ラグビーヨーロッパインターナショナルチャンピオンシップ
ラグビーヨーロッパ・インターナショナル・チャンピオンシップ(Rugby Europe International Championships)は、ラグビーユニオンにおいて、中堅国や 発展が期待される国 が参加する国際大会である。ラグビーヨーロッパが主催する。 概要2024-25大会は、計35チームが以下のように3つのレベルに分かれる。
歴代順位(レベル1)上位ディビジョン(レベル1)のチームの順位表。2022年までは6チーム、2023年からは8チーム(2プールに分ける)で実施。 チーム別成績2025年大会まで全22回の集計。
歴史1934年、フランスラグビー連盟を中心として、国際ラグビーアマチュア連盟(Fédération Internationale de Rugby Amateur、FIRA)が設立された[30]。設立時の加盟国は、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、ポルトガル、カタルーニャ、ルーマニア、オランダ、ドイツ[31]。当時は、IRFB(国際ラグビーフットボール評議会、現在のワールドラグビー)への対抗組織であった[32][33]。 1936年、FIRAが「FIRA Tournament(FIRAトーナメント)」 を開始した。初回参加国はフランス、ナチス政権下のドイツ、イタリア、ルーマニア[34]。この大会は3年(3回)行われ、第二次世界大戦のため終了した[35][36]。大戦後、1952年と1954年に「European Cup(ヨーロピアン・カップ)」を開催(フランス、イタリア、西ドイツ、スペイン、ベルギーなどが参加した)[37][38]。 FIRAは、ファイブネイションズ(イングランド・アイルランド・スコットランド・ウェールズ・イタリア)以外の ヨーロッパ各国を対象に、1965年にFIRA Nations Cup(FIRAネイションズ・カップ)を創設し、1974年にFIRA Trophy(FIRAトロフィー)へと発展させた[39]。1996年にはFIRA Tournament(FIRAトーナメント)を設置[40]。 長らくFIRAはIRFBと対立状態にあったが、1947年からフランスがファイブネイションズ(現シックス・ネイションズ)に参加していたほか、1990年代に入るとお互いの交流が大きくなる[41]。それによりFIRA加盟協会のIRFB加盟が認められると、1994年にはFIRAはIRFBの事実上の傘下組織となった[41]。 1999年、FIRAは、IRB(国際ラグビー評議会、現在のワールドラグビー)の傘下に入り、ヨーロッパ地域の統括を意味する「Association Européenne de Rugby(ヨーロッパラグビー協会)」の名称を加えて、FIRA-AERとなる[42][43]。 2000年、イタリアがシックス・ネイションズに参加しFIRA-AERが主催していたヨーロッパ大会から離れたため、は、ヨーロピアン・ネイションズ・カップ(European Nations Cup)へと改編され、現在の形式となる[44]。 2014年、FIRA-AERは「ラグビーヨーロッパ」へと改称[45]。 2017年から、国際大会ヨーロピアン・ネイションズ・カップの名称を、現在のラグビーヨーロッパ・インターナショナル・チャンピオンシップ(Rugby Europe International Championships)に変更した。 2022年、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、ワールドラグビーはロシアを資格停止処分とし[46]、ラグビーヨーロッパ・インターナショナル・チャンピオンシップ2023年大会からロシアは参加していない[46]。 出典出典
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