武本康弘
武本 康弘(たけもと やすひろ、1972年〈昭和47年〉4月5日 - 2019年〈令和元年〉7月18日)は、日本の男性アニメーター、アニメ演出家、アニメ監督[1]。株式会社京都アニメーション取締役[2]。兵庫県赤穂市出身[3]。代々木アニメーション学院大阪校卒業。既婚、1女の父。 来歴生い立ち中華料理店を営む両親の長男として生まれる。多忙な両親と過ごす時間は少なく、幼い頃から絵を描いて過ごしてきた[4][5]。 兵庫県立赤穂高等学校在学中は文芸部に所属し、テーブルトークRPGに熱中していた[6]。当時から絵が上手であり[7]、当人も「絵を描くことが好き」であったことから高校時代にアニメーターを志した[8][9]。高校卒業後、代々木アニメーション学院大阪校アニメーター科に入学。 代々木アニメーション学院を卒業後、1992年に20歳で京都アニメーションに入社[6][10]。アニメーターとして入社したが、演出の仕事を任されるようになり[11]、2002年にはOVA『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』で監督を務めた[12]。 2003年、京都アニメーションが初めて元請けとなって制作したテレビアニメ『フルメタル・パニック? ふもっふ』にて監督を務め[13]、それ以降は主力メンバーの一人として、京都アニメーション制作の多くの作品で、監督・絵コンテ・演出などを務めた。 放火事件により死去2019年7月18日に京都アニメーション放火殺人事件が発生して、他のスタッフ同様に「放火に巻き込まれた可能性が高い」とされたまま、マスコミではプライバシーの観点などから「消息不明」の扱いとなっていた。 事件から数日後、安否不明となっていたことを両親が公表した[14][15]後、7月26日に日本経済新聞が訃報を伝え[16]、8月2日に遺族が了解したうえで京都府警察によって正式に死亡が公表された[4]。第1スタジオの3階で事件に巻き込まれていた[17]。47歳没。 死去後2021年2月24日には、2017年に監督を務めたテレビアニメ『小林さんちのメイドラゴン』の続編『小林さんちのメイドラゴンS』の監督を武本に代わって務めることとなった石原立也が引き継ぐにあたっての思いや、武本の名が「シリーズ監督」としてクレジットされることが公表された[18]。 2023年11月22日に賀東招二による小説『MOON FIGHTERS』が発売され、この作品が賀東と再びタッグを組み、武本初のオリジナルアニメとして放送予定であったが、事件の影響で中止になった『FIRE FIGHTERS!(仮題)』のリライト作品であることが明かされた[19]。 参加作品テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
その他
逸話
脚注
関連項目外部リンク
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