殿村 美樹(とのむら みき、1961年2月26日 - )は、日本の実業家、PR専門家、株式会社TMオフィス代表取締役。一般社団法人地方PR機構代表理事。京都府宇治市出身。代表的なPR戦略に「今年の漢字」「ひこにゃん」「うどん県」「佐世保バーガー」などの地方発国民的ブームがある。[1]
来歴
- 1961年 京都府宇治市生まれ[2]。
- 1983年、関西外国語大学英米語学科卒業。
- 1989年、TMオフィス創業。1992年、大阪市に株式会社TMオフィス設立。
- 1993年、佐世保市とハウステンボスの共同プレスツアー「ヨーロッパとアメリカを楽しむ二泊三日の旅」を企画し、首都圏を中心とした約50社の全国マスコミに佐世保のハンバーガー(後の佐世保バーガー)を紹介。 以来2年間にわたって、新聞やテレビの全国メディアを誘致し続ける[3]。
- 1995年、兵庫県西宮市で阪神淡路大震災に被災。被災経験を生かして(財)日本漢字能力検定協会とPR契約を結び、漢字を振興するための企画「今年の漢字」をプロデュース。このPR戦略のノウハウが「お金をかけないPR戦略」の基盤となる[4]。
- 1997年、香川県とPR契約を結び、さぬきうどんの「セルフうどん」を食べ歩きするプレスツアーを企画。約50社の全国マスコミの共同取材を仕掛け、地元のタウン誌が取材した『恐るべきさぬきうどん』を取材資料として配布。以来3年間にわたり、『恐るべきさぬきうどん』を資料にマスメディアの現地取材を誘致し続ける[5]。
- 2005年、プレスリリース自動作成サービス(ビジネスモデル特願2005-369067)を発明。
- 2007年、滋賀県の依頼で「彦根城築城400年祭」を記念してキャラクター「ひこにゃん」を案内役とした全国メディアを対象としたプレスツアーを実施。全国規模で「ひこにゃん」の集中報道が起こる[6]。
- 2007年、フジサンケイ ビジネスアイにコラム「地方の元気前線」連載を開始[7]。
- 2008年、関西大学社会学部の広報論非常勤講師。
- 2009年(独)中小企業基盤整備機構経営支援アドバイザーに就任。
- 2010年、日本の伝統文化をPR戦略で復興させる「畳新市場開拓プロジェクト」で「PRアワードグランプリ ソーシャ ルコミュニケーション部門 最優秀賞」受賞。
- 2011年、香川県「うどん県。それだけじゃない香川県」プロジェクトをPRプロデュース。インターネットを使った新しいPR手法を打ち出す。
- 2012年、経済産業省「ホットローカル研究会」委員就任。
- 2013年、内閣官房「ふるさとづくり有識者会議」委員就任。
- 2014年、厚生労働省「公的年金の分かりやすい情報発信モデル事業検討会」委員就任。 経済産業省「地域ストーリー作り研究会」委員就任。総務省「地域イノベーション有識者懇談会」委員就任。
- 2015年、同志社大学大学院ビジネス研究科MBAプログラム「地域ブランド戦略」嘱託教員。
- 2016年、PR歴30年の集大成となる書籍「ブームをつくる 人がみずから動く仕組み」(集英社新書)を上梓。 公益社団法人日本パブリック・リレーションズ協会 理事就任。 内閣官房「ふるさとづくり実践活動チーム」メンバー就任。
- 2017年、内閣府「地域活性化伝道師」就任。 国土交通省「JAPANコンストラクション国際賞」委員就任。
- 2019年、大阪府認定 職業能力開発校 一般社団法人地方PR機構 設立。代表理事に就任。 テレビ大阪 放送番組審議会委員就任。
- 2020年、内閣官房「全世代型社会保障に関する広報の在り方会議」「ふるさと活性化支援チーム」委員就任。 神姫バス株式会社 社外取締役就任。
- 2022年、復興庁「持続可能な復興広報を考える検討会議」構成員就任。
- 2023年、財務省 近畿財務局アドバイザリー就任。
- 2024年、財務省 近畿財務局 金融行政アドバイザリー 就任。
- 2025年、文化庁 日本遺産 審査・評価委員会 委員就任。
出演
著書
- 『テレビが飛びつくPR 予算9万円で国民的ブームを起こす方法』(ダイヤモンド社)
- 『売れないものを売る ズラしの手法』(青春出版社)
- 『どんな人でも買わずにはいられなくなる「欲望直撃」のしかけ』(すばる舎)
- 『ブームをつくる 人がみずから動く仕組み』(集英社新書)
- 『すごすぎる!武将たちのPR戦略』(ワニブックスPLUS新書)
執筆
- フジサンケイ ビジネスアイ 隔週連載コラム「地方の元気前線」(2007年8月~2014年3月/全161回)
- 広報会議 巻頭特集「費用ゼロで商品を売るアイデア」に「売るために必要な広報」(2013年10月号)
- PHP 「くよくよしない人 心穏やかな人」特集「居場所をズラす」(2014年5月号)
- 都市問題 巻頭言「一喝破風雲」に「地方活性化から、地方共生の時代へ」(2014年8月号)
- 日経BPネット 日経BizCOLLEGE「新市場をつくる!ブーム仕掛け大作戦」連載(2015年2月25日~7月8日)京都「人生がラク」になるイイ話(2015年9月14日~2016年12月26日)
- YOMIURI ONLINE 深読みチャンネル(2016年4月~2019年3月)
- 夕刊フジ「売れないものを売る極意」(2016年10月~2020年1月)
- 日経ビジネスオンライン「京都あれこれ『PRのプロ』と楽しむイイ話」(2017年1月~8月)
- 週刊新潮「マイオンリー」コラム(2018年11月29日号)
- 日経グローカル「地域ブランド戦略」(2019年4月~2023年9月)
- 夕刊フジ「令和を変える!関西の発想力」(2020年2月~2025年1月)
- 日経BizGate「新型コロナに勝つ!中小企業の現場から」(2020年4月~5月)
- 内外情勢調査会J2TOP「アフターコロナのPR」(2020年10月号)
- 経済広報センター月刊経済広報「アフターコロナの広報」(2021年3月号)「コロナ禍のブランド戦略」(2021年9月号) 「Z世代とのコミュニケーション ~ デジタルネイティヴの斬新な視点に注目を~」 (2023年8月号)
- 宣伝会議「広報DX」秋葉賢也と対談(2021年6月刊)
- YOMIURI ONLINE 大手小町「今年の漢字5度目の「金」に違和感…世相反映が共感されなくなった理由」(2024年12月12日)
- 財務省 「ファイナンス」巻頭言(2025年5月)
- 経済広報センター 月刊経済広報「AI時代のキャッチフレーズ」 (2025年6月)
脚注
- ^ 『テレビが飛びつくPR』、TBS「がっちりマンデー!!」、共同通信記事、産経新聞記事、フジサンケイ ビジネスアイ「人・Story」より
- ^ “講師のご紹介 殿村美樹”. ダイヤモンド社. 2011年7月31日閲覧。
- ^ 『テレビが飛びつくPR』、共同通信記事、フジサンケイ ビジネスアイ「人・Story」より
- ^ 『テレビが飛びつくPR』、TBS「がっちりマンデー!!」、共同通信記事、産経新聞記事、フジサンケイ ビジネスアイ「人・Story」より
- ^ 『テレビが飛びつくPR』、共同通信記事、フジサンケイ ビジネスアイ「人・Story」より
- ^ 『テレビが飛びつくPR』、TBS「がっちりマンデー!!」、共同通信記事、産経新聞記事、フジサンケイ ビジネスアイ「人・Story」より
- ^ メディアデビュードットコム地方の元気前線
- ^ “FM OH!「Nestlé presents CHEER UP! MORNING 2019年8月31日」”. 2019年12月1日閲覧。
- ^ “FM OH!「Nestlé presents CHEER UP! MORNING 2019年9月7日」”. 2019年12月1日閲覧。
外部リンク