Kernel.org
kernel.org (カーネル・ドット・オーグ、カーネル・ドット・オルグ) は、Linuxカーネルのメインリポジトリであり、ソースコードの配布を行うウェブサイトである。 ウェブサイトウェブサイトとリポジトリやバグ管理システムなどのカーネル開発に関係する資源は Linux Kernel Organization によって運営されており[1]、カーネルの全てのバージョンを全てのユーザーが利用できるようにリポジトリを管理している。kernel.orgの主な目的は、カーネル開発者とLinuxディストリビューションのメンテナーが利用するリポジトリのホスティングを行うことであり、Linux Documentation Project (LDP) とCPANを含むその他のプロジェクトや、それらのミラーのホスティングも行っている[2][3]。 2014年8月以降、kernel.orgが管理するGitリポジトリへのコミット時に二要素認証を義務付け、ソフトウェアトークンとハードウェアトークンの両方に対応することによって、セキュリティを強化した[4]。 2011年の攻撃2011年8月28日、kernel.orgが攻撃されていたことが判明した。攻撃者はシステムのルート権限を取得しており、スタートアップスクリプトにトロイの木馬を仕掛けた[5]。kernel.orgの管理者は全てのサーバーで再インストールを行い、攻撃者が誰であるかを調査した[6][5]。この攻撃は直後に発生したLinux FoundationとLinux.comへの攻撃と関連している可能性がある[7]。 Gitはソースコードの整合性を保証するために設計されたフリーかつオープンソースの分散型バージョン管理システムであり、Linuxカーネルのソースコードに対する変更を追跡するために使用されている。このGitの特徴と、Linuxカーネルのソースコードが誰でも入手可能であり、世界中にリポジトリが存在することから、改竄が行われた場合でも、それを検証し復元することが非常に容易となっている[8]。Gitが分散型バージョン管理システムであることから、kernel.orgが管理しているものはプライマリリポジトリではなく、カーネルのソースコードの配布を行う場所となっている。 2011年10月までにkernel.orgは一部サービスを除いて復旧した[9]。 2016年8月28日、kernel.orgへのクラッキングを行った容疑でフロリダ州在住の27歳のプログラマーの男が逮捕された[10][11][12]。 脚注
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