鹿児島県上野原縄文の森
鹿児島県上野原縄文の森(かごしまけんうえのはらじょうもんのもり)は、鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森に所在する県営歴史公園および考古学系歴史博物館施設である。 国の史跡・上野原遺跡を保存・公開しており、日本の歴史公園100選に選定されている[3]。 概要上野原遺跡は、標高250~260メートルの台地上に位置する縄文時代早期(約9500年前)から中世にかけての複合遺跡である[4]。当初は工業団地の「上野原テクノパーク」として造成される予定であったが、1986年(昭和61年)の造成中に弥生時代の竪穴建物が発見された[5]。その後の発掘調査で、竪穴建物52棟や集石遺構・連穴土坑(炉穴)などが広がる縄文早期の定住集落が見つかったほか、中世にいたる遺構・遺物が出土した。1997年(平成9年)に鹿児島県知事・須賀龍郎が遺跡の現地保存を表明し[4]、1999年(平成11年)には国の史跡に指定された。 上野原縄文の森は、この上野原遺跡を保存・活用し、歴史と文化の学びの場とするために鹿児島県により整備された公園および体験型施設で、2000年(平成12年)に着工され、2002年(平成14年)10月5日に開園した[8]。園内には、展示施設である上野原縄文の森展示館や検出遺構を保存公開した遺跡保存館、縄文時代の集落を再現した復元集落などのほか、県内の埋蔵文化財発掘調査を実施する鹿児島県立埋蔵文化財センター等があり、鹿児島県考古学研究の拠点となっている。 施設(公財)鹿児島県文化振興財団 上野原縄文の森公益財団法人鹿児島県文化振興財団を指定管理者として運営されており、以下の諸施設を所管する[9]。
鹿児島県立埋蔵文化財センターいわゆる埋蔵文化財センターの1つで、県直営の機関。鹿児島県内全域を対象として、県や自治体・民間等の土木・開発事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査を行い発掘調査報告書を作成する[10]。 (公財)鹿児島県文化振興財団 埋蔵文化財調査センター上記の県立埋文センターと同じく埋蔵文化財の調査機関で、公益財団法人鹿児島県文化振興財団に所属する。こちらは県内の土木・開発事業に伴う発掘調査のうち、国事業に伴うものを県から受託して行っており、県立埋文センターと業務の住み分けがなされている[11]。 主な出版物
脚注
参考文献
関連項目関連資料本文の脚注に使っていない資料。発行年順。
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia