東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校(とうきょうげいじゅつだいがくおんがくがくぶ ふぞくおんがくこうとうがっこう、英: The Music High School attached to The Faculty of Music,Tokyo University of the Arts )は東京都台東区上野公園にある国立音楽高等学校。 文部科学省に届け出ている法的な正式名称は東京芸術大学であるが、ウェブサイト、パンフレットなどにおいては大学と同様、旧字体の藝を使用している。 概要優秀な音楽家を育成するための早期教育を目的として、1954年(昭和29年)に東京都千代田区神田駿河台に創立され、1995年に現在の東京藝術大学音楽学部敷地内に移転した。国立で唯一の音楽専門の高校である。校章は東京藝術大学の徽章と同じく、アカンサス (acanthus spinosus) の葉の輪郭を模様化した中に、東京音楽学校の校章と同じ〔楽〕と記されたデザインを用いる[1]。 沿革
学校生活クラス1学年に1クラスのみ。1クラスは40人で、全校生徒数は120名が定員となっている。 設備・施設地上4階、地下1階の校舎内には小規模ながら非常に残響時間の長いホールが設けられており、また計27室ある全ての練習、レッスン室は防音仕様となっている。家庭科教室を除く全ての教室とレッスン室にはスタインウェイ・アンド・サンズ社やヤマハ社、カワイ社のグランドピアノが置かれ、練習室にはアップライトピアノが置かれている。また校舎正面には附属音楽高等学校広場、および多目的コート(テニスコート二面分)がある。なお、体育の授業では併設する東京芸術大学上野キャンパスの体育館を使用することがある。また、玄関入り口はオートロックとなっている。その他、屋上にはソーラーパネルを導入し電力供給に寄与している。 教育課程授業の約3分の1はソルフェージュ、音楽理論、演奏法、音楽史、合唱、ピアノ初見アンサンブル、オーケストラ、室内楽、邦楽合奏などの音楽実技科目・音楽科目となっていて、専門的な授業が展開されている。また、そのほかにも一般教科も履修する。専攻実技のレッスンは原則、毎週1時間行われる。専攻実技だけでなく、ピアノ専攻は副科声楽、その他の専攻生は副科ピアノが必修となっている。高校2年・3年の生徒は副科打楽器を選択することも可能である。 学校行事
そのほか、オペラ鑑賞教室や文楽鑑賞教室等が行われる。 制服同校では制服着用義務が生徒に課せられている。なお、現在の制服は1995年にデザインが変更されたものである。
5月、10月は夏服、冬服どちらでも着用できる。また、靴は男女ともに黒色の革靴の着用が義務となっている。コート・カバンに規定のものはない。現在、校章入りのサマーベストは女子のみ着用がみられるが、本ベストは男女兼用であり、男子の着用も可能である。 進路東京藝術大学への内部入試制度はなく、卒業生のほとんどは一般入試を経て同大学音楽学部に進学する。 寮生活希望者は東京都足立区東和に位置する大学の学生寮「藝心寮」に入寮できる。 最寄駅
専攻一覧
年によっては、受験者・合格者がいない専攻もある。2013年度入学者選抜試験より、声楽専攻の募集は行わない。 著名な出身者
その他関連項目脚注外部リンク |
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