ヨハネスブルグ (競走馬)
ヨハネスブルグ (Johannesburg) は、アイルランドの競走馬。[1]馬名の由来は南アフリカ共和国の都市ヨハネスブルグから。2001年カルティエ賞およびエクリプス賞の最優秀2歳牡馬に選ばれ、引退後には種牡馬となった。2010年から日本で供用された。米国で残した産駒スキャットダディ(英:Scat Daddy)が種牡馬として大きな成功を収めた。 競走馬時代2001年、2歳時の5月にデビュー戦を勝利すると、ノーフォークステークス (G3) ・アングルシーステークス (G3) と連勝。さらにフィーニクスステークス (G1) ・モルニ賞 (G1) ・ミドルパークステークス (G1) と欧州の2歳G1を3連覇。アメリカに渡り、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル (G1) に出走する。ここまでの6戦すべて1番人気だったが、初ダート・約2ハロンの距離延長などから3番人気となるもリペント (Repent) に1馬身4分の1差をつけて優勝。7戦7勝で2歳シーズンを終える。カルティエ賞・エクリプス賞最優秀2歳牡馬同時受賞はアラジ以来2頭目となる。 明けて2002年、3歳時はグラッドネスステークス (G3) からの始動となったが、リベリン (Rebelline) に短頭差の2着に敗れ連勝がストップする。次にアメリカへ渡りケンタッキーダービーに出走するも8着。さらにロイヤルアスコット開催のゴールデンジュビリーステークスに出走するも9着に敗れ、3歳時に1勝を挙げることもなく引退となった。 競走成績
種牡馬時代引退後はアメリカとオーストラリアでシャトル種牡馬として供用される。産駒には、シャンペンステークス・フロリダダービー勝ち馬でアメリカで種牡馬としても成功したスキャットダディ(Scat Daddy) がいる[2]。2009年10月5日に日本軽種馬協会が購入を発表し、2010年より日本で供用されることになった[3]。 2013年になって国内供用後の初年度産駒がデビューすると、ホウライアキコ(デイリー杯2歳ステークス)、フクノドリーム(エーデルワイス賞)などをはじめとして、JRAおよび地方競馬で2歳戦を席巻。2歳リーディングで5位につけた[4]。 同時に、各地のセリでも産駒の人気が急騰するが、種牡馬としての同馬の人気は供用2年目、3年目と急落しており(種付け数は、20~30頭前後[5])、セリに出される産駒が極端に少なく、価格が上昇する現象が顕著であった。各地のセリ会場では、「こんなことなら(自家の牝馬に種を)付けておくんだった…」という、生産者のボヤキの声が漏れているという[6]。 これを受けて2014年の種付け数は153頭まで跳ね上がったものの2年目以降の産駒は芳しいものではなく、種付け数も再び減少に転じて2017年は34頭と以前の水準に戻った[5]。 2019年をもって種牡馬引退、種牡馬引退後も引き続き日本軽種馬協会静内種馬場で繋養される。 主な産駒GI級競走優勝馬2004年生
2006年生
2007年生
2009年生
2010年生
グレード制重賞優勝馬日本調教馬のみ記載。 2011年生 2016年生 地方重賞優勝馬2011年生 2012年生
2015年生
2016年生 2017年生
2022年生
その他2013年生
ブルードメアサイアーとしての主な産駒GI級競走優勝馬2013年生
2017年生
2019年生
2022年生
地方重賞優勝馬2020年生
2021年生
2022年生
血統表
血統背景
脚注
外部リンク
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