カルシウムシアナミド

カルシウムシアナミド
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.005.330 ウィキデータを編集
EC番号
  • 205-861-8
RTECS number
  • GS6000000
UNII
国連/北米番号 1403
特性
化学式 CaCN2
モル質量 80.102 g/mol
外観 白色固体
(不純物により灰色~黒色の場合有)
匂い 無臭
密度 2.29 g/cm3
融点

1340 °C [1]

沸点

1150-1200 °C (sublim.)

への溶解度 分解
危険性
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 0: Will not burn. E.g. waterInstability 1: Normally stable, but can become unstable at elevated temperatures and pressures. E.g. calciumSpecial hazard W: Reacts with water in an unusual or dangerous manner. E.g. sodium, sulfuric acid
3
0
1
引火点 不燃性
関連する物質
関連物質 シアナミド
炭化カルシウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

カルシウムシアナミド (calcium cyanamide) とは、化学式 CaCN2 で表される、シアナミドのカルシウム塩である。白色石灰窒素(はくしょくせっかいちっそ)とも呼ばれる。石灰窒素の有効成分であり、肥料農薬として用いられる場合があるものの、生物にとって有害なので取り扱いには注意を要する。

合成

カルシウムカーバイド窒素分子を2気圧で加熱することで、カルシウムシアナミドが得られる。

反応は以下のように進むと考えられている。なお、この反応を促進する目的で蛍石、つまり CaF2 を少量加える場合もある。この反応において蛍石は触媒として作用するが、一般的な触媒と違い、反応系内に残留しない。

(吸着化合物)

この反応は発熱的であるため、一度開始させれば完了するまで自発的に進む。ただし、上記の方法では、反応式から明らかなようにカルシウムシアナミドと炭素粉の混合物になってしまう。純粋なカルシウムシアナミドは常温常圧で白色の固体だが、上記の反応で得た場合は、不純物の炭素粉のために、常温常圧で灰色や黒色の固体である。

純粋なカルシウムシアナミドは、以下の高温固相-気相反応によって製造される。

この反応は実験室規模では可能であるものの、工業的には行われていない。なお、左側に進む逆反応を利用してかつてアンモニアを製造していた。

出典

  1. ^ Pradyot Patnaik. Handbook of Inorganic Chemicals. McGraw-Hill, 2002, ISBN 0-07-049439-8

関連項目

外部リンク

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