけの時もあれば両方が男装することもある)もののスケッチを制作してきた。 さらに、前述のルドルフ・ジュリアーニ はドキュメンタリー以外にも『サタデー・ナイト・ライブ 』で女装したことがあり、キーナン・トンプソン もこの番組内で女装することがある。
その他作品における異性装
また、海外で放送されなかった回においては、メインキャラクターのうち3名がアイドル歌手AKIに変装してさらわれた少女たちを救う[ 3] [ 4] (1期27話「アイドルになります!」)という内容になっている。
en:He's a Lady - 2004年に放送されたリアリティ番組 シリーズ。たがいに女装するなどといった内容を含んでいる。
en:You Rang, M'Lord? - レズビアン の異性装者シシーは、短髪で片眼鏡 にクラヴァット といういでたちである。
桜蘭高校ホスト部 - 主人公の藤岡ハルヒは花瓶を割ってしまい、その弁済のために雑用係として働いていたが、ある時、彼女の素顔がホスト部員によって、男性と間違えられたことから、よく男装して接客している。また、ホスト部のメンバーも原作10巻(光と薫と、ハニーこと光邦がハルヒを聖ロベリア女学院の白百合の会・ヅカ部から遠ざけるために女装。アニメ版でも同じ理由で環と鏡夜も女装)、 11巻 (光と薫がの羽をもつ魔女の衣装を着る)、 15巻 (光と薫と環とモリがアリス 役で登場し、鏡夜がアリスの母親と黒の女王役で登場する)、20巻 (光とハルヒのデートの監視のために光邦が女装する。なお、監視にはほかのホスト部員全員がかかわっている。)など、複数の場面で女装している。
ポケットモンスター - ロケット団 のコジロウ がドレスやスカートをはく場面がいくつかあり、空気で膨らませて作ったビキニを着る場面もあった。サトシ や、ロケット団のムサシ やニャース たちも、コジロウ程ではないが、異性装シーンがある。
犬夜叉 - 蛇骨が女性らしい格好をし、犬夜叉にちょっかいを出す。
ボーイ・ミーツ・ワールド - 後期エピソードにおいて異性装をするキャラクターが出てくる。
あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ - 主人公の天和響は女性教師のみの学校で教職に就き、そのために女装をする。
神秘の世界エルハザード - 水原誠は、正体不明の種族に攫われたロシュトリア王国のファトラ王女に非常に似ていたことから、王女の替え玉をさせられる。
処女はお姉さまに恋してる - 主人公の宮小路瑞穂は祖父の遺言により、女装して寮住まいをしつつ、女子校へ通うようになる。
ふしぎ遊戯 - 朱雀七星士の一人である柳宿(ぬりこ) は、亡くなった妹に思いを馳せ女装している。また、そのマンガの中盤には、野蛮でかつ人喰いで、男性排斥主義者の女性の住む女誠国では、殺されるのを避けるために、朱雀七星士たちは女装 しなければならなかった。ちなみに後者は、放送コード の関係でアニメ化に際してカットされたが、人気のある部分だったため、OVAの特典としてそのモチーフを基にギャグストーリとして復活した。
グラビテーション - 主要人物である新堂愁一は、自分の姉妹校の女子用制服を着ており、由貴瑛里の気を引くためにメイドの格好をしたことがある。
プリンセス・プリンセス - 男子校が舞台のこの作品は、生徒に活気を与えるために女装するという制度がある。
ホーリーオークス (Hollyoaks ) - 登場人物のクリス・フィッシャー(Kris Fisher )は異性装者である。
元WWE レスラーのダスティン・ローズ - 金色のコスチュームとペイントで身を包んだ性倒錯ギミックの『ゴールドダスト』になったことがある。また、WWEの関係者で異性装をしたことのあるレスラーにはヴィトー・ログラッソ がいる。
スポンジ・ボブ - 複数の話でスポンジ・ボブの女装シーンがある。ボブの親友であるパトリックも『オイラはパトリシア(原題:That's No Lady)』という回で 暗殺者 から身を守るために女装したことがある。
NARUTO -ナルト- - 登場人物である白(ハク) が死ぬまで女装していた。
en:Young Americans (2000) - 登場人物の中に、男装している人物がいる。
『五人と一匹』のTVシリーズ
Dårfinkar & dönickar - 主人公シモーヌが転校してすぐ、先生がシモンと発音したことで男性と間違われた。
おいら女蛮(すけばん) - 女蛮子(すけばんじ)は冒頭で学校を入退学を繰り返したために、新たな学校へ転入させられ、その後は女子高生として過ごしていく。本作は2006年には映画化もされている。[ 5]
イギリスのスタンダップ・コメディアン 兼俳優のエディー・イザード は、自分を'executive'もしくは'action'な異性装者とし、『オーシャンズ12 』を含む複数の映画に出演する際や、自分のスタンダップ・コメディのDVD『en:Live at the Ambassadors 』(1993年)、 『Unrepeatable 』(1994年)、『Definite Article 』(1996年)、『en:Glorious 』(1997年)、『en:Dress to Kill 』(1999年)、『Circle 』(2002年)、『en:Sexie 』(2003年)をリリースする際も女装している。
ハートキャッチプリキュア! - 主要な登場人物の一人である明堂院いつきが、病弱な兄・さつきに代わって家督を継ぐために、自家の運営する明堂学園中等部に男装して登校し、生徒会長を務めている。そのために、主人公・花咲つぼみがいつきを男性と間違えて一目惚れする描写もあった。
ときめきメモリアル - 登場人物の一人である伊集院レイは家のしきたりで女子は外では男子とし生きなければならない為、男装して登校。しかし主人公への告白時には元の女子の姿で告白場所に現れる。
映画・テレビ番組中における異性演技
演者が自分の性とは反対の役を演じる際、異性装をしていなかったりトランスジェンダーを行っている人物 でない場合もある。 これはコミカルな要素を含んでいる場合もある。
なお、ナンシー・カートライト が『ザ・シンプソンズ 』でバート・シンプソンを演じるなどといった、テレビアニメにおいて女性の声優が男性のキャラクターを演じることはよくあることである。その逆も存在する。
脚注
^ 1993年 12月31日 、ネブラスカ州で、実際に起きた事件を基に描いている。
^ ロックマンエグゼストリーム これまでのお話 第27話~第39話 →第35話「クィーンファイト!」(2005.6放送 テレビ東京 )
^ 新X-STADIUM Vol.7 (ジーベック 2002.9頃 ウェブアーカイブ)
^ ロックマンエグゼ 27話 アイドルになります! - 萌え萌えアニメ日記(2002/09)
^ おいら女蛮〈スケバン〉 @ ぴあ映画生活
参考書籍
吉永みち子 『性同一性障害 性転換の朝(あした)』 集英社〈集英社新書〉、213、214頁。