アブドッラー・ビン・ナーセル・ビン・ハリーファ・アール=サーニー
アブドッラー・ビン・ナーセル・ビン・ハリーファ・アール=サーニー(1965年生まれ、アラビア語: عبد الله بن ناصر بن خليفة آل ثاني)はカタールの政治家。2013年より2020年まで同国首相を務めた。カタール王族のサーニー家出身。首相就任時点で、既婚、5人[1]または6人[2]の子供がいると報じられている。寡黙と言われる[3]。 政治家になるまでアブドッラーは、カタールの現首長タミームの遠い親戚。カタールの第2代首長のムハンマド・ビン・サーニーの子の代から分かれている。アブドッラーは、ムハンマドの玄孫、アフマドの曾孫[4]、ハリーファの孫、ナーセルの子。 アブドッラーは、1984年にイギリスのダラムにあるダラム軍事カレッジを卒業し、警察学の学位を受ける[5][6]。1984年、内務省警察士官に任命される[7]。1985年、警察の救出部隊に加わる[8]。 1995年にベイルートアラブ大学を卒業し、立法学の学位を受ける[6][2]。そのほか、ヨルダン、エジプト、サウジアラビア、アメリカ合衆国、イギリス、フランスなどで警備やテロ対策の訓練を受けた[3]。 その後、カタール軍に入隊。2002年7月1日から2004年6月9日まで[9]、特殊治安部隊の指揮官[10][7]、2004年9月に准将に昇進[6]。 入閣2005年2月15日、内務担当国務大臣に就任[7][6][11]。2006年に首都ドーハで行われた2006年アジア競技大会で警備委員長を務めている[3]。2010年には首長の「私的顧問」[12]、2011年には「特別顧問」[13]として紹介する報道がみられる。首相就任の数年前から、事実上の内務大臣と見られていた[14]。 カタールでは2013年6月25日、首長がハマド・アール=サーニーから息子のタミームに変わった。翌6月26日、タミーム首長はアブドッラーを首相に指名[15]、内務大臣を兼務させた[16][17]。首相に抜擢されたのは、アブドッラーが宗教色が薄いため、サラフィー主義勢力など特定の宗派と結託しないであろうこと、及びタミーム首長同様軍人出身だからと言う説がある[3]。2020年1月28日、首相を辞任[18]。 系譜
参考文献
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