ザ・ラグビーチャンピオンシップ
ザ・ラグビーチャンピオンシップ (英: The Rugby Championship)は、南アフリカ代表(スプリングボクス)、オーストラリア代表(ワラビーズ)、ニュージーランド代表(オールブラックス)、アルゼンチン代表(ロス・プーマス)の南半球4か国のナショナルチームが参加する国際リーグ戦。毎年8月から10月までのうち6週間程度の期間で行われる。主催はSANZAAR。北半球6か国代表によるシックス・ネイションズと並ぶ、強豪国リーグである。 概要→「ザ・ラグビーチャンピオンシップ2025」も参照
1996年から2011年までは、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドの3か国によるトライネーションズ(Tri Nations)として開催されていた。「Tri」は3か国対抗戦の「3」を表す。2012年からアルゼンチンが加入し4か国になったため、「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」に名称が変更された[1]。 2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため、南アフリカが辞退した。9年ぶりに3か国(アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド)の対抗戦となり、開催地はオーストラリアに限定された。構成国は異なるものの、大会名が「トライネーションズ2020」(2020 Tri Nations Series)となった[2][1]。 冠スポンサー毎年、各国で自国内向けに大会冠スポンサーを設けており、各国で大会名が異なる。2025年大会の呼称は以下の通り。 ニュージーランド「リポビタンD・ラグビーチャンピオンシップ(Lipovitan-D Rugby Championship)」[3] - 2022年大会から。2022年1月1日から大正製薬がニュージーランドラグビー協会のプレミアムグローバルパートナーとなったため[4][5][6]。 南アフリカ共和国「キャッスルラガー・ラグビーチャンピオンシップ(Castle Lager Rugby Championship)」[7] - 2012年大会から[8]。キャッスルラガーは南アフリカ共和国のビール会社ブランド[9]。 オーストラリア「フライトセンター・ラグビーチャンピオンシップ(Flight Centre Rugby Championship)」[10] - 2024年から。フライトセンターはオーストラリアの旅行代理店[11]。 アルゼンチン「ラグビーチャンピオンシップ・ビザ・バンコ・マクロ・(Rugby Championship VISA Banco Macro)」[12] - 2024年から。バンコ・マクロはアルゼンチンの銀行[13]。 2国間トロフィーザ・ラグビーチャンピオンシップ内で競われる2国間トロフィーは、以下の4つ。
2012年以降、通常年は 対戦が2試合あるため、前年大会でトロフィーを持つチームは、「2勝」「1勝1引き分け」「1勝1敗」の場合に、「トロフィーを守った」とされ 連覇となる。このため、前年トロフィー保持チームは、1勝した時点で連覇が決まる。逆に、トロフィーを奪還するためには「2勝」または「1勝1引き分け」となる必要がある。 ワールドカップ開催年は 各1回の対戦しかないため、1試合の勝敗でトロフィーの行方が決まる。 大会概要勝ち点(ボーナスポイントを含む)の合計で優勝を競う。
2016年以降のボーナスポイントのルールは、SANZAAR主催の大会(スーパーラグビーを含む)で共通となる[14]。 2022年からの対戦フォーマット2021年まで(新型コロナウイルス感染症対策時期を除く)、各チームとも 同一対戦相手とホームとアウェーをほぼ等しく入れ替えて行っていた。 2022年からはフォーマットを変え、「ミニツアー」的要素を取り入れた[1]。これは、同じ相手チームに対して2試合連続でアウェーで試合を行う(2試合連続で行うために相手国へ遠征する)ほか、逆に、相手チームが2試合連続で試合をしに来る、という内容。観客が2試合続けて同一チームとの対戦を地元で観戦でき、遠征ツアーのようなボリューム感を増すねらいがある[1]。残り2試合は、今までのようにホームとアウェーを入れ替えて1試合ずつ行う[1]。なお、必ず1チームがビジターとして来ないことになる。チーム対戦構成は、年度ごとに変わる。 以下の表は2025年実施のもの。このフォーマットは少なくとも2025年まで行われる[1]。 第4試合(Round 4)までは、同一相手との対戦において、ホームとアウェーの入れ替えが無い。
ラグビーワールドカップ開催年ワールドカップ開催年には、対戦数が縮小される。各チームとも、2007年・2011年は計4試合のみ、2015年・2019年・2023年は計3試合のみ行われた。
戦績
トライネーションズ (1996–2011, 2020)
ザ・ラグビーチャンピオンシップ (2012–2019, 2021-)南アフリカ共和国不在の3か国による「トライネーションズ2020」も、トロフィー争奪の履歴のため、この表に含める。
タイトル獲得数(1996年以降)2024年大会までを反映。 第1回トライネーションズが行われた1996年以降の集計。その前年(1995年)までのブレディスローカップの回数は含まれない。
テレビ中継世界各地への放送・配信状況は以下の通り(2025年大会)[15]。
脚注
関連項目
外部リンク |
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