第60回東京箱根間往復大学駅伝競走

第60回東京箱根間往復大学駅伝競走
試合日程	1984年1月2日 - 1月3日
出場校	20校
総合優勝校	早稲田大学（30年ぶり10回目）
往路優勝校	早稲田大学（30年ぶり7回目）
復路優勝校	早稲田大学（3年連続14回目）
< 19831985 >
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第60回東京箱根間往復大学駅伝競走（だい60かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう）は、1984年（昭和59年）1月2日 - 1月3日に開催された第60回目の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)である。

• 予選会：1983年（昭和58年）11月6日

大井埠頭周回コース

• 往路：1984年（昭和59年）1月2日

大手町読売新聞東京本社前（スタート）→鶴見→戸塚→平塚→小田原→箱根町芦ノ湖駐車場入口（ゴール）

• 復路：1984年（昭和59年）1月3日

箱根町芦ノ湖駐車場入口（スタート）→小田原→平塚→戸塚→鶴見→大手町読売新聞東京本社前（ゴール）

連覇を狙う日体大・植松誠が3度目の1区で初の区間賞を獲得。東海大、専修大と続き、30年ぶりの優勝を狙う早大・田原貴之は先頭と59秒差の5位で2区に繋ぐ。初出場の東大・清水明は16位でタスキリレーをした。

5位で襷を受けた早大・坂口泰が10km過ぎで日体大・小田英明に追いつき約1kmを並走してからスパートをかけて引き離し、トップに立つ。6位でタスキを受けた順大・木村康樹が先頭と1分02秒差の2位に浮上。大東大・米重修一が区間賞の走りで9位から5位に上がった。

早大・高橋昇が区間4位で首位を守り、専大・渡瀬智康が区間賞の走りで順位を1つ上げる。1位から4位は順位変動はなかった。

1位の早大・高橋雅哉が区間賞の走りで2位との差を2分05秒に広げる。2位は順大・門田光史は区間2位で2位をキープ。大東大・坂中末美が区間3位で6位から3位に浮上した。

首位を走る早大・木下哲彦は区間2位と堅実な走りで2位との差を6分11秒まで広げ、30年ぶり7度目の往路優勝を達成。東海大学が過去最高の往路2位、日本体育大学が往路3位となり、この区間でそれぞれ順位を2つ上げた。下位を走っていた駒大・大八木弘明が区間賞を獲得した。

往路6位の日本大学までが時差スタートで7位以下の14校が復路一斉スタートとなった。

首位の早大・越智房樹は区間5位だったが、東海大が3位に後退し、2位との差は6分40秒に広がる。日本体育大学が2位に浮上し、順天堂大学は羽柴卓也が区間賞の活躍で4位に浮上した。

1位の早稲田大学は伊藤雅弘が区間賞で2位との差を8分58秒に広げる。日本体育大学が2位を維持した。日大・岡田泰が区間3位の走りで5位から3位、大東大・佐久間伊一が区間2位で6位から4位に上がり、東海大学は順位を3つ落として6位となった。また、交通事情から13校が8区繰り上げスタートとなった。

1位の早大・川越学は区間2位の日体大・湯山秀史に2分29秒の差をつける区間賞の快走で2位との差は11分27秒まで開く。2位・日本体育大学は変わらず、大東文化大学が日本大学を抜き3位に浮上した。明治大学は20km競歩で1983年世界選手権に出場した園原健弘が区間14位で走り、順位を1つ上げた。戸塚中継所では15校が9区繰り上げスタートとなった。

首位を走る早大・谷口伴之は1区で区間10位に終わった前年の悔しさを晴らす区間賞の走りで2位との差は12分23秒に広げた。日体大・足立幸永は区間2位で走るも、先頭との差は更に広がる。3位は大東文化大学と変わらず、日本大学が4位に浮上した。早稲田大学の快走により、鶴見中継所では1位と15分以上の差がついた3位の大東文化大学以下の18校ものチームが繰上げスタートとなった。

1位の早大・遠藤司が区間記録を1分46秒更新する区間新記録の快走で2位以下を全く寄せつけず、2位の日本体育大学に15分18秒の大差をつけ、30年ぶりの総合優勝を達成した。3位は順天堂大学、4位は大東文化大学、5位は日本大学と続いた。シード権争いは筑波大・西尾剛造が10位から順位上げてシード権内に滑り込んだ。シード校は前回大会から変化はなかった。初出場の東京大学は総合17位、23年ぶりの出場となった東京学芸大学は19位だった。

• 総合優勝 早稲田大学 11時間07分37秒
  • 往路優勝 早稲田大学 5時間36分37秒
  • 復路優勝 早稲田大学 5時間31分00秒

※9位以内の大学には次大会のシード権を与えられた。

'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。

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• 太字は区間1位。色つきは区間新記録。

• 第60回大会（箱根駅伝公式サイト）