カラヴァッジオ (競走馬)
カラヴァッジオ(Caravaggio、2014年2月23日 - )は、アメリカ合衆国生産、アイルランド調教の競走馬・種牡馬[1]。主な勝ち鞍は2016年のフェニックスステークス、2017年のコモンウェルスカップ。 戦績2014年2月23日にアメリカ合衆国で誕生。クールモア・グループの所有馬となり、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎から2歳4月にデビューすると、無傷の3連勝で挑んだフェニックスステークスを4馬身差の圧勝で制し、デビュー4連勝でのG1初勝利を飾った。オブライエン師は「最終追い切りでは時速45マイル(約72.4km/h)を計測しました。今までのバリードイルで一番速い馬です。今後も7ハロンを超えるレースを使うつもりはありません」とスプリンターとしての性能の高さを讃えた[5]。その後は2歳シーズンの締めくくりとしてミドルパークステークスへの出走が予定されていたが、軽微な故障により出走を回避し、翌年に備えることになった[6]。 休養を経て、3歳初戦のラッカンステークスを4馬身3/4差で楽勝すると、続くコモンウェルスカップでもゴドルフィンの素質馬ハリーエンジェルを下してG1・2勝目を挙げ、前年のコヴェントリーステークスに続いて2年連続でロイヤルアスコット開催で勝利を挙げるとともに、デビューからの連勝を6に伸ばした。レース後、オブライエン師は同年秋にオーストラリアで新設される世界最高賞金のスプリント戦ジ・エベレストへの参戦を示唆した[7]。しかし、次走のジュライカップでは4着に沈んで初の敗戦を喫すると、モーリス・ド・ゲスト賞も6着と勢いは影を潜め、豪州遠征は中止された。秋は前哨戦のフライングファイブステークスを勝利した後、英チャンピオンズスプリントステークスに出走したが3着に終わり、同レースを最後に現役を引退した[2]。 競走成績以下の内容は、Racing Post[2]の情報に基づく。
種牡馬時代2018年からアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬入りした。初年度の種付け料は3万5000ユーロに設定された[8]。2015年に急逝した名種牡馬スキャットダディの後継として期待を集め、初年度から217頭の牝馬と交配した[9]。初年度産駒は2021年にデビューを迎える。 シャトル種牡馬としてクールモア・オーストラリアでも供用されている。同牧場のトム・マグナー(Tom Magnier)場長は、早熟性と卓越したスピード、オーストラリアで飽和傾向にあるデインヒルの血を含まない血統をセールスポイントとして挙げている[10]。 2021年からアメリカ合衆国のアッシュフォードスタッドで繋養されることになった。 2022年10月14日に日本軽種馬協会から2023年より日本で種牡馬として導入することが発表された[11]。 主な産駒グレード制重賞優勝馬太字はGI・JpnI競走を示す
血統表
脚注
外部リンク
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