長征8号 (CZ-8)
長征8号(CGイメージ)
基本データ 運用国
中華人民共和国 開発者
CALT 運用機関
中国航天科技集団 使用期間
2020年 12月 - 現役 射場
海南商業航天発射場(HICAL ) 打ち上げ数
5(成功5) 原型
長征2号F 発展型
長征7号改 (CZ-7A) 公式ページ
[1] 物理的特徴 段数
2段 ブースター
2本 または 0本 総質量
スタンダード: 356,000kg
コア・ブースターのみ: 198,000 全長
スタンダード: 50.34m
コア・ブースターのみ: 48m[ 1]
CZ-8A: 50.5m[ 2] 直径
3.35m 軌道投入能力 低軌道
8100kg 太陽同期軌道
5,000kg
スタンダード: 5000kg
コア・ブースターのみ: 3000kg[ 1]
CZ-8A: 7000kg[ 3] 高度 700km 静止軌道
2800kg テンプレートを表示
長征8号 (中 : 长征八号 、英 : Long March 8 、略: CZ-8 , LM-8 )は、中華人民共和国 の中国航天工業公司 (CALT)が開発した衛星打上げ用液体燃料ロケット であり、高度700kmの太陽同期軌道 (SSO)に5000kgの衛星を投入する能力を持っている[ 4] 。最初の打上は、2020年12月22日に文昌衛星発射場 (Wenchang Satellite Launch Site;海南島)から行われた[ 5] 。
このロケットは長征7号 をベースにしており、第1段エンジン(K3コアモジュール)と2基の補助ブースター(K2ブースター)は長征7号と同一のものであり、2基のYF-75 エンジン(長征8号AバージョンではYF-75Hエンジン)で構成される第2段エンジンは、長征3号A /3B /3C および 長征7号7A の第3段エンジンと同一のものである。2022年2月に初めて打上げられた「コア・オンリー」バージョンでは、2基の補助ブースターは除外されている[ 1] 。
将来的に計画されている長征8号の派生バージョンの1つは、第1段と補助ブースターを1つのユニットとして、垂直離着陸 (VTOL)方式で回収する部分的再使用型 を予定している[ 6] 。
長征8号A バージョン
CZ-8A CGレンダーリング
長征8号の改良型である長征8号A(中国語:長征八号甲运载火箭)は、高度700kmの太陽同期軌道に最大7トンの貨物を運ぶ能力を備え、2025年2月11日に最初の打上げが行われた[ 7] 。
長征8号Aの第二段は、長征8号より大型の直径3.35メートルの液体水素/液体酸素ロケットであり、ターボポンプの速度を上げるなどの方法により推力をそれぞれ10トンに増加させたYF-75D エンジン(別名YF-75H) 2基を搭載している。また、長征8号Aでは、直径5.2メートルのおり大型のペイロードフェアリングも使用できる。
打ち上げ一覧
打ち上げ通番 機体番号
打ち上げ日時 (UTC)
形式
発射場
ペイロード
軌道
成否
1 遥1(Y1)
2020年12月22日 04時37分[ 5] [ 8]
長征8号 (スタンダード)
文昌 LC-2
新技術検証衛星7 (XJY-7) Haisi-1 (海絲1号) Tianqi Xingzuo 08 (Ping'an-1) Yuanguang-1 ET-SMART-RSS (Zhixing-1A)
太陽同期軌道 (SSO)
成功
2 遥2(Y2)
2022年2月27日 03時06分[ 9]
長征8号 (コア・オンリー)[ 9]
文昌 LC-2
Dayun (Xingshidai-17)Hainan-1 01, 02Jilin-1 Gaofen-03D 10–18Jilin-1 Mofang-02A 01 Qimingxing-1 Taijing-3 01 Taijing-4 01 Tianxian-1 (Chaohu-1) Chuangxing Leishen Wenchang-1 01, 02 XD-1 Tianqi-19
太陽同期軌道 (SSO)
成功
3 遥3(Y3)
2024年3月20日 00時31分[ 10]
長征8号 (スタンダード)
文昌 LC-2
Queqiao-2 Tiandu-1 Tiandu-2
月周回軌道
成功
4 遥1(Y1)
2025年2月11日 09時30分[ 11]
長征8号A
文昌 LC-2
Huliangwang Digui × 9 (SatNet LEO Group 02)
低軌道 (LEO)
成功
5 遥6(Y6)
2025年3月11日 16時38分[ 12]
長征8号 (スタンダード)
海南 LC-1
Qianfan × 18 (G60 Polar Group 05)
極軌道
成功
6 遥5(Y5)
2025年4月(予定)[ 13]
長征8号 (スタンダード)
海南 LC-1
Qianfan × 18 (G60 Polar Group TBD)
極軌道
予定
文昌:文昌衛星発射場 (Wenchang Satellite Launch Site;海南島)
海南:海南商業航天発射場(Hainan International Commercial Aerospace Launch;HICAL )
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
長征8号 に関連するカテゴリがあります。
各国テンプレート その他のロケット 一覧
開発中または未成功、退役済み のものを含む。