アンソニー・スミス (格闘家)
アンソニー・スミス(Anthony Smith、1988年7月26日 - )は、アメリカ合衆国の男性総合格闘家。テキサス州コーパスクリスティ出身。ミック・ドイルズ・キックボクシング・アカデミー/ファクトリーX所属。元CFFCミドル級王者。 来歴父親はおらず、母親と祖父によって育てられた。高校を中退し、その後は道路舗装業の仕事をしながら格闘技のトレーニングを始めた。なお、道路舗装業の仕事は2016年まで続けていた。 2008年に19歳でプロデビューし、アメリカ合衆国中西部のローカル団体を主戦場に試合を行った。 Strikeforce2012年8月18日、Strikeforce: Rousey vs. Kaufmanでルムンバ・セイヤーズと対戦し、1Rに三角絞めで一本勝ち。 2013年1月12日、Strikeforceの最終興行となったStrikeforce: Marquardt vs. Saffiedineでホジャー・グレイシーと対戦し、2Rに肩固めで一本負け。 その後StrikeforceとUFCの統合に伴い、UFCへ移籍した。 UFC2013年6月8日、UFC on Fuel TV 10でアントニオ・ブラガ・ネトと対戦。1Rに膝十字固めで一本負けを喫し、1試合でUFCからリリースされた[2]。 Bellator2014年4月18日、Bellator 117でビクトー・モレノと対戦し、2Rに肩固めで一本勝ち。 2014年10月17日、Bellator 129でブライアン・グリーンと対戦し、3-0の判定勝ち。 UFC復帰2016年2月21日、2年8ヶ月ぶりのUFC復帰となったUFC Fight Night: Cowboy vs. Cowboyでレオナルド・アウグスト・レレコと対戦し、3-0の判定勝ち[3]。 2016年7月8日、The Ultimate Fighter 23 Finaleでセザール・フェレイラと対戦し、0-3の判定負け[4]。 2016年12月3日、The Ultimate Fighter 24 Finaleでエルビス・ムタプチッチと対戦し、2Rにスタンドの右肘打ちでダウンを奪い、パウンドでTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[5]。 2018年2月3日、UFC Fight Night: Machida vs. Andersでミドル級ランキング15位のチアゴ・サントスと対戦。一進一退の攻防を繰り広げたものの、2Rに左ミドルキックを効かされTKO負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[6]。 2018年6月9日、ライトヘビー級に階級を上げ、UFC 225で元UFC世界ライトヘビー級王者ラシャド・エヴァンスと対戦。ケージ際の攻防から右膝蹴りをヒットさせ、試合開始53秒でKO勝ち[7]。 2018年7月22日、UFC Fight Night: Shogun vs. Smithでライトヘビー級ランキング8位の元UFC世界ライトヘビー級王者マウリシオ・ショーグンと対戦。1R序盤に右ストレートでショーグンをぐらつかせ、追撃のスタンドパンチ連打でKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞し、2試合連続で元UFC世界ライトヘビー級王者から勝利を収めた[8]。 2018年10月27日、UFC Fight Night: Volkan vs. Smithでライトヘビー級ランキング2位のヴォルカン・オーズデミアと対戦。序盤はオーズデミアの打撃とプレッシャーに苦戦を強いられたものの、それ以降は徐々に打撃をヒットさせ、3Rにはスタミナ切れを起こしたオーズデミアからテイクダウンを奪いリアネイキドチョークで一本勝ち。2試合連続となるパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[9]。 2019年3月2日、UFC 235のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者ジョン・ジョーンズに挑戦。4Rに反則である、相手が片手を付いた状態での顔面への膝蹴りを貰い(ただしこれは2017年に採択された新ユニファイドルールでは反則ではなく、全米でグラウンド状態のルールが統一されていないため試合開催地のネバダ州やテキサス州などでは反則だが、ニューヨーク州やカリフォルニア州などでは反則では無い[10])、ジョーンズは2ポイント減点されるものの、終始劣勢に立たされ、判定が覆ることはなく0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗した[11]。 2019年6月1日、UFC Fight Night: Gustafsson vs. Smithでライトヘビー級ランキング2位のアレクサンダー・グスタフソンと対戦し、4Rにリアネイキドチョークで一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[12]。 2020年5月13日、UFC Fight Night: Smith vs. Teixeiraでライトヘビー級ランキング8位のグローバー・テイシェイラと対戦し、パウンドで5RTKO負け。試合のストップが遅かったため物議を醸すが、スミスは「試合のストップは、自分自身かレフェリーかドクターが決めることであり、セコンドにはストップをするなと伝えてある。タオルを投げた(試合ストップの意思表示)セコンドはチームから解雇する」とコメントした[13]。 2020年8月29日、UFC Fight Night: Smith vs. Rakićでライトヘビー級ランキング8位のアレクサンダル・ラキッチと対戦し、0-3の判定負け[14]。 2020年11月28日、UFC on ESPN: Smith vs. Clarkでデビン・クラークと対戦し、三角絞めで1R一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。同大会のメインイベントはカーティス・ブレイズとデリック・ルイスのヘビー級マッチが予定されていたが、ブレイズが新型コロナウイルスに感染し大会前日に欠場したため、スミスとクラークの試合がメインイベントにスライドされる形となった[15]。 2021年4月24日、UFC 261でライトヘビー級ランキング13位のジミー・クルートと対戦し、1R終了時に左脚の負傷によるドクターストップでTKO勝ち[16]。 2021年9月18日、UFC Fight Night: Smith vs. Spannでライトヘビー級ランキング11位のライアン・スパンと対戦し、リアネイキドチョークで1R一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[17]。 2022年7月30日、UFC 277でライトヘビー級ランキング4位のマゴメド・アンカラエフと対戦し、パウンドで2RTKO負け[18]。 2023年5月13日、UFC on ABC: Rozenstruik vs. Almeidaでライトヘビー級ランキング7位のジョニー・ウォーカーと対戦し、0-3の判定負け[19]。 2023年12月9日、UFC Fight Night: Song vs. Gutiérrezでライトヘビー級ランキング11位のカリル・ラウントリー・ジュニアと対戦し、左フックで3RTKO負け[20]。 2024年12月7日、UFC 310でライトヘビー級ランキング12位のドミニク・レイエスと対戦し、パウンドで2RTKO負け[21]。 2025年4月26日、引退試合となったUFC on ESPN: Machado Garry vs. Pratesでジャン・ミンヤンと対戦し、グラウンドの肘打ち連打で1RTKO負け[22]。 ファイトスタイル破壊力抜群の打撃を持つストライカーとしての印象が目立つが、グラウンドの攻防にも優れており、サブミッションでの勝利も多いバランスの取れたファイター。また、KO・一本勝利率は90%を越えているフィニッシャーである。 人物・エピソード
戦績
獲得タイトル
表彰脚注
関連項目外部リンク
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