神奈川県立平塚中等教育学校
神奈川県立平塚中等教育学校(かながわけんりつ ひらつかちゅうとうきょういくがっこう、Hiratsuka Secondary School)は、神奈川県平塚市大原にある公立中等教育学校。中高一貫制共学校。通称は「平塚中等」。または単に「中等」とも。 概要前身となる神奈川県立大原高等学校内に併設され、2009年に開校した。神奈川県立相模原中等教育学校と共に、神奈川県で最初に設置された公立中高一貫校である。 6年間を、発達段階に応じて「基礎・観察期」(1・2年)、「充実・発見期」(3・4年)、「発展・伸長期」(5・6年)の3期に区分し、学習内容の確かな定着を図りながら教育活動を展開している。前期課程では、45分7校時を基本とし、国語・数学・英語[注 1][1]を集中的に学習することにより、基礎を確実に身につける。後期課程では、50分7校時を基本とし、単位制システムをとっている。特に「発展・伸長期」では、各自の進路・興味関心に応じて選択科目を受講する。 神奈川県にある特性を生かし、地球規模で環境や歴史、文化、科学技術などを考える視野を育てることを目的とした「かながわ次世代教養」が特色の一つであり、学年の進行とともに内容は変動する。1年はIT活用、2年は地球環境、3年は伝統文化・歴史を、ALTによるEC(English Communication)は前期課程の3年間を通して学び、後期課程の4・5年は課題研究を行い、それを基盤として6年は卒業研究を行う。 基本的に、1年は32人×5クラス、2〜6年は40人×4クラスという学校規模で、卒業生の大半が4年制大学へ進学する進学校である。 平塚市近隣の小学校出身や、遠方から通っている生徒も在籍しており、後期課程生においては、条件付きで自転車通学が許可されている。 教育理念「次世代のリーダー」の育成を目指し、3つのLを理念に掲げている[2]。また、これを象った「Lキューブ」は、当校指定の体操服や生徒手帳に刻まれている。 【3つのL】
【学校像】
沿革
入学者決定検査当校に入学するには、入学者決定検査(相模原中等教育学校と共通)を受ける必要があり、適性検査Ⅰ・Ⅱ(各300点満点、所要時間各45分)と調査書(100点満点)の結果により入学者を決定する[注 2]。 なお、適性検査は「これからの社会で必要とされる幅広い教養を育成していく上での基礎的な力」を測るという内容[3]で実施されており、いわゆる学力試験とは異なる。これは、公立中高一貫校の入学者選抜に関する学校教育法施行規則で定められているものである。そのため、当校の入学者選抜にあたっては、「入試」や「受験」は厳密には誤記とされ、「受検」が正しい表記となる。 出願条件は、受検年度に小学校等を卒業又は卒業する見込みがあり、保護者とともに県内に住所を有し、入学後も引き続き県内から通学することが確実なことである。定員は男女の区別なく合計160名を募集する[注 3]。相模原中等教育学校との併願はできない[3]。 志願者が多数集まり高い競争率を記録することで知られており、特に開校初年度である2009年の実質倍率は、男女合わせて約6.4倍にものぼった[4]。近年も、4倍前後という高い水準で推移している。 校歌2012年6月24日に行われた第一回翠星祭文化部門閉祭式にて、生徒向けに発表された。作詞・作曲者の鐘ヶ江カオル(当時、香瑠)は創立10周年記念式典に来賓として招かれた。 『わたしたちの時代(とき)』
愛唱歌開校に対して校歌の完成が遅れたため、暫定的に21世紀の新しい神奈川の合唱曲である「ふるさとの風になりたい」が愛唱歌となった。作曲者の白井貴子は開校記念式典にゲストとして招かれた。 『ふるさとの風になりたい』
年間行事
部活動21の部と1つの同好会が活動している。共学校としては珍しく野球部が存在しない。 運動部文化部同好会
生徒会活動
設備体育館、武道場、テニスコート3面、グラウンド(150m×90m)、プール、多目的ホール、トレーニングルーム、弓道場、図書館、視聴覚室、風の通り道 著名な出身者交通出典[5]
脚注注釈
出典関連項目外部リンクこの記事は、プロジェクト:学校/中等教育学校テンプレートを使用しています。 |
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