P・ジェリ・クラーク
デクスター・ガブリエル(Dexter Gabriel、1971年 - )、筆名P・ジェリ・クラーク(Phenderson Djèlí Clark)は、アメリカのスペキュレイティブ・フィクション作家・歴史学者。コネチカット大学の歴史学科で助教を務める。小説家としての筆名と学者としての筆名を分けており、A・フェンダーソン・クラーク(A. Phenderson Clark)という筆名を使うこともある。ペンネームの「ジェリ(Djèlí)」はグリオに由来している。 2022年、ファンタジー長編『精霊を統べる者』でネビュラ賞、ローカス賞、イグナイト賞、コンプトン・クルック賞を受賞。2021年、ノヴェラRing Shoutでネビュラ賞、ローカス賞、英国SF協会賞を受賞。 経歴デクスター・ガブリエルは1971年にニューヨークで生まれたが、すぐに両親の故郷であるトリニダード・トバゴに移住し、そこで幼年時代の大半を過ごした[1][2]。8歳でアメリカに戻り、スタテンアイランドとブルックリンに住んだのち、12歳でヒューストンに移住[1][3]。テキサス州立大学サンマルコス校で学士号と修士号を取得。ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校で博士号を取得。現在はコネチカット大学の歴史学科で助教を務める[4]。 2011年、P. Djèlí Clark、Djèlí A. Clark、Phenderson Djèlí Clark、A. Phenderson Clarkなどのペンネームで創作を発表しはじめる[2]。フェンダーソンは祖父の名前であり、クラークは母親の結婚前の姓である。ジェリ(Djèlí)は西アフリカのグリオに由来している[1][5]。2016年、中編"A Dead Djinn in Cairo"がTor.comに掲載され、本格的な小説家デビューを果たす[1]。 中編"A Dead Djinn in Cairo"、短編"The Angel of Khan el-Khalili"、ノヴェラThe Haunting of Tram Car 015、長編『精霊を統べる者』の4作品は、同じ改変歴史世界のエジプトを舞台としている[2][6]。 主な作品Dead Djinn Universe
その他の作品
脚注
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