CEROレーティング18才以上のみ対象ソフトの一覧![]() CEROレーティング18才以上のみ対象ソフトの一覧(セロレーティング18さいいじょうのみたいしょうのソフトいちらん)は、コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)によるレーティングで「18才以上のみ対象とする表現内容が含まれていること」を表示し、「18才未満の方には販売しておりません」旨が記載されたゲームソフトの一覧である。「CERO:Z(18才以上のみ対象)」に指定されたソフトの第1号はXbox 360用「デッドライジング」(発売元:カプコン、2006年9月28日発売)。 概要2006年2月以前の旧区分で「18才以上対象」とされたゲームソフトは再審査で「CERO:Z(18才以上のみ対象)」と「CERO:D(17才以上対象)」(購入の規制がなされないレーティングの限度)の2段階に変更し直されることになった[1]。 主に、過度に残虐な悪印象を与える殺傷・暴力、犯罪、出血などの表現を含むソフトが規制の対象となり(そのため、「Z」区分ソフトのコンテンツアイコンは「暴力、犯罪」またはいずれか一方のみしか割り当てられていない)、当時の神奈川県知事松沢成文が『グランド・セフト・オートIII』および全シリーズを有害図書へ指定したことを機に、全国の青少年保護育成条例においても「CERO:Z(18才以上のみ対象)」に区分されるソフトを全て有害図書へ指定し、規制を強化する動きが広まるようになった。 なお、「CERO倫理規定・第7条 禁止表現」および「別表3」により、性行為や排泄・性器の表現を用いることは禁止されているため、性的な描写(半裸・下着や肌の露出など)を含むことで「Z」区分に指定されているソフトは発売されていない(きわどい性的描写を含むため、「(旧)18才以上対象」に指定されたソフトは全て「CERO:D(17才以上対象)」へと引き下げられている)。たとえば、PlayStation 5版『バルターズ・ゲート3』の場合、オリジナル版からCERO倫理規定に抵触する要素が削除されており[2]、キャラクターカスタマイズ画面においては主人公の局部に葉っぱが付いた状態で表示される[3]。制定当初はZ指定の作品の多くが日本国外の作品であり、2010年の時点では日本で製作された作品は全体の1割にも満たない[4]とされていたが、2010年代後半より日本製作のZ指定作品が増加している。他方、『NINJA GAIDEN:マスターコレクション Version D』のように、特定ハードユーザーへの配慮から、残虐表現を抑えた「D」区分のバージョンを用意した例もあった[5]。 (旧)18才以上対象から「Z」区分に変更されたソフトには、「暴力」または「犯罪」以外のコンテンツアイコンが表記されたソフトも含まれているため、(旧)18才以上対象から「Z」区分に変更されたソフトは全てコンテンツアイコンが「不明」に変更されている。 なお、CEROレーティング制定前に発売された作品の場合、レーティングが適用されたハードへの移植に際し、「Z」区分に割り振られた例もある。たとえばNINTENDO64用ソフト『ゴールデンアイ 007』は定額制サービス『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』(C区分)の追加パック『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online 18+』(「Z」区分)にて配信された[6]。ニュースサイト「AUTOMATON」のAyuo Kawaseは残酷表現ゆえに別枠での配信にしたのだろうと分析している[6]。 以下においては旧基準からの移行についてはその旨を表記する。 独自規制の影響「Z」区分になるとメーカーのイメージダウンを招く恐れがあることや、一部の量販店で「Z」区分ソフトの販売を拒否される場合もあるため、販売面で不利になる。そのため、ゲーム機メーカーにより「Z」に区分されるソフトの発売に対して厳に規制を課す場合もあれば、あまり規制されない場合もある。 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE、旧称・SCE)はCEROの審査の上にいわゆる「ソニーチェック」も被せているため、「Z」区分であっても他機種で可能だった表現が修正されていたり、『ダークセクター』[7]や『ノーモア★ヒーローズ 英雄たちの楽園』のように、SCE製ハード版ではわざとレーティングを「D」区分に落として発売するケースがある。2018年より規制が一層厳しくなり、他機種版や自社ゲーム機の旧版と比べて表現を大幅に変更せざるを得なかったソフトも存在する(『ノラと皇女と野良猫ハート HD』[8]、『ネコぱらVol.1 ソレイユ開店しました!』[9]など)。 対して、任天堂製のハードではCERO以上の独自規制がないため、SIE以上の表現の許容度を持っている(上記の両作及び『Killer7』など)。但し、Wii(2010年2月発売の『マッドワールド』以降)・Wii U・ニンテンドー3DS用ゲームソフトのパッケージ版に於いて、レーティングが「CERO:C(15才以上対象)」以上のものは黒基調のパッケージを採用する。Nintendo Switch以降はダウンロードのみで販売される作品の一部はIARCの認証のみを受ければよいケースが増えたため、さらに表現規制が低下している。 なお、5pb.(現在のMAGES.)社長の志倉千代丸はトークイベントの中で「表現の幅はPCの次にXbox 360」と述べており、一部の作品はSCE製ハードでは展開しない方針を採っていることを明らかにしている[10]。但し、マイクロソフトの思惑により性的な表現を抑えられたゲームソフトも存在する(『ぎゃる☆がん』など)。Xbox One以降はXbox全体でリージョンロックを廃止したため、表現規制は日本のゲームにおいてむしろ強化されたことから、CERO:Zであるかどうかに関係なくギャルゲーがほとんど発売されなくなった。 また、ニンテンドーeショップなどのダウンロード版のゲームストアでは、18歳以上のみ対象のゲームはダウンロード版は販売されず、パッケージ版のみ販売されていることが多い。 任天堂 ハードニンテンドー3DS、ゲームボーイアドバンスには該当ソフトが存在しない。 Nintendo Switch
Wii U
WiiニンテンドーDSDSiウェア配信ソフトには該当ソフトが存在しない。
ニンテンドーゲームキューブ
ソニー・インタラクティブエンタテインメント ハードPlayStation 5
PlayStation 4
PlayStation Vita
PlayStation 3
PlayStation Portable
PlayStation 2
PlayStation
マイクロソフト ハードXbox One
Xbox 360
Xbox Live Arcade 配信ソフト
Xbox
セガ ハードセガハード共に該当ソフトが存在しない。ドリームキャストでは、過去に「18才以上対象」として発売されたソフトもあったが、全てCERO:D(17才以上対象)に変更されている。 1994年11月から、メガドライブ、ゲームギア、メガCD、スーパー32X、セガサターン、ドリームキャストとセガのパソコン用ソフトにおいて、性的な描写や暴力表現を含めたゲームで「X指定」および「年齢制限(推奨年齢18才以上)」とされたソフトも発売されたことがあったが、CEROが設立される前に設けられた独自のレーティングであり、本体およびソフトの製造が中止されたため、審査されていない。 パソコンゲーム
脚注・出典
関連項目外部リンク |
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