角川つばさ文庫
角川つばさ文庫(かどかわつばさぶんこ)は、KADOKAWAが発行・発売する児童書レーベル。2009年3月3日創刊[1]。 概要2008年に角川文庫が創刊60周年となったのを期に、読者層を調査したところ小学中学年から角川グループの様々なジャンルの文庫が読まれていることが判明した。これをヒントに、文庫を読む前の児童に向けて読書の楽しさを体験してもらうために創刊を決めたのが角川つばさ文庫である。 また、ホームページでは『「次はどんな本を読もう?」そんな子どもたちの「読みたい気持ち」を応援する、KADOKAWAが発行する児童文庫レーベル[1]。KADOKAWAの持つコンテンツや読者を楽しませるノウハウを子どもたちのために駆使し、青春、冒険、ファンタジー、恋愛、学園、SF、ミステリー、 ホラーなど幅広いジャンルの作品を刊行しています。レーベル名には、物語の世界を自分の「つばさ」で自由自在に飛び、未来をきりひらいてほしい。本をひらけば、いつでも、どこへでも……そんな願いが込められています。」としている。 編集部では賞について募集しているのは、11歳前後の小学生を読者として想定したエンターテインメント小説、としている[2]。 文庫と名付けられているが、実際の判型は新書判 (Cコード 8293)として出版される。創刊当初はKADOKAWAの前身、角川グループホールディングス(角川GHD)傘下であった角川書店、角川学芸出版、角川マガジンズ(旧角川・エス・エス・コミュニケーションズ)、富士見書房、アスキー・メディアワークス、エンターブレインなど角川グループの各出版社が編集・発行を担当する協力出版形式を採っていた。2013年10月1日で各社がKADOKAWAへ吸収合併されブランドカンパニー化してからは、各ブランドカンパニーが編集を担当しKADOKAWAが発行・発売を担当する[3]。 発行書のジャンルも新作の児童文学をはじめ、国内外の古典や名作・ライトノベル・ノベライズ・ノンフィクションなど多岐にわたっている。 レーベル発のオリジナル作品『天才作家スズ』や『ウルは空色魔女』が漫画化されるなどメディアミックス展開も行われている他、角川つばさ文庫小説賞を実施し、一般の部とイラストの部に限り新人作家や新人イラストレーターの発掘にも力を入れている。 2012年度に初めて、児童文庫で売上シェア1位となった[4]。2020年時点でも売上シェア1位を維持している[5]。 ライトノベルとの違いオリジナル以外の作品の本文は原則として原著と同じであるが、フォントがやや大きく漢字にはルビが振られているため、子どもにも読みやすく配慮されている。ただし、ライトノベル原作で児童に不適切とされる表現が見られる場合は穏当な表現に置き換えられている[注 1]。 刊行ラインナップ2009年3月に15作品で創刊した。同年4月からは毎月15日に定期刊行を開始、2023年7月末までに100作品以上を刊行している。五十音順に掲載。 A オリジナル
『魔女犬ボンボン ナコと太陽のきずな』
コラボ作品
B ベストセラー
C ノベライズ
D ノンフィクション
E 海外の名作
F 日本の名作イメージソング
KADOKAWAのその他の児童書ブランド角川つばさ文庫とは別にKADOKAWAの児童向け小説ブランドとして以下のようなものがある。
脚注注釈
出典
外部リンク
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