阪急バス石橋営業所
阪急バス石橋営業所(はんきゅうバスいしばしえいぎょうしょ)は、大阪府池田市井口堂にある阪急バスの営業所。同じ阪急阪神東宝グループの持株会社である阪急阪神ホールディングスや阪急電鉄と同様に、登記上の本店を池田市内の当地に置いている[注 1]。敷地内を公道が貫いている。 最寄りの停留所は「井口堂」または「阪急石橋北口」。営業所略号は「石」。 概要阪急宝塚線池田駅や石橋阪大前駅(阪急石橋阪大前駅・阪急石橋北口)を主な基点とし、池田市・箕面市西部を中心に路線網を展開し、千里中央周辺では豊中市にも乗り入れる。過去には満願寺線なども担当しており、兵庫県にも乗り入れていた。 運行管理業務は2003年12月1日から阪急田園バスに委託していたが[3]、2019年7月1日に同社との合併により直営化[4]。 かつて主に千里中央発着路線が休憩所として使用する出張所があった。2011年12月までは千里中央出張所(豊中市上新田2丁目932番地-1)で、同所を閉鎖し移転する形で箕面船場出張所を開設。移転開設当時は箕面市船場東3丁目7番地30号に所在していたが、2016年10月までに船場東1丁目1番地13号へ移転している。運転士用の時刻表には「船場サブ車庫」と表記されていた。2024年3月22日をもって閉鎖。 現行路線池田市内線文字通り、池田駅 - 石橋阪大前駅間の池田市街地をくまなく回る路線。現在の阪急バス一般路線では唯一の、大阪国際空港へ乗り入れる系統も有する。 2009年4月29日改正までは池田 - 石橋間を軸に概ね5つのルートに分けて運行しており、複数のルートを組み合わせて循環する系統もあった。同改正より、池田を境に南北で運行区間を完全に分離し「北部コース」と「南部コース」という総称が設定された。同時に、双方をまたいで利用する乗客向けに「乗継券」を発行するようになった[注 2]。この関係で、石橋北口方面への循環運行を行っていた系統も池田と石橋北口で系統番号が分けられ、一部の便を除き連続運行も取り止められた。 2019年7月13日改正でルート変更を伴う改変が行われた際に、石橋北口停留所は「阪急石橋北口」に改称。コースの名称及び乗継券は廃止された[5]。 なお、系統番号が同じでも途中で運行を打ち切ったり、経由地が異なる[注 3]設定もあるので、利用の際は注意が必要。 大人250円・小児130円の均一運賃で、当路線専用の1日乗車券もある[6]。 特記がなければ阪急池田駅では3のりばから発車。 五月山公園・大広寺経由市街地北部の五月丘・東畑を経由する便のうち「五月山公園・大広寺」「五月丘小学校前」を経由する系統で、1系統を主力とする。 阪急池田駅では2022年4月18日に西のりばの閉鎖に伴って新設された4のりばから発車。
五月丘一丁目経由「五月丘」から南方向へ下った先にある「五月丘一丁目」を経由する系統。この付近は急坂のため、池田方面のみが運行されている。
下渋谷経由池田市役所前 – 呉羽の里間を下渋谷経由で運行される系統。
附属池田小学校前経由伏尾台線の伏尾台方面134系統と池田市内線の附属池田小学校前経由便の4系統をそれぞれ延長運行する形で一まとめにした系統。伏尾台発着便は平日のみの運行。
宇保町経由池田市消防本部の最寄りとなる宇保町を経由する系統。
神田・ダイハツ本社前経由池田市南部の神田やダイハツ本社前を経由する系統。池田駅→石橋方面の6系統と逆方向の11系統が設定されている。阪急池田駅 - 池田電話局前間にある池田駅南は、11系統が停車する阪急池田駅方面のみ設置されている。 なお、11系統は、五月山公園・大広寺経由の項に記載されているため、この項では割愛とする。 阪急池田駅では1のりばから発車。
伏尾台線池田駅から北方の丘陵部にある住宅地、伏尾台へのアクセス路線。 元は伏尾台営業所のメイン路線で、2022年12月17日の同所閉鎖に伴う豊能営業所への移管を経て[7]、2024年以降は当営業所の運行となっている。 池田駅から伏尾台住宅地内の通常運賃は、大人270円・小児140円となる。 元は「東能勢線」の「伏尾台系統」であったが、2025年4月21日より現路線名となり東能勢線から独立した。 阪急池田駅では2のりばから[注 5]発車する。
箕面中央線箕面市西部の市役所や桜ヶ丘地区へ向かう路線。全系統、池田市内にも乗り入れる。 2022年12月の改正から北大阪急行延伸に伴うバス路線網の大幅再編までの期間、千里中央 - 阪急箕面駅間を白島経由で結ぶ白島線[注 6]や下記の如意谷線とともに「箕面市内線」として統合され、同線の箕面中央系統という扱いになっていた。 箕面萱野駅や箕面駅の近くも走行するが、これらの駅には乗り入れない。 千里中央では7のりばから発車。
新稲系統元々は呉羽の里近辺を循環する系統だったが、この役割は後述の箕面小野原線に譲り、現在は千里中央 - 呉羽の里間を新稲経由で往復運行する系統に再編されている。 日中3時間に1本、1日あたり4往復のみの運行で、社会実験路線の扱い。
箕面小野原線北急延伸に伴う箕面市内バス路線網再編の際に、それまで不便であった市内東西移動の利便性を高めるために新設された社会実験路線。小野原東線177系統と箕面中央線旧81・83系統を統合したような運行形態となっており、小野原東を起点に箕面船場阪大前駅付近[注 8]・箕面萱野駅を経由し、呉羽の里周辺では循環ルートをとる。 日中は平日60分・土休日80分間隔での運行で、概ね14時台までは新稲先行・15時台以降は桜ヶ丘先行となる。循環方向による系統番号の違いはない[注 9]。 始発2本は呉羽の里始発桜ヶ丘経由、最終2本は桜ヶ丘経由呉羽の里止まり。 箕面萱野駅では3-Bのりばから発車。
如意谷線箕面萱野駅から至近距離の丘陵部にある住宅地・ルミナス箕面の森や如意谷住宅へのアクセス路線。 北急延伸前は千里中央発着であったが、延伸で最寄りの駅が一気に近くなったことから需要が不透明であったため、一部時間帯を除き本数は概ね維持しつつも当初は社会実験路線の扱いとされていた。その後の実験で需要が見込まれることが判明したため現在は箕面山麓線とともに本格運行路線となっている。 北急延伸改正で一度豊能営業所に移管されていたが、2025年には当営業所に復帰している。 箕面萱野駅では7-Bのりばから発車。
過去の主な担当路線豊中西宮線国道171号を経由して石橋および阪急豊中駅 - 西宮北口間を結んでいた路線。ただし、1984年4月の改正から石橋発着が基本となり、豊中まで向かう便は1日1往復のみであった。 長らく運行形態に変化はなかったが、2005年4月29日の改正より昼間の運行本数が毎時1本から2時間に1本へ半減された。また、2009年4月29日の改正では阪急石橋 - 西宮北口系統を石橋北口に延伸した。 2019年7月13日の改正で豊中発着の97系統は平日朝の豊中発西宮北口行1便のみとなり、豊中行は廃止となった(同改正時点のダイヤは朝夕は1時間に1本、日中は2 - 3時間に1本程度となる)。同時に石橋北口を「阪急石橋北口」に、北伊丹を「JR北伊丹」、寺本公団前を「アルビス寺本」にそれぞれ停留所名を改称した[8]。 伊丹市内では伊丹市営バスと並行しており、初乗り運賃は同交通局に同調していた。また、髭茶屋近辺で尼崎市内も通るが、距離が短いためか阪神バス尼崎市内線[注 10]に合わせた運賃とはなっていなかった。 茨木営業所の石橋線石橋系統(茨木~石橋~西宮間)、さらにはかつての京阪バス石橋枚方線(現・枚方茨木線)の枚方~茨木~石橋間と起源を同じくする歴史ある路線であった。 運転士不足への対応として、2023年11月5日の運行を最後に廃止[9]。
かやの中央線「千里中央 - かやの中央線」と称されることもある。2003年10月1日から運行されている。当初は『箕面マーケットパーク・ヴィソラ シャトルバス』という名称であったが、2013年10月の施設名変更に伴い、『みのおキューズモール シャトルバス』の名称となり現在に至っている。 当初は伊丹営業所が担当していたが、2007年12月頃に移管された。また、この際に「箕面市内線(白島系統)」から独立した路線となった。 伊丹営業所が運行していた頃から、車両は本営業所傘下の千里中央車庫に常駐し、運用されていた。本営業所への移管後は、車籍も神戸ナンバーから大阪ナンバーに付け替えられた。本路線に使用される車両3台にはラッピングが施されており、ヴィソラ時代は青基調のラッピングであったが、みのおQ's mallとなってからは黄色基調のラッピングに模様替えした。また、週末を中心とした多客の際には、ラッピングが施されていない一般路線車両が応援に入ることがあった。 かやの中央が最寄りの、みのおQ's mallへの買い物客向けに特化した路線であるため、独自の割引制度がある[注 11]。また、2004年1月4日まではこれとは別に無料の臨時便もあった(経路は異なる)。 2006年10月からの2年間はさらに先の北千里発着便も運行されていた(クローズドドアシステムにより、北千里 - 千里中央間は利用できなかった)。
車両大型車が中心に配置されている。中型車は池田市内線の南側で使用されることが多い。 ハイブリッドバスを3台配置しており、池田市の補助によって導入された車両は主に池田市内線で、箕面市の補助によって導入された車両は主に箕面市内方面の路線で運行されている。 かつてはCNGバスも比較的多く在籍してたが、2018年12月までに姿を消している。 脚注注釈
出典
関連項目
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