三島町
![]() 三島町(みしままち)は、福島県会津地方中西部に位置し、大沼郡に属する町。 2012年に「日本で最も美しい村」連合に加盟[1]。町名は旧宮下村にある「三島神社」に由来する。 地理町の大部分は山林に覆われる。町の北部の只見川沿いに交通が開け、宮下地区には役場や病院など町の主要な機能が置かれている。やや川上に宮下ダムがあり、ダムを利用した水力発電所がある。 只見川沿いでは五段の河岸段丘が形成されており、西方集落は最上段、宮下集落は上から4段目に位置する[2]。グリーンタフ地域である[2]。 人口
歴史三坂山にはかつて徳一が開基した36坊を有する大高寺があったとされる[3]。
行政町長
経済会津桐の中心地であり、明治期より桐下駄の生産が盛ん[2]。また、昭和期までは養蚕や葉たばこの生産が盛んであった[2]。大正期までは薬用人参の栽培も盛んであった[2]。 主力産業であった農林業の変化や人口減少が進んでいた1970年代、町の振興の方向性が模索され、企業誘致や大型資本によるリゾート開発ではなく、地域資源を活かし、地域・個人主体で理想の町をつくるという方針が生まれた[8][9]。この方針に基づき生まれたのが後述の「ふるさと運動」であり、その後「生活工芸運動」「地区プライド運動」へと派生していった[9]。 ふるさと運動「ふるさとを持たない都会の人たちに理想のふるさとを[10]」をキャッチコピーとして1974年(昭和49年)に始まった「ふるさと運動」は、都市と農村の住民交流によって観光振興や地域づくりを図る取り組みで、「特別町民」と呼ばれる年会費制度を基軸とする[11]。 町外在住の希望世帯に年会費1万円で多数の特典を与え、「ふるさとの家」と呼ばれる一般家庭へのホームステイや、「ふるさとの便」の送付、美坂高原での山菜採取・キャンプ・釣り・乗馬体験等の各種アクティビティなどを体験してもらうとともに、時には特別町民側から知識をもらうことも図るものであった[11][8]。1974年度の特別町民は609世帯で、同年度はのべ3,003人が「ふるさとの家」に宿泊した[8]。なお、会員制で親類同然の扱いゆえに、当時旅館業法の適用を除外して一般家庭への民泊が実現可能となった[8][12]。 その後秋田県雄和町など全国多数の自治体で同様の取り組みが広まるきっかけになったと言われる[13]。 特産品
エネルギー
郵便
交通![]() 鉄道中心となる駅:会津宮下駅 バス道路
教育中学校
小学校
観光![]() 会津宮下駅前には三島町観光交流館「からんころん」があり、観光案内・休憩所の機能をもつほか、冬期を除き電動アシスト自転車を用いたレンタサイクルを実施している[18]。町内には会津トレイルのコースが設定されている[19]。 只見川・只見線新緑や紅葉、雪景色など四季折々の風景や、川霧による幻想的な風景を求めて国内外から観光客・カメラマンが訪れている[20]。 自然・レジャー
体験施設
街並み・社寺温泉祭事・催事![]() 各集落で鳥追いや虫送り、だんごさし、若水汲み、初午など多くの年中行事が残っていることが特筆され、13種33地区の行事が県の重要無形民俗文化財に指定されている[2][26]。
三島町を舞台とした作品ドラマ
脚注
関連項目外部リンク |
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