あなたはしっかり私のもの「あなたはしっかり私のもの」(英語: I've Got You Under My Skin)は、コール・ポーターが作詞・作曲した楽曲。 邦題としては「君はしっかり僕のもの」[1]、「心の中まで」[2]やカタカナ表記の「アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン」[2]もある。 概要1936年のミュージカル映画『踊るアメリカ艦隊』(エレノア・パウエル主演)の挿入歌として作られた楽曲であり[2]、劇中ではヴァージニア・ブルースの歌唱で使用され、その年の第9回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた。 1946年に公開されたコール・ポーターの伝記映画『夜も昼も』でも使用されたが、この時点では本格的なヒットにはなっていなかった[2]。 その後、ネルソン・リドルが編曲し、フランク・シナトラが歌ってヒットした[2]。このバージョンはシナトラの代表的楽曲として広く浸透した[1]。1966年には、フォー・シーズンズのカバーが全米9位のヒットとなった。フォー・シーズンズのバージョンは、シナトラとは全く違う独自のアレンジになっていて、邦題「君はしっかり僕のもの」である[1]。 under the skin という言葉は、「本心・内心、秘かに」といったニュアンスで和訳されることが多く、under my skinという言い回しには、「いらいらする、どうしようもなく好きになる」といった皮膚感覚・身体的ニュアンスがあり、この楽曲の、I've got you under my skin, I've got you deep in the heart of me という歌詞は、「君の虜になっている、君は僕の心の底にいる」「心の奥深くに君は僕の一部なんだ」という意味である[1]。楽曲全体からは、「君」を自分のものとして獲得したという内容ではなく、うまくいかない関係だと分かっている「僕」の頭の中で、You never can win, Use your mentality, Wake up to reaity (勝てるはずかない、頭を使って、現実に目を覚ませ)いう理性の警告の声が繰り返されても、「心の奥深く」に「君」がいて「君の虜になっている」という叶わぬ思いの切ない恋の歌である[1]。 フランク・シナトラ版
フォー・シーズンズ版
フォー・シーズンズのバージョンは、フランク・シナトラの「オール・ブルー・アイズ」色を払拭したフォー・シーズンズらしい独自のアレンジになっている[1]。邦題は「君はしっかり僕のもの」[1]。リードボーカルのフランキー・ヴァリをはじめ、彼らのコーラスの歌唱力の高さが証明される美しい楽曲に仕上がっている[1]。
おもなカバー・アーティスト
参考資料
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