株価指数先物取引株価指数先物取引(かぶかしすうさきものとりひき)は、株価指数の先物取引のこと。 概要SQ値(SQ = Special Quotation、特別清算指数)はSQ日(定められた期日)の株価指数の始値を元に決まり、SQ日まで保持した場合は、SQ日にSQ値で取引することを約束する先物取引が株価指数先物取引である。限月とはSQ日の月のこと。 取引金額取引金額(想定元本、notional value[1])は先物株価指数価格×取引単位の乗数(multiplier)である。取引単位の乗数は大阪取引所の日経225先物は1000倍、大阪取引所の日経225mini先物は100倍、シカゴ・マーカンタイル取引所のE-mini S&P 500は50倍、シカゴ・マーカンタイル取引所のMicro E-mini S&P 500は5倍などである。例えば、日経225mini先物が2万円なら取引金額は200万円、Micro E-mini S&P 500が3,000ドルなら取引金額は15,000ドルになる。 証拠金ほとんどの先物取引は証拠金を差し入れて、その差金で差金決済する。大阪取引所やシカゴ・マーカンタイル取引所などはSPANに基づく計算式で取引に必要な証拠金を決めている[2]。日本では日本証券クリアリング機構がSPANの計算結果を発表している[3]。証券会社によっては、SPANで計算された証拠金よりも最低証拠金を多めにしている場合もある。必要証拠金は、取引金額のおおよそ数十分の1程度である。 証拠金による差金決済のため、買いポジションから始めることも、売りポジションから始めることも可能。 理論価格価格の理論値は、本来の株価指数の価格に、SQ日までの無リスク金利分を加え、SQ日までの配当分を減らした価格である[4]。 買いポジションの場合、価格に上乗せされた無リスク金利を間接的に支払う形となるが、証拠金取引のため、口座に金利が付く場合はある程度相殺される。現物株の購入と大きな差を生まない設計となっている。 ロールオーバー一般的に、SQ日まで保持することをせずに、最終取引日前に次の限月に乗り換える。この事をロールオーバー(英: rollover)という。無リスク金利および配当により、前後の限月の先物の間には価格差が存在する。ロールオーバーする際は、前後の限月の先物を直接売買して乗り換えることもできるが、ロールオーバーのためのカレンダースプレッド取引[2]を使うと瞬間的な価格のブレなどに影響されずに安全にロールオーバーすることができる。 どのタイミングでロールオーバーするかは自由であるが、シカゴ・マーカンタイル取引所では慣習的なロールオーバー日を定めており、最終取引日の4日前としている[5]。 日本(大阪取引所)日本では大阪取引所で取り扱われている。3月、6月、9月、12月の限月のうち近いものが数種類(日経225先物は19種類、日経225mini先物は16種類[2])取引されており、限月の第二金曜日の始値で差金決済が行われる。毎月、第二金曜日は株価指数オプション取引の決済も行われており、SQ算出日と呼ばれている。 主な株価指数先物
日本
かつて日本で行われた株価指数先物
アメリカ
ヨーロッパ
アジア・オセアニア
関連項目脚注出典
外部リンク
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