計画のみに終わった兵器(けいかくのみにおわったへいき)は、開発計画などは存在したものの、現実には完成(量産)に至らず、実戦配備されなかった兵器である。試作機のみが製作された兵器や、理論が確立されていながらも現在まで実用化されなかったものを始め、計画案のみ、図面のみのものを含む。
アメリカ合衆国
艦船
航空機
車両
他
イギリス
ドイツ
艦船
- マッケンゼン級巡洋戦艦 - 第一次世界大戦の未成艦。
- ヨルク代艦級巡洋戦艦 - 第一次世界大戦の未成艦。
- H級戦艦 - 第二次世界大戦の計画艦。
- P級装甲艦 - 第二次世界大戦の計画艦
- O級巡洋戦艦 - 第二次世界大戦の計画艦
- FK型軽巡洋艦 - 第一次世界大戦中にケルン級巡洋艦の後継として計画された。FK1からFK4まで計画が存在したがUボートの建造に資源を使用するため中止された。
- M級軽巡洋艦 - 第二次世界大戦前のZ計画で6隻の建造が予定されていた。
- 偵察巡洋艦 - Z計画で計画されていた小型巡洋艦。SP1のみ起工されたが短期間で工事が中止されている。
- 植民地砲艦 - ドイツの海外植民地での運用を想定した砲艦。6隻の建造が予定されていた。
- I - 航空母艦。第一次世界大戦中にイタリア向けの未成客船アウゾーニアを改装し、水上機および固定脚機の搭載を計画していた。ほとんど工事が行われないまま戦後解体された。
- グラーフ・ツェッペリン - 航空母艦。海軍増強計画の一環であったが、戦況により建造途中で戦争が終わる
- オイローパ - 航空母艦。1942年に同名の大型客船を空母に改装する案が検討されたが中止。
- II - 航空母艦。1942年にフランス海軍で未完状態だった軽巡洋艦ド・グラースを軽空母に改装する案が検討された。1943年2月までに工事は中止された。
- ヤーデ級航空母艦- 航空母艦。1942年に客船のグナイゼナウおよびポツダムを改装する案が検討された。同型船のシャルンホルストは日本海軍で神鷹として就役した。
- 1918M型大型水雷艇 - 第一次世界大戦末期に建造されたものの全て未完。一部が戦後に民間貨物船として竣工した。
- 1938A型駆逐艦 - ディーゼル及びタービンを混載した航洋性を持つ大型駆逐艦として計画されたが中止された。のちに偵察巡洋艦に発展したが、同様に建造中止となった。
- 1938B型駆逐艦 -沿岸海域での運用を想定した小型駆逐艦。平甲板型で12隻の建造が予定されていた。
- 1937J型駆逐艦 - 遠洋での運用を想定した大型駆逐艦として計画されたが、要求を果たすことが困難であると判断されて中止された。
- T61型水雷艇 - 占領下のオランダの造船所で建造が進められたが、建造が遅延し就役艦は無かった。
- 1944型水雷艇
- 1938型砲艦
- 1941型砲艦
- G級護衛艦 - 10.5cm砲5門、速力21ノットの汎用護衛艦船として計画されたものの唯一、建造されたG1は船台上で破壊された。
- 敷設艦 - 速力28ノット、10.5cm砲8門として計画された敷設艦。4隻の発注が行われたが建造されることはなかった。
- UボートIII型 - UボートI型を改設計した敷設潜水艦。船体が延長され、機雷54~75個の搭載を予定した。
- UボートIIIA型 - III型と同様の敷設潜水艦。機雷搭載数を減らす代わりに内火艇を搭載を予定した。
- UボートIV型 - 補給潜水艦として計画された。
- UボートVI型 -UボートI型を蒸気推進にしたもの。
- UボートXI型 -12.8cmを砲塔化したものを連装2基搭載し、Ar231の搭載を予定した。
- UボートXII型 - UボートIX型に近い設計だが、魚雷発射管の門数が増加している。
- UボートXIII型 - UボートII型を発展させた沿岸潜水艦。魚雷発射管の門数が増加。
- UボートXV型・UボートXVI型 - 補給潜水艦。XV型は5000t級、XVI型は3000t級を予定した。
- UボートXIX型 -XB型の設計を基にした輸送潜水艦。補給ではなく戦略物資の輸送を企図した。XX型の開発により中止された。
- UボートXX型 -800トンの物資を搭載可能とした輸送潜水艦。30隻が発注されたが中止された。
車両
- ラーテ - 陸上戦艦のペーパープラン。
- モンスター - 80cm自走砲のペーパープラン。
- KPz.70 - 戦車。米国との共同開発であったが、運用についての齟齬により独自開発に発展。先進的な技術はのちの戦車開発に多大な影響を与えた。
航空機
他
日本
第二次世界大戦時
自衛隊
ソビエト連邦/ロシア
艦船
車両
- オブイェークト187
- オブイェークト279 - 核兵器の爆風にも耐えうるように設計された戦車
- オブイェークト292(英語版)
- オブイェークト704 - 第二次世界大戦中に試作された自走砲。IS-3重戦車の車体前方に152mm砲を載せた。
- オブイェークト775 - 1960年代に試作されたミサイルを主兵装とする戦車。
- チョールヌイ・オリョール
- BA-5 - 1930年代に計画された装甲車。
- BA-9 - 1930年代後半に計画された装甲車。
- BA-21 - 1930年代後半に試作された装甲車。
- BA-22 - 1930年代後半に試作された装甲救護車。
- BA-23 - 1930年代後半に計画された化学装甲車。
- IS-6 - 第二次世界大戦中にIS-2の発展型として試作された重戦車。
- IS-7 - 第二次世界大戦後の1940年代後半に開発された重戦車。過大な重量のため試作に留まった。
- KSP-76 - 第二次世界大戦中に試作された装輪式の76mm自走砲。
- PB-4 - 1930年代に試作された水陸両用装甲車。
- PB-7 - 1930年代に試作された水陸両用装甲車。PB-4の改良型だったが試作に終わった。
- PPG - 冬戦争中に試作されていた小型の装甲牽引車。
- SU-45 - 1930年代に開発された自走砲。T-37またはT-38の車体に45mm砲を載せた。
- SU-100M2 - 第二次世界大戦中に試作された自走砲。T-44の車体後方に100mm砲を搭載した。
- T-17 - 1920年代末に開発された軽戦車。T-18に劣ったため開発中止。
- T-23 - 1920年代後半から1930年代前半にT-18をベースに開発された豆戦車。性能に対して高価過ぎた。
- T-25 - 1920年代に開発された豆戦車。T-27との競争に敗れた。
- T-30 - 1930年頃に設計された50トンクラスの重戦車。ペーパープランのみ。
- T-32 - 1930年代後半に試作された中戦車。T-34中戦車の原型となった。
- T-33 - 1930年代前半に試作された水陸両用戦車。後にT-37に発展した。
- T-34 - 1930年代にT-26軽戦車の安価な代替品として開発された。T-26の量産が軌道に乗ったため中止。
- T-42 - 1930年代前半に計画された重量100トン級の多砲塔超重戦車。ペーパープランのみ。
- T-43 - 1930年代に開発された重武装の水陸両用戦車。水上航行能力の不足のため試作に留まった。
- T-43 - 第二次世界大戦中にT-34とKV-1の後継として試作された中戦車。T-34-85を優先するために中止。
- T-95 - 1990年代から2000年代に開発されていた主力戦車。無人砲塔や装甲カプセルといった先進的な技術を導入していた。
- T-111 - 1930年代に試作された中戦車。
航空機
その他
フランス
航空機
艦船
カナダ
イスラエル
- ラビ - 1980年代に開発されたジェット戦闘爆撃機。中国のJ-10にラビの技術が流用されたという説があるが確証はない。
オランダ
- デ・スヘルデ S.21 - 1930年代末期に試作機の製造が進められた双胴、推進式の戦闘機。試作機完成直前にオランダ降伏により開発は中止された。のちにFw198として誤って伝えられている。
南アフリカ
- アトラス カーバー - 1980年代に計画されたジェット戦闘機。
ユーゴスラビア
脚注