瀬戸内ムーンライト・セレナーデ
『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』(せとうちムーンライト・セレナーデ)は、1997年制作の日本映画。 阿久悠原作の小説「飢餓旅行」を篠田正浩監督が映画化。『瀬戸内少年野球団』、『少年時代』に続く、篠田正浩の「少年三部作」の第三作目。 第7回日本映画批評家大賞作品賞受賞。第47回ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品作品[1]。 吉川ひなのの映画デビュー作品であり、第52回スポニチグランプリ新人賞および第21回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。フランキー堺はこれが遺作となった。 また、スタッフでは池谷仙克が第21回日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した。 あらすじ恩田圭太は阪神大震災のニュースを見ながら、ふと自分の少年時代の事を回想する。 終戦直後の昭和20年、圭太の一家は駐在をしていた父・幸吉の都合で淡路島に住んでいた。幸吉は戦死した長男・忠夫の遺骨を故郷・宮崎の寺に納骨するため、妻と圭太を含む3人の子供を連れて旅に出た。 神戸から別府に船で、さらに汽車で宮崎に向かう途上、次男の幸司と空襲で親を亡くし九州の親戚のもとに向かう少女・雪子との淡い恋物語や、闇屋、戦争未亡人のパンパン、GHQにチャンバラの上映を禁止された活動弁士、弁士の助手を務める孤児、サーカス団員、復員兵、教え子を戦場に送り出したことに苦悩する校長など、戦争に翻弄されながらも戦後の混乱期を懸命に生きる様々な人たちとの出会いが、ノスタルジックな風景の中に展開されてゆく。 キャスト
撮影場所・協力横浜市、福山市、尾道市、沼隈町、島田市、金谷町、神戸駅、近江八幡市、梅小路蒸気機関車館、氷川丸マリンタワー(現横浜マリンタワー)、大井川鉄道、NKK福山製鉄所(現JFEスチール西日本製鉄所)、旧大社駅、京都八千代館、根津神社、大津プリンスホテル、パレスホテル掛川、出雲大社前竹野屋、福山自動車時計博物館 脚注
外部リンク |
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