2012年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ は、フランス西部自動車クラブ (ACO) の統括するヨーロピアン・ル・マン・シリーズ (European Le Mans Series season , ELMS )の9年目のシーズン。選手権タイトルは5つのカテゴリーに与えられるが、LMP1クラスは廃止され、新たにワンメイクレース 車両によるGTCクラスが新設された。しかしGTCクラスに参戦したチームはいなかった。2012年はわずか3レースに短縮され、4月1日のル・カステレ で開幕し、10月20日のロード・アトランタ までタイトルが争われた。
スケジュール
ELMSはFIA 世界耐久選手権 (WEC、前インターコンチネンタル・ル・マン・カップ )とレースを共催しないという決定で、WECのレースとなったスパ・フランコルシャン とシルバーストン に代わる、新たな開催地を必要とした。ポール・リカール は2011年から引き続いた唯一のレースであり、今シーズンも伝統的な開幕戦となった[ 1] 。ゾルダー・サーキット はシリーズ第2戦として開催予定であったが、4月1日にエントラントの不足のため中止となった。ELMSのチームは代わりにWECのスパ6時間レース に招待された[ 2] [ 3] 。ドニントン・パーク 戦は僅かなエントリーで開催されたが、後にシーズン後半の2戦、ブルノ 戦とアルガルヴェ 戦がキャンセルとなった。これらの2戦に代わってELMSのチームはアメリカン・ル・マン・シリーズ のプチ・ル・マン への参戦が許可され、ポイントは2倍のポイントが与えられることになった。ELMSはフル参戦チームに対して輸送の支援を行った[ 4] 。
レギュレーションの変更
2012年シーズンに備えてル・マン・シリーズはクラスの変更を行った。LMP1クラスは大半のファクトリーチームがWECへ転向しエントリー数が減少したため廃止となった。これによってLMP2クラスがシリーズのトップカテゴリーとなった。トップカテゴリーが減少した一方で、新クラスが新設されGTCと名付けられた。このクラスはフェラーリ・458 チャレンジ 、ポルシェ・911 GT3 カップ 、ロータス・エヴォーラ GT4 といったワンメイクレース 車両とグループGT3 が参戦可能なクラス[ 5] 。GTCチームには2人以上のプロドライバー(プラチナまたはゴールド)の参加は許されない[ 6] 。最後にFLMクラスはLMPチャレンジ と改称され、アメリカン・ル・マン・シリーズ と共有された[ 7] 。
エントリーリスト
レース結果
ランキング
ポイントは10位以上に与えられる。レース距離の70%に満たない車両、フィニッシュできなかった車両には与えられない。ポールポジション には1ポイントが与えられる(太字 で表示)。プチ・ル・マンのポイントは2倍[ 4] 。
ポイントシステム
順位
ポールポジション
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
25
18
15
12
10
8
6
4
2
1
1
チーム・ランキング
LMP2、GTE Pro、GTE Amのチャンピオンおよび2位は2013年のル・マン24時間レース に自動エントリーとなる。
LMP2
ティリエ・バイ・TDSレーシングはLMP2チームズ・タイトルを獲得した。
LMPC
LM GTE Pro
LM GTE Am
IMSA・パフォーマンス・マットムート はGTE Amクラスのタイトルを獲得した。
ドライバーズ・ランキング
LMP2
LMPC
LM GTE Pro
LM GTE Am
マニファクチャラーズ・カップ
LMP2
LM GTE
参照
外部リンク