むろと (敷設艦)

むろと
基本情報
建造所 三菱重工業 下関造船所[1]
運用者  海上自衛隊
艦種 敷設艦[1]
艦歴
計画 昭和52年度計画[1]
発注 1977年
起工 1977年11月28日
進水 1979年7月25日
就役 1980年3月27日[1]
除籍 2012年4月4日[1]
その後 2012年10月、解体処分のため洞海湾に向け呉基地を出港する。
要目
基準排水量 4,500t[1]
満載排水量 6,000t[1]
全長 133.0m[1]
最大幅 17.4m[1]
深さ 8.6m[1]
吃水 5.7m[1]
主機 川崎/MANV8V22/30ATLディーゼル × 4基
出力 8,800PS[1]
推進器 スクリュープロペラ × 2軸[1]
最大速力 18ノット[1]
乗員 135名[1]
レーダー OPS-9 水上用
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むろとローマ字JS Muroto, ARC-482)は、海上自衛隊敷設艦。艦名は室戸岬に由来し、旧海軍の給炭艦「室戸」に続き日本艦艇としては2代目。同型艦はない。

概要

老朽化した敷設艦「つがる」(ARC-481)の代替艦として昭和52年に計画された[1]。先代と同じく、基地や港湾、戦略海域等に水中聴音監視装置を敷設することを主任務とする。長距離敷設作業に対応するため艦尾に敷設装置が初めて設けられた。これによりトロール網等に代表される底引き網漁業で海底ケーブルが切断されやすい従来式の剥き出し敷設ではなく泥中埋設式を可能にした。

艦首と艦尾にシーブを有し、艦内に大きなケーブルタンクを設けており、ケーブルエンジンを介してケーブル敷設を行なう[1]。敷設作業時は繊細な操艦が求められるため推進器は可変ピッチフロペラで、艦首と艦尾にはサイドスラスターが装備されている[1]

他にも海洋観測装置も充実し、精密測深儀、採泥、採水器、測温計、衛星航法装置、オメガ航法ロランCなどの航法支援装置を装備し、中央管制室に置かれ集中制御がなされルート監視を行なう。

全体の艦型は電電公社海底ケーブル敷設船黒潮丸」に類似しており、本艦の設計の参考にしているとされる[1]

艦歴

「むろと」は、昭和52年度計画4,500トン型敷設艦1002号艦として、三菱重工業下関造船所で1978年11月28日に起工され、1979年7月25日に進水、1980年3月27日に就役し、海洋業務群に編入、に配備された。

後継艦の「むろと」(2代目:ARC-483)の就役を待たず、2012年4月4日に退役した[1]

参考文献

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 海人社(編)「海上自衛隊全艦艇史」『世界の艦船』第869号、海人社、2017年11月。 
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 海人社 2017, p. 152.
Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

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