志村貴子
志村 貴子(しむら たかこ、1973年[2]10月23日[1] - )は、日本の漫画家[3]、同人作家。女性[3]。 1997年に『ぼくは、おんなのこ』でデビューし、幅広い作品を執筆[4]。代表作『青い花』『放浪息子』はテレビアニメ化され、2015年には『淡島百景』で第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞[4]。2020年に『どうにかなる日々』がアニメ化され劇場公開され、2025年には『おとなになっても』が実写ドラマ化[4]。その他、『敷居の住人』『こいいじ』『娘の家出』『オンリー・トーク』など著書多数[4]。2025年現在、「週刊ビッグコミック スピリッツ 」にて『そういう家の子の話』、「Kiss」にて『ハツコイノツギ』、「週刊文春WOMAN」にて『ふたりでひとり暮らし』を連載中[4]。 人物1997年に『コミックビーム』(エンターブレイン)2月号掲載の『ぼくは、おんなのこ』でデビュー[2][4]。その後、同誌で初連載『敷居の住人』を執筆。以後、徐々に活動の場を広げ、『マンガ・エロティクス・エフ』(太田出版)や『Kiss』(講談社)など、様々な雑誌で作品を発表している。代表作は『敷居の住人』『どうにかなる日々』『放浪息子』『青い花』『こいいじ』など。 『ぼくは、おんなのこ』掲載以前は、成人向け漫画雑誌『漫画スーパーエロス』1993年4月号(司書房)に、志村貴子名義の短編『LOVELY』が掲載されており、ほかにも「加藤マサイチ」や「東京堂えるえる」などの名義で『パピポ外伝』(フランス書院)などに、成人向けではない短編を散発的に発表していたが、これらの短編群は公式にはデビュー扱いとされておらず、すべて単行本未収録。単行本化の予定もない[5]。 2012年に米国図書館協会の若者向けサービス部門(YALSA)が選出する「12歳から18歳向けの優秀なグラフィック・ノベル 2012年(2012 Great Graphic Novels for Teens)」のベスト10に、英訳版『放浪息子』1巻(『Wandering Son V. 1.』Fantagraphics Books、2011)が選ばれた[6]。 2023年6月現在、ハロー!プロジェクトのアイドルグループに興味を持っており、ファンクラブにも入会している[7]。 2023年3月にSNSで自身が宗教2世であることを公表し、そのきっかけとして菊池真理子の『「神様」のいる家で育ちました 〜宗教2世な私たち〜』を読んだことを挙げている[8]。2025年には『そういう家の子の話』を刊行し、自身が当事者として抱えてきた宗教2世の葛藤と日常を群像劇として描いた[9][8]。公表以前の作品にも『青い花』では登場人物の母親が宗教に傾倒する描写があり、『淡島百景』には『そういう家の子の話』のプロトタイプともいえるエピソードが描かれていた[8][4]。 作品リスト漫画作品連載作品
読み切り
漫画単行本詳細は各リンク先を参照。
イラスト
アニメ
その他
備考過去に「青い花」(2009年)、「放浪息子」(2011年)がテレビアニメ化されているが、いずれの作品にも作中で別の志村作品のキャラクターがカメオ出演している。アニメ版「青い花」の第4話ではプラットホームで電車を待つモブの中に「放浪息子」の二鳥修一が登場している他、アニメ版「放浪息子」の最終話では、文化祭のお客に混ざって「敷居の住人」の本田千暁と菊池ナナコが登場し、「放浪息子」と「敷居の住人」の両方に登場している兼田健太郎に「珍しい」と声をかけられるシーンがある。 関連項目
脚注出典
外部リンク
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