練馬区立中里郷土の森緑地
練馬区立中里郷土の森緑地(ねりまくりつなかざときょうどのもりりょくち)は、東京都練馬区大泉町一丁目にある都市公園法に基づく練馬区立の都市公園で、武蔵野の面影を残す屋敷林を活かした公園である[2][1]。緑と生き物に触れ合うことができる体験を通じて、緑の豊かさを実感することが出来る場を提供して、緑の保全と創出の意識の向上を図ることを目的としている[2][1]。 概要中里郷土の森は目的を達成するため、自然観察などの自然体験できる講座の開催や、緑と生き物の育成と調査および展示と、緑と生き物に関する資料の収集や保管および展示などを行う[2][1]。それに必要な施設として、森の学習棟、樹林地、池および小川、ビオトープ池、園路および広場などを備えている[2][1]。 中里郷土の森の敷地は、周辺の宅地化が進行する中で貴重な武蔵野の面影を残す屋敷林であり、100年以上も前に存在した屋敷の跡地である[3]。こうした練馬の貴重な緑を保全し活かするため、区画整理の時に公園として残し活用することとした[3]。そして、専門的な知識をもつ自然解説員が常駐することで、練馬の自然や生きものについて学べる体験型の学習拠点ととらえている[3]。 施設では開園当初からホタルを育成しており、練馬にホタルが飛び交っていた頃の原風景を再現するために、敷地内の井戸を利用して井戸水を汲み上げ小川と池を整備して、毎年、ホタルの観察会を開催して約4週間(金〜日曜12日間)の開催期間で申込者が4,000人を上回る人気イベントとなっている[3]。
多彩な自然体験プログラムが提供できる、園内と周辺の緑地や川で定期的な自然調査と、学校や地域と連携した授業とイベントを開催している[3]。園内では30種類を超える野鳥や約300種類の昆虫類が確認されており、見て、触って、聞いてなど、五感を使って身近な自然を体験できる公園を目指している[3]。自然解説員は、虫、魚、鳥、植物など得意な分野を持っており、自然との触れ合い方を指導してもらうことができる。虫捕り網や双眼鏡などの貸し出しも整っており手ぶらで訪問することができる[3]。体験型のイベントは、昆虫、植物、野鳥など毎回異なるテーマで開催する、毎月10日~20日に翌月分のイベント申込を行い、抽選後25日までに当選連絡を行う。
ヘイケボタルの観察 - 毎年6〜7月頃開催予定で事前予約制、屋外の池や小川でホタルの光を観察することができる[5]。街灯を遮光し、暗闇となった園内で光るホタルをじっくりと観察することができる[5]。 ホタルの特設展示 - 観察会の夜だけの特別展示で、ホタルの生態がわかる展示に加え、練馬のヘイケボタルの歴史にフォーカスし、なぜホタルが練馬から消えてしまったのか、人とはどんな関わりがあったのか、新たな視点からホタルを深く楽しめる[5]。 予約は抽選制で、同居家族に限り複数名での応募が可能[5]。
情報提供の充実や適正な緑地の管理のために、スタッフや区民参加型による自然調査を定期的に行っている[3]。園内の調査は週に1回、周辺緑地の調査は月に1回、白子川・石神井川の調査は年に1回の頻度で行っている[3]。開設以来において、植物に詳しい自然解説員が、東京23区内では絶滅扱いになっているゴマギ(胡麻木)を園内で発見した[3]。また、白子川の調査では、国内外来種のカワヨシノボリを、調査に参加した子どもが1匹発見し採取した[3]。
利用情報
交通案内
脚注
参考資料
外部リンク |
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