アレクサンダー・グスタフソン
アレクサンダー・グスタフソン(Alexander Gustafsson、1987年1月15日 - )は、スウェーデンの男性総合格闘家。ヴェストマンランド県アルボガ出身。オールスターズ・トレーニングセンター/アライアンスMMA所属。 ![]() 来歴10歳からボクシングを始め、アマチュアボクシングで16歳の時にスウェーデンのユース全国選手権で優勝、2008年と2009年にトーナメントを連覇しスーパーヘビー級王者となった[2]。その一方で10代の頃は町で喧嘩に明け暮れ、18歳の時には加重暴行罪で懲役1年3か月の判決を受けるが[3]、周囲の環境を変えるため故郷アルボガを離れ、2006年から始めた総合格闘技に打ち込むことで更生を果たした[4]。 2007年11月17日、フィンランドで開催された修斗にてプロ総合格闘技デビュー[5]。その後、ヨーロッパを中心に参戦し、8連勝を収めた。 UFC2009年11月14日、UFC初参戦となったUFC 105でジャレッド・ハマンと対戦し、1R41秒でKO勝ちを収めた。 2010年4月10日、UFC 112でフィル・デイヴィスと対戦し、アナコンダチョークによる一本負け。キャリア10戦目での初黒星となり、この敗北を機にアライアンスMMAでデイヴィスらと練習するようになる[6]。 2012年4月14日、母国スウェーデンで開催されたUFC on Fuel TV 2でチアゴ・シウバと対戦し、3-0の判定勝ち。当初はアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラと対戦する予定であったがホジェリオの負傷欠場により対戦相手がシウバに変更された。 2012年12月8日、UFC on FOX 5で元UFC世界ライトヘビー級王者のマウリシオ・ショーグンと対戦し、3-0の判定勝ち。 2013年9月21日、UFC 165のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者ジョン・ジョーンズに挑戦。試合前は圧倒的不利の予想をされていたが、ジョーンズからキャリア初のテイクダウンを奪うなど奮戦してパンチでジョーンズを追い詰め、後にジョーンズに最も過酷な試合だったと言わしめる死闘を繰り広げるも、0-3の5R判定負けを喫し王座獲得に失敗した。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。また、試合は高い評価を受けESPN、FOXスポーツ、Yahooスポーツ、SHERDOGなど各メディアの年間最高試合賞を受賞した。2020年3月7日、この試合はUFC殿堂入りを果たした[7]。 2014年3月8日、UFC Fight Night: Gustafsson vs. Manuwaでライトヘビー級ランキング11位のジミ・マヌワと対戦し、右アッパーからのパウンドで2RTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを同時受賞した。 2015年1月24日、母国スウェーデンで開催されたUFC on FOX 14のライトヘビー級王座挑戦者決定戦でライトヘビー級ランキング3位のアンソニー・ジョンソンと対戦し、パウンドで1RTKO負け。アメリカの放送に合わせてスウェーデンの深夜3時頃の開催となったが、それでも試合会場に3万人以上の観衆を集め、母国でのグスタフソンの人気の高さを示した。 2015年10月3日、UFC 192のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者ダニエル・コーミエに挑戦し、3Rに顔面への膝蹴りとパンチでダウンを奪うも、1-2の5R判定負けを喫し王座獲得に失敗。敗れはしたもののファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。 2017年5月28日、UFC Fight Night: Gustafsson vs. Teixeiraでライトヘビー級ランキング2位のグローバー・テイシェイラと対戦。5Rに右アッパー3連発から右フックをヒットさせKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。試合後の勝者インタビューでガールフレンドをオクタゴン内に呼び公開プロポーズを成功させた[8]。 2018年12月29日、約1年7ヶ月ぶりの復帰戦となったUFC 232のUFC世界ライトヘビー級王座決定戦でライトヘビー級ランキング1位のジョン・ジョーンズと約5年半ぶりに再戦し、パウンドで3RTKO負け。王座獲得に失敗した。 2019年6月1日、UFC Fight Night: Gustafsson vs. Smithでライトヘビー級ランキング4位のアンソニー・スミスと対戦し、4Rにリアネイキドチョークで一本負け。試合後に「ショーは終わりだ」と語り、引退を表明した[9] 。 2020年7月26日、ヘビー級転向初戦となったUFC on ESPN: Whittaker vs. Tillでヘビー級ランキング14位のファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦し、腕ひしぎ十字固めで1R一本負け。 2022年7月23日、UFC Fight Night: Volkov vs. Aspinallでライトヘビー級ランキング11位のニキータ・クリーロフと対戦し、クリンチ際の左アッパーでダウンを奪われパウンドで1RKO負け[10]。 ファイトスタイルアマチュアボクシングのスウェーデン王者という実績通り、ボクシングを基盤にしたスタイルを持ち、スタンドでの打撃テクニックはライトヘビー級の中でもハイレベルなテクニックを誇るストライカー。パワー偏重の重量級としては珍しい、素早く細かなフットワークでオクタゴンの広範囲を旋回し、相手の隙をついて長いリーチを生かしたシャープなパンチを打ち込むスタイルを主体としている。また、ストライカーでありながら、テイクダウン能力とテイクダウンディフェンス能力共に優れており、オリンピックレスラーのダニエル・コーミエからテイクダウンを奪い、ジョン・ジョーンズからはキャリア初のテイクダウンを奪ったことでも知られている。 人物・エピソード
戦績
獲得タイトル
表彰
脚注
関連項目外部リンク
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