踊って歌って大合戦
『踊って歌って大合戦』(おどってうたってだいがっせん)は、1965年4月2日から1966年5月27日まで日本テレビ系列局で放送されていた日本テレビ製作のバラエティ番組である。花王石鹸(現・花王)の一社提供。放送時間は毎週金曜 19:30 - 20:00 (日本標準時)。「歌って踊って大合戦」と誤記されている場合もある[1]。 概要5人1組のチームを組んだ一般からの参加者たちが、歌と踊りで賞金を稼ぐ模様を放送していた視聴者参加型の公開番組[2][3][4]。司会は、すでに演芸番組などで人気を博していた初代林家三平で、この番組ではそれまでにない豪快な司会としてさらに人気者となった[5]。なお、三平はこの番組の司会者に起用が決まると奮起し、阿波踊りとツイストをミックスさせた独自の踊りを考案して熱心に稽古を重ね、それを披露した。 番組はスタートしてすぐに高視聴率を獲得したが、やがてその内容から、同系列局で放送の『アベック歌合戦』(読売テレビ製作)や、フジテレビ系列局で放送の『日清ちびっこのどじまん』とともに「低俗番組」と槍玉に挙げられるようになった[6][3]。やがて踊りが制限されることとなり、さらに1966年1月には裏に『ちびっこのどじまん』が移動し、結局1年2か月の放送で終わった。 進行出場者は、5人1組で構成された一般参加チームやコンビ[7]が4組。 まず、「さぁ、うたって、おどって、ワッショイ、ワッショイ!」の三平の掛け声[7]でチームの代表者1人が歌を歌い、審査員に審査して賞金を決める。そしてバンドの演奏とともにさまざまな踊り(寿司屋チームはネタを握る手つき、床屋チームは髪を切る手つき[8])を披露し、自らの商売や特技をアピールして[8]賞金を釣り上げたり下げたりした。 全チームが終わったところで、最終的に一番獲得賞金が多かったチームには「発明賞」が、それ以外のチームから特にインパクトがあったチームには「ハッスル賞」がそれぞれ贈られた。 出演者司会審査員スタッフテーマ曲
備考当時はVTRの規格が2インチで機器・テープ共に高価だったうえ、著作権法などの絡みで番組の資料保存が制約されていた事情もあり、本番組を記録したVTRは日本テレビには1本も残っていない。後年、三平の特集番組が組まれると、殆どの場合はスチール写真を使って紹介される。 ただし、日本テレビ以外の局が何らかの形で映像を残しているケースがあり、IBC岩手放送のミニ番組『いわてアーカイブの旅』2014年12月12日放送分において、盛岡体育館で行われた公開録画の模様が放送された[10]。 放送局
脚注
関連項目
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