渡部善斗
渡部 善斗(わたべ よしと、1991年10月4日[1] - )は、長野県白馬村出身[1]のノルディック複合選手。 来歴日本のノルディック複合のトップ選手である渡部暁斗は実兄。小学校3年時、先にスキーを始めていた兄の影響や周囲の勧めで競技を開始。本人曰く「最初はいやいやだった」が、中学2年時には全国中学校スキー大会・ノルディック複合で優勝、翌年も連覇を果たした[2]。 2007年、兄・暁斗と同じ長野県白馬高等学校に進学すると、1年生にして全国高等学校スキー大会・ノルディック複合で優勝。2009年1月3日にオーストリア・アイゼンネルトで開かれたコンチネンタルカップに初出場し、1週間後の1月10日にはイタリア・ヴァル・ディ・フィエンメでのノルディック複合・ワールドカップにも初出場を果たした。同年にはスロバキア・シュトルブスケ・プレソでのノルディックスキージュニア世界選手権複合代表にも選ばれ、個人グンダーセン5kmで7位に入賞した。3年時の2010年には、全国高等学校選抜スキー大会、国民体育大会(少年組)、全日本ジュニアスキー選手権大会を全て制する活躍を見せた。 2010年、再び兄・暁斗と同じ早稲田大学スポーツ科学部に進学。このシーズンからワールドカップに本格参戦し、翌2011年12月10日 オーストリア・ラムソー大会では自己最高となる8位入賞を果たした[3]。 2013年2月、ヴァル・ディ・フィエンメで開催されたノルディックスキー世界選手権に初出場。ノーマルヒル団体では後半・距離での失速が響き、4位とチームがメダルを逃してしまったことに対し「僕の走りがチームの弱点。」[4]と述べるほど悔しさを顕わにした。その経験をバネに世界選手権後のワールドカップでは、3月8日のフィンランド・ラハティ大会で自己最高の4位に入ると、続くノルウェー・オスロ大会では自身初の表彰台となる3位に入った。この大会では兄・暁斗も2位に入っており、日本人選手としては1995年2月の荻原兄弟以来となる兄弟でのワールドカップの表彰台獲得となった[5]。 2014年ソチオリンピック代表に選出され、個人ノーマルヒル+10kmで15位、個人ラージヒル+10km35位、永井秀昭、湊祐介、渡部暁斗と組んだ団体では5位となった。 2014年4月、兄と同じ北野建設に入社した。 2017年のフィンランド・ラハティで開催されたノルディック世界選手権の団体スプリントLHで兄・暁斗とペアを組み銅メダルを獲得した[6]。 2022年北京オリンピックでは、団体戦に永井秀昭、渡部暁斗、山本涼太とともに出場し、銅メダルを獲得した[7]。 競技スタイル飛躍を得意とし、中学3年時の全国中学校スキー大会では純ジャンプでも2位に入ったほどの実力を持つ。 主な競技成績オリンピック
世界選手権
ワールドカップ世界ジュニア選手権
脚注
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