甲南女子中学校・高等学校
甲南女子中学校・高等学校(こうなんじょし ちゅうがっこう・こうとうがっこう、英称:Konan Girls' Junior & Senior High School)とは、兵庫県神戸市東灘区森北町に所在し、中高一貫教育を提供する私立女子中学校・高等学校。略称は甲南女子、南女(なんじょ)。 1911年に平生釟三郎ら住吉村に在住していた財界人たちによって、甲南幼稚園と甲南小学校が創立された。その後、1919年に創立された甲南中学校の創立委員会席上において、創立委員で安宅産業社長の安宅弥吉が女子教育の必要性を訴え、女学校の設立を主唱。翌年の1920年に「官立にはない自由な校風の私立の女学校」を目指し、甲南高等女学校が創立された。 校舎は1968年築の村野藤吾によるモダニズム建築である。講堂や茶室を含む8つの施設が登録有形文化財に登録されている[1][2]。 沿革年表
教育特色「自立」と「自立を支える学力の充実」を教育目標にし、「探求」など自主性を育てる授業や保育園実習、長期・短期の交換留学を含む外国語・国際理解教育や著名人を招いた特別授業などに特色がある。英語・数学は習熟度別少人数で行い、中高6年間を基礎期(中1・中2)、充実期(中3・高1)、発展期(高2・高3)に分けている。 設置学科全日制課程 普通科(単位制)
校訓建学の精神は「まことの人間をつくる」。校訓は「知・仁・勇」の三徳と、「真・善・美」の精神的価値に、高潔・崇高・品位を加えた「清く 正しく 優しく 強く」。校章は校訓を象徴化したもので、中央の白い六角形は白雪、外側の緑の六芒星は松を表し、中心の「甲大」を中心に左右にクローバーがある。白雪の清らかさを、六芒星は正しさを、クローバーは優しさを、松は風雪に耐える強さをそれぞれ象徴している。 教育方針
教育理念建学の理念を基盤に、知性品格を備え、人生や社会に対して前向きに取組む自立した女性を育成する。
校歌第一校歌、第二校歌、愛唱歌の三つの校歌がある。1番が明治天皇、2~4番が昭憲皇太后が詠んだ御歌に、信時潔の曲をあてた第一校歌は、1927年3月に制定され、校訓である 「清く 正しく 優しく 強く」がそれぞれ1番から4番の歌詞に対応している[3]。対して第二校歌は高校3年生の作詞・作曲によって毎年新しく作られ、二つの校歌は「伝統と創造」を重んじる甲南女子のシンボルとなっている。また、愛唱歌である『青春はいま』は、中村千栄子が作詞、平吉毅州が作曲を務めた楽曲であり、二つの校歌と共に歌い継がれている。 制服1924年にセーラー服を制服として制定。セーラー服と決めたが形は決めなかったので、生徒は各自の判断で色々なものを着た。徐々に形を統一し、1935年頃には現在の形となった。また、補助カバンは卒業生の坂野惇子が立ち上げたファミリアの特注品であり、このデニム地にアップリケの刺繍が施された特徴的な「ファミリアバッグ」は神戸の女子校の間で広く親しまれている[4]。 学生活動生徒会
部活動アーチェリー部は、2001年全日本アーチェリー選手権大会で史上最年少優勝を果たした。またコーラス部は、高校野球の開会式に毎年参加したり、2006年のじぎく兵庫国体の開会式に参加するなどしている。
PTA
同窓会
基金
交通著名な出身者
系列校関連項目脚注
外部リンク |
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