名称 |
年月 |
備考
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Atanasoff–Berry Computer |
1942年 |
チューリング完全ではなく、プログラム可能ではない。線型方程式系を解くことができる。
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Colossus |
1943年 |
初のプログラム可能(スイッチとプラグパネルによる)な電子デジタルコンピュータ。暗号解読用コンピュータで、ドイツのローレンツ暗号(英語版)の解読のために使用された。21世紀に完全動作するレプリカが作製され、ブレッチリー・パークの国立コンピューティング博物館でデモンストレーションされている。
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ENIAC |
1945年 |
初の大規模な汎用プログラマブル電子デジタルコンピュータ。ペンシルベニア大学ムーア・スクール(電気工学部)がアメリカ陸軍の弾道研究所のために建造した。当初は部品間の配線を変更することでプログラムされていたが、後にプログラム内蔵方式に変更された。
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Manchester Baby |
1948年 |
1948年6月に稼働した初のプログラム内蔵方式の電子コンピュータ。Manchester Mark Iのプロトタイプ。マンチェスター科学産業博物館(英語版)でレプリカが実演されている。
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SSEC |
1948年 |
IBMが開発した電気機械式計算機。
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Manchester Mark I |
1949年 |
1949年4月に稼働。初のインデックスレジスタ。1951年にFerranti Mark 1に置き換えられた。
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EDSAC |
1949年 |
1949年5月6日に稼働し、1958年までケンブリッジ大学で使用された。完全動作するレプリカがブレッチリー・パークの国立コンピューティング博物館にある。
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BINAC |
1949年 |
初の商用のプログラム内蔵式コンピュータだが、動作が不安定だったため、顧客先では使用されなかった。
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CSIRAC |
1949年 |
現存する最古の第一世代コンピュータ。ただし、修理されておらず、動作しない。
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SEAC |
1950年 |
アメリカ合衆国で初めて稼働したプログラム内蔵式コンピュータ。国立標準局が製作し、局内で使用された。ロジックに半導体ダイオード回路を使用した。以降のコンピュータのいくつかはSEACの設計に基づいている。
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SWAC |
1950年 |
アメリカ国家標準局が使用した。2,300の真空管が使われていた。ウィリアムス管を使用した、256ワード(37ビット幅)のメモリを備えていた。
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UNIVAC 1101(ERA Atlas) |
1950年 |
2,700本の真空管を論理回路に使用した
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MADDIDA |
1950年 |
微分方程式を解くための専用デジタルコンピュータ。6トラックの磁気ドラムを使用して、44台の積分回路が実装された。積分回路の相互接続は、ビットの適切なパターンをトラックの1つに書き込むことによって指定された。
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パイロットACE |
1950年 |
アラン・チューリングが設計した。
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Elliott 152(英語版) |
1950年 |
海軍の火器管制用コンピュータ。リアルタイムの制御が可能なシステムだが、プログラムは固定式だった。
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Harvard Mark III |
1951年 |
5,000本の真空管と1,500個のダイオードを使用した。
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Ferranti Mark 1 |
1951年 |
初の商用で稼働したコンピュータ。Manchester Mark Iを元に設計された。
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EDVAC |
1951年 |
ENIACの後継機で、同様にペンシルベニア大学ムーア・スクールがアメリカ陸軍弾道研究所のために建造した。世界で初めて設計されたプログラム内蔵方式コンピュータの1つであるが、稼働開始が遅れた。EDVACの設計がまとめられた「EDVACに関する報告書の第一草稿」は、多くの他のコンピュータに影響を与えた。
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ハーウェル・コンピュータ |
1951年 |
オリジナルが稼働する世界最古のコンピュータ。ブレッチリー・パークの国立コンピューティング博物館で時々デモンストレーションが行われる。
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Whirlwind |
1951年 |
約5,000本の真空管を使用。初めて磁気コアメモリを使用。
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UNIVAC I |
1951年 |
世界初の商用コンピュータ。46台が製造された。
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LEO |
1951年 |
世界初の顧客側によって作られたコンピュータ。レストランチェーンであるJ・リヨンス(英語版)が製造した。EDSACを元に設計された。
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UNIVAC 1101 |
1951年 |
ERA(英語版)が設計した。論理回路に2,700本の真空管を使用した。
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ホレリス電子計算機(英語版)(HEC) |
1951年 |
アンドリュー・ドナルド・ブース(英語版)が最初の設計を行い、ブリティッシュ・タビュレーティング・マシン(英語版)(BTM)が製造した。HEC 1はブレッチリー・パークの国立コンピューティング博物館に展示されている。
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IASマシン |
1951年 |
プリンストン高等研究所(IAS)にて製造された。ジョン・フォン・ノイマンの設計(ノイマン型)に基づいていることから、「ノイマン・マシン」とも呼ばれる。1,500本の真空管を使用した。このコンピュータを元に15台のコンピュータが製作された。
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MESM |
1951年 |
ソビエト連邦初の汎用電子コンピュータ。キエフ近郊で製造された。6,000本の真空管を使用した。基本的にノイマン型アーキテクチャに近い設計だが、プログラム用とデータ用の2つの独立したメモリを持っていた。
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Remington Rand 409 |
1952年 |
レミントンランドが製造した。パンチカード計算機であり、プラグボードでプログラミング可能であった。
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Harvard Mark IV(英語版) |
1952年 |
ハワード・エイケンの指導の下でハーバード大学がアメリカ空軍のために製造した。
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G1 |
1952年 |
ゲッティンゲンのマックス・プランク物理学研究所のヘインズ・ビリング(英語版)らにより製造された[2][3][4]。
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ORDVAC |
1952年 |
イリノイ大学が弾道研究所のために製造した。ILLIAC Iと互換性があった。
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ILLIAC I |
1952年 |
イリノイ大学が製造した。教育研究機関が自前で開発して所有した最初のコンピュータ。
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MANIAC I(英語版) |
1952年 |
ロスアラモス国立研究所がIASマシンをベースとして製造した。
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IBM 701 |
1952年 |
IBMがIASマシンをベースとして製造した。1号機は米国原子力委員会に納入され、「国防計算機」とも呼ばれた。
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BESM-1, BESM-2 |
1952年 |
ソビエト連邦で製造された。
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Bull Gamma 3 |
1952年 |
フランスのグループ・ブルが製造した。約400本の真空管を使用した[5][6][7]。
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AVIDAC(英語版) |
1953年 |
IASマシンをベースとして製造された。
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FLAC(英語版) |
1953年 |
SEACをベースとして製造された。パトリック空軍基地(英語版)に設置された。
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JOHNNIAC(英語版) |
1953年 |
ランド研究所がIASマシンをベースとして製造した。
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IBM 702 |
1953年 |
IBMが製造したビジネス用途のコンピュータ。
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UNIVAC 1103 |
1953年 |
ERAが設計した。
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RAYDAC |
1953年 |
レイセオンが海軍ミサイル試験センターのために製造した。
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ストレラ(英語版) |
1953年 |
ソビエト連邦で製造された。
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データトロン(英語版) |
1954年 |
エレクトロデータ(英語版)が製造した商用コンピュータ。
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IBM 650 |
1954年 |
世界初の大量生産されたコンピュータ。
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IBM 704 |
1954年 |
世界初の浮動小数点数演算ハードウェアを搭載した量産機。科学用途向け。
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IBM 705 |
1954年 |
IBM 702とほぼ互換性のある業務用コンピュータ。ミュンヘンコンピュータ博物館に動作しない状態のものが所蔵されている。
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BESK |
1954年4月 |
スウェーデン初の真空管を使用した電子計算機であり、製造時は世界最速の計算速度を有した。
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IBM NORC |
1954年12月 |
IBMが米海軍装備局のために製造した。世界初のスーパーコンピュータであり、少なくとも2年間は世界最速のコンピュータだった。論理回路に9,800本の真空管を使用した。
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UNIVAC 1102(英語版) |
1954年 |
米空軍のために製造されたUNIVAC 1101のカスタマイズ版。
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DYSEAC |
1954年 |
アメリカ国立標準局が製造したSEACの改良版。トラックの荷台に据え付けられており、世界初の可搬式コンピュータである。
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WISC(英語版) |
1954年 |
ウィスコンシン大学マディソン校が製造した。
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CALDIC |
1955年 |
コスト低減と操作の容易性を基本理念として設計製作された。
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イングリッシュ・エレクトリック DUECE(英語版) |
1955年 |
ACEの商用版。
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Zuse Z22(英語版) |
1955年 |
初期の商用コンピュータ。
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ERMETH(ドイツ語版)[8][9] |
1955[10] |
チューリッヒ工科大学でエドゥアルト・シュティーフェル、ハインツ・ルティスハウザー、アンブロス・シュパイザーにより製造された。スイス初の真空管式コンピュータ。
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WEIZAC(英語版) |
1955年 |
イスラエルのワイツマン科学研究所で製造された。初の中東で設計されたコンピュータ。
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アクセル・ヴェナー=グレン ALWAC III-E(英語版) |
1955年 |
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IBM 305 RAMAC |
1956年 |
初の二次記憶装置として可動ヘッドハードディスクドライブを使用した商用コンピュータ。
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SMIL(英語版) |
1956年 |
スウェーデンでIASマシンをベースに製造された。
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Bendix G-15 |
1956年 |
ベンディックス社が科学・工業用に製造した小型コンピュータ。450本の真空管と300個のゲルマニウムダイオードを使用した。
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LGP-30 |
1956年 |
リブラスコープ(英語版)が製造したデータ処理システム。113本の真空管と1450個のダイオードを使用した[11]。
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UNIVAC 1103A |
1956年 |
ハードウェア割り込みを持つ初のコンピュータ。
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FUJIC |
1956年 |
日本初の電子コンピュータ。富士フイルムでレンズの性能計算のために設計された。
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Ferranti Pegasus(英語版) |
1956年 |
事務用の磁歪遅延線メモリを備えた真空管コンピュータ。完全動作品が残る世界で2番目に古いコンピュータ[12]。
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SILLIAC |
1956年 |
シドニー大学でILLIACとORDVACをベースに製造された。
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RCA BIZMAC(英語版) |
1956年 |
RCA初の商用コンピュータ。25,000本の真空管を使用した。
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ウラルシリーズ |
1956 - 1964年 |
ソ連のコンピュータ。Ural-1からUral-4までが製造された。
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DASK |
1957年 |
デンマーク初のコンピュータ。初期のALGOLが実装された。
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UNIVAC 1104 |
1957年 |
UNIVAC 1103の30ビット版。
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Ferranti Mercury(英語版) |
1957年 |
フェランティによる初期の商用真空管式コンピュータ。コアメモリとハードウェアによる浮動小数点演算を備えていた。
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IBM 610 |
1957年 |
個人での使用を念頭に置いて設計された小型コンピュータ。世界初のパーソナルコンピュータの一つ。
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FACIT EDB(英語版) 2 |
1957年 |
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MANIAC II(英語版) |
1957年 |
カリフォルニア大学とロスアラモス国立研究所が製造。
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MISTIC(英語版) |
1957年 |
ミシガン州立大学がILLIAC Iをベースに製造。
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MUSASINO-1 |
1957年 |
ILLIAC Iをベースに製造された日本のコンピュータ。
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EDSAC 2(英語版) |
1958年 |
初のマイクロプログラム制御装置とビットスライスハードウェアアーキテクチャを備えたコンピュータ。
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IBM 709 |
1958年 |
IBM 704の改良版
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UNIVAC II(英語版) |
1958年 |
UNIVAC Iの完全互換性のある改良版
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UNIVAC 1105(英語版) |
1958年 |
UNIVAC 1103の後継機
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AN/FSQ-7(英語版) |
1958年 |
これまでに製造された中で最大の真空管式コンピュータ。半自動式防空管制組織(SAGE)計画のために52台が製造され、1983年まで使用された。
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ZEBRA(英語版) |
1958年 |
オランダで設計され、イギリスのSTC社(英語版)が製造した。[13]
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Ferranti Perseus(英語版) |
1959年 |
[14][15][16]
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TAC |
1959年 |
東京大学が開発したコンピュータ。
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TIFRAC(英語版) |
1960年 |
初のインドで開発されたコンピュータ。ムンバイのタタ基礎研究所(英語版)が開発した。
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CER-10(英語版) |
1960年 |
初のユーゴスラビアで開発されたコンピュータ。一部にトランジスタを使用していた。
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Sumlock ANITA(英語版) |
1961年 |
世界初の卓上計算機
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