ガーディアンズ 伝説の勇者たち
『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』(ガーディアンズ でんせつのゆうしゃたち、原題: Rise of the Guardians)は、ウィリアム・ジョイス原作の単行本『The Guardians of Childhood』に基づいた、2012年公開のアメリカ合衆国の3DCGアニメーション映画。本作は2012年度ゴールデングローブ賞 アニメ映画賞にノミネートされた[2]。日本では劇場未公開[3]だったが、2013年11月22日にDVDの販売やレンタルが開始された。 ストーリーある夜、月の照らす凍った湖で一人の少年が目覚める。少年の名はジャック・フロスト。目覚めてすぐ足元に転がる木の杖を手に取った彼は、自分に冷気と風を自在に操る力がある事に気付く。しかしなぜそんな力が自分にあるのか、なぜここに居るのかなど、目覚める以前の記憶は全て失われていた。少年は月から自分の名前を教わるが、それ以外は何も知らされる事はなかった。そして人里に降り立ったジャックは村人に声を掛けるが、誰もジャックに反応を示さない。それどころか、次々と彼をすり抜けて歩いていく。自分は誰にも見えない存在なのだと悟ったジャックは、肩を落とし村を去る。 そして300年後。北極に工房を構えるサンタのノースは、子ども達を見守るべく工房に設置してある地球儀の異変に気付く。異変の原因は、かつて恐怖で世界を支配していたブギーマンことピッチ・ブラック。彼が再び活動を始めたことに危機感を感じたノースは、仲間のガーディアン達を緊急招集する。集められたのは、歯の妖精トゥース・フェアリー、イースター・バニー、そして夢を司る妖精サンドマン。対応を協議する彼らの前で、月により助っ人として新たなガーディアンが選ばれる。そして選ばれた人物―それはジャックフロストだった。 一方その頃。ジャックは自由気ままに、イタズラ放題の日々を送っていた。しかし相変わらず彼に気づく者はなく、「誰かに自分の存在を信じてほしい」という願い、孤独感もまた増すばかり。そんなある夜、ジャックの前にイースター・バニーが現れる。そしてノースの工房まで半ば強制的に連れて来られたジャックは、ピッチの復活により子ども達に危機が迫っていること、自らが新しいガーディアンとして選ばれたことを聞かされる。しかしガーディアンとしての責務に縛られたくないジャックはノース達の仲間入りを拒む。その時、トゥースの本拠地である歯の城が襲撃されたとの報が入り、事態は一変する。一行は歯の城に急行するが、城は既にピッチの操る悪夢によって荒らされた後であり、歯も全て盗まれてしまっていた。なぜピッチが歯を狙ったのか不思議がるジャックに、歯には子どもたちの記憶や思い出が込められていることを語るトゥース。そして話の中で、その中にジャックの失われた記憶も含まれていることが判明する。ジャックは自らが何者なのかの答えを探すため、また人々に自分の存在を信じてもらうため、ノース達ガーディアンとともにピッチに立ち向かう覚悟を決めるのだった。 登場人物
キャスト
制作2005年、ウィリアム・ジョイスの原作に準拠した映画The Guardians of Childhoodを制作する案が上がったが、実現されなかった。代わりに短編映画であるThe Man in the Moonがウィリアム・ジョイスの監督で制作され、今作の足がかりとなった。 2008年にジョイスは映画の著作権をドリームワークス・アニメーションに譲渡し[4]、ドリームワークスはジョイスの原作を尊重し、製作陣に含めるとした[5]。 本作はジョイスの単行本を元に制作されているが、原作との相違も多く見受けられる。2011年に始まった原作シリーズは登場人物の成り立ちについての物語である一方、映画では300年後に舞台が設定されており、現代においてどのようにキャラクターがガーディアンとしての役割を果たしているかが描かれている。ジョイスはこれについて、「本を読んだ人が映画を見に行って、『原作の方が好きだ』と言って欲しくなかった。それに映画で起こることを事前に原作を読むことで知って欲しくなかった。映画の製作現場では様々な変更が常に起こる。だから私が少し距離を取ることで、映画の世界観作りの助けとして本を使えるようにし、また本と映画が競争関係にならないように配慮をした。」と言っている[4]。ガーディアンズの原案は、ジョイスの娘が「サンタクロースとイースターバニーは会ったことがあるのか」とジョイスに聞いてきたことから生まれた。 評価レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは160件のレビューで支持率は74%、平均点は6.60/10となった[6]。Metacriticでは37件のレビューを基に加重平均値が58/100となった[7]。 出典
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