Apache Struts
Apache Struts(アパッチ・ストラッツ)は、Apacheソフトウェア財団のApache Strutsプロジェクトにて開発されているオープンソースのJava Webアプリケーションフレームワークである。 概要元々はクレイグ・マクラナハンの作成したソフトウェアであり、2000年5月にApacheソフトウェア財団に寄付された。当初はJakarta Projectに位置しており、Jakarta Struts(ジャカルタ・ストラッツ)と呼ばれていた。2005年にApacheのトップレベルプロジェクトに昇格した。 Apache Tomcatなどのサーブレットコンテナ上で動かすことができる。サーブレットとJSPによる開発環境下に登場したStruts1は広く受け入れられ、2005年頃にはJava Webフレームワークのデファクトスタンダードと呼ばれるほどの普及を見せていた[2][3]。しかしソフトウェア技術の進歩とともに欠点も多く指摘されるようになり、2007年にリリースされたStruts2ではそれまでの仕組みを捨て、WebWork2として開発されていた別のフレームワークをベースとしたものへと置き換えられている[4]。 フレームワークにはModel View Controllerアーキテクチャが適用されている。類似したフレークワークとしてJSF (Java Server Faces) や Spring MVCフレームワークがある。 特徴 (Struts1)整備されたJSPカスタムタグによってJavaコードはJSPファイルと分離され、従来のJSPのようにHTMLタグの中に 主なStrutsのタグライブラリ
またStrutsでは 最終リリースは2008年10月4日の1.3.10で、2013年4月5日にサポート終了を迎えた[5]。2014年現在でも多くのサイトがStruts1を使用しているが[6]、同年4月には深刻な脆弱性も発見されている[7]。 特徴 (Struts2)→「WebWork」も参照
Struts2では、Struts1と比べて下記のような改善がなされている[4]。 また、OGNL (Object-Graph Navigation Language) と呼ばれる式言語が搭載されており、これにより動的なパラメータを扱うことを可能としている[8]。一方、この機能ではたびたび深刻なセキュリティホールが発見されており、利便性の反面セキュリティ面の脆弱さも指摘されている[9]。 セキュリティーホールStruts2の多数のセキュリティーホールが攻撃対象になり、多数の被害を出している。
派生版
競合するMVCフレームワークStrutsは、よくドキュメント化され成熟し普及した、フロントエンドのフレームワークであるが、「軽量」フレームワークとして分類される、Spring MVC, Stripes, Apache Wicket, Play Framework, Apache Tapestry といったものがある。 StrutsからスピンオフしたWebWorkフレームワークは、Strutsオリジナルと同じアーキテクチャを保持したうえでの強化と洗練を目的としていたが、StrutsとWebWorkは再びマージされ、Struts2としてリリースされた。 その他のJavaベースのMVCフレームワークとして、WebObjectsやGrailsもある。 脚注
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