MRTトムソン・イーストコースト線
MRTトムソン・イーストコースト線(MRTトムソン・イーストコーストせん、英文表記: Thomson-East Coast Line、略称:TEL)は、シンガポールの北部にあるウッドランズ・ノース駅から東南部に位置するスンゲイ・ベドック駅までを結ぶ地下鉄路線。第1期区間は2020年1月31日に開業、その後順次開通し、第5期区間は2024年開業予定である[1][2]。 概要シンガポールで6本目の地下鉄で、全区間が地下であり、将来は無人運行を予定している[1]。交通部長の呂徳耀(Lui Tuck Yew)は、2014年8月15日、従来のトムソン線とイースタン・リージョン線の建設計画を統合し、トムソン・イーストコースト線とすることを発表した[2]。
沿革トムソン線2008年1月25日、交通部長の林双吉は、トムソン地下鉄線の建設を発表した[3]。当時の計画では、ノースサウス線の西側をおおむね平行に走行するもので、全長27km、18駅を設置する予定であった[4]。 2020年までに、トムソン線とイースタン・リージョン線およびダウンタウン線の建設により、シンガポールの地下鉄は当時の138kmから278kmになり、トムソン線の開通により、シンガポール中心部の交通が改善され、平均して400m毎(徒歩約5分圏内)に地下鉄の駅があるとされ、地下鉄の密度も1万人の住民当たりの地下鉄路線が31kmから51kmヘ上昇し、香港MTRや東京地下鉄を超えて、米NY地下鉄や英ロンドン地下鉄の線路密度に匹敵するとされた[4]。 2011年6月16日、陸上交通庁はトムソン線の車両基地の場所選定を行うことを発表し、同時にウッドランズ駅はトムソン線と南北線の乗換駅となり共和理工学院(en:Republic Polytechnic)附近に新駅を建設し、ジョホールバル(新山/Johor Bahru)の軌道交通と連絡するとした。着工時期は2012年末としていた。 2012年8月29日、呂徳耀交通部長は、ダウンタウン線テロック・アヤ駅の視察後、トムソン線の路線と設置駅の資料を公表した。呂徳耀の発言と陸上交通庁、都市再開発庁の共同声明によれば、全長30km、22駅を設置し、2013年の第3四半期に着工し、2019年にウッドランズ地区の3駅を先行開業し、ウッドランズ地区からカルデコット駅までを2020年に開業、2021年にマウント・プレザント駅からガーデンズ・バイ・ザ・ベイ駅までの区間を開通させるとしていた[5][6][7]。ウッドランズ地区の3駅は2020年1月31日に開業した[8]。 トムソン線は、2014年6月27日に着工式を行った[9]。また、駅名についても新民駅が光明山駅に変更された以外は、予定の名称がそのまま正式な駅名となった。 イースタン・リージョン線2001年10月23日、姚照東(Yeo Cheow Tong)交通部長は、イースタン・リージョン線の計画を公表した。当時の計画では、全長40kmで、現在の東西線を含んだ四角形の環状線であった。その後、ジャラン・ベサール、タンピネス、マクファーソン、カキ・ブキの区間はダウンタウン線の第3期工事区間となった[10]。2008年、林双吉交通部長はタンジョン・ルー、マリン・パレード、シグラップ、ベドック・サウス、スンゲイ・ベドック間を結ぶ路線をイースタン・リージョン線として建設することを公表した[3]。 2012年7月11日、楊莉明財務部兼交通部高級政務部長は、ダウンタウン線の着工式において、陸上交通庁はトムソン線とイースタン・リージョン線の接続について顧問会社を招聘し研究をしていることを発表した。 2013年、陸上交通庁はホームページで、イースタン・リージョン線は全長21km、12駅を設置すると明らかにした [11]。 2013年8月30日、財務部兼交通部高級政務部長の楊莉明は、イースタン・リージョン線は現在建設中のチャンギ空港第5ターミナルまで延伸を計画していると明らかにした [12]。 両線の統一![]() 2014年8月15日、交通部長の呂徳耀は、マリーナ・サウス・ピア駅の巡視の際、イースタン・リージョン線はトムソン線と直通運転し、トムソン・イーストコースト線とすると発表した[2]。当路線は、5段階に分けられる。イースタン・リージョン区間の7駅は、東西線とほぼ並行し2023年に開業予定である。ベドック・サウス、スンゲイ・ベドック間は2024年に開通予定である[13]。 開通区間
車輌
駅一覧
関連項目脚注
外部リンク |
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