水酸化アルミニウム

水酸化アルミニウム
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識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
DrugBank
ECHA InfoCard 100.040.433 ウィキデータを編集
KEGG
RTECS number
  • BD0940000
UNII
特性
化学式 H3AlO3
モル質量 78 g mol−1
外観 白色のアモルファス粉末
密度 2.42 g/cm3, 固体
融点

300 °C, 573 K, 572 °F

への溶解度 0.0001 g/(100 mL)
溶解度平衡 Ksp 3×10−34
溶解度 酸と塩基に溶ける
酸解離定数 pKa >7
等電点 7.7
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −1277 kJ·mol−1
危険性
GHS表示:
P261, P264, P271, P280, P304+P340, P305+P351+P338, P312, P337+P313
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 1: Exposure would cause irritation but only minor residual injury. E.g. turpentineFlammability 0: Will not burn. E.g. waterInstability 0: Normally stable, even under fire exposure conditions, and is not reactive with water. E.g. liquid nitrogenSpecial hazards (white): no code
1
0
0
引火点 不燃性
致死量または濃度 (LD, LC)
>5000 mg/kg (ラット, 経口)
安全データシート (SDS) External MSDS
関連する物質
関連物質
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

水酸化アルミニウム(すいさんかアルミニウム、Aluminium hydroxide)は化学式 Al(OH)3 で表される無機化合物である。比重は約2.42。アルカリに溶け、アルコールに不溶。アルミニウムの水溶液にアンモニアを加えると白色ゲル状沈殿を起こすが、これが水酸化アルミニウムである。主に医薬品や吸着剤などに使用される。また、緑色顔料ピーコックの原料でもある。

熱すると酸化アルミニウムになるが、その際に水が発生するため、水酸化アルミニウムを添加した紙は燃えない(炎を出さない)。この「不燃紙」は防火性の高い建築材料壁紙)として使用されている。

生成

バイヤー法で作ることができる。

  1. ボーキサイト水酸化ナトリウムの高温水溶液(約175℃)に溶かす。
  2. 上記で生成された溶液を濾過する。
  3. 溶液を冷却すると水酸化アルミニウムが析出する。

性質

水溶液から新たに生成したゲル状沈殿は酸および塩基水溶液に容易く溶解する。水酸化アルミニウム自体の溶解度積はかなり小さいが、酸性では水酸化物イオンOHの濃度が極めて小さく溶解方向に平衡が移動し、塩基性ではOHによる配位結合が生成しテトラヒドロキシドアルミン酸イオン[Al(OH)4]を生成するためである。

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しかしながら、沈殿後時間が経過したものおよび、結晶性の水酸化アルミニウムは特に塩基水溶液に対し溶解しにくくなる。水酸化アルミニウムAl(OH)3にはγ型とされたギブサイト(gibbsite、単斜)、およびα型とされたバイヤーライト(bayerite、単斜)が存在し、25℃、105 Paの下ではギブサイトの方が熱力学的に安定である。 また熱水溶液中では一分子脱水し、AlO(OH)を生成し、これにはベーム石(Boehmite)およびダイアスポア(diaspore)が存在する。何れもボーキサイトの主要な成分である。

これらの水酸化物は何れも加熱により水を容易く失い、酸化アルミニウムとなる。

医療分野ではワクチンアジュバントとして、リン酸アルミニウムなどとともに頻用される。

出典

関連項目

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