シニスターミニスター (競走馬)
シニスターミニスター (Sinister Minister, 2003年3月29日 - ) は、アメリカ合衆国で生産・調教された競走馬。主な勝ち鞍は2006年のブルーグラスステークス。引退後、日本へ種牡馬として輸出された。 競走馬時代2005年12月にデビュー。2006年1月の2戦目で2着に8馬身差をつけて圧勝し、初勝利を挙げた[1]。GI初挑戦となったブルーグラスステークスでは2着に史上3番目となる12馬身4分の3の差をつけて圧勝した[2]。続くケンタッキーダービーでは上位人気に支持されたが、16着と大敗[1]。その後4歳時は主にクレーミングレース(出走馬が売りに出されている競走)を走ったが[3]、1勝も勝ち星を挙げることができず、13戦2勝の成績を残し引退した。 種牡馬時代引退後は種牡馬となり、150万ドル(約1億7300万円)で日高の生産者グループによって購入され、日本へと輸出された[2]。繋養先はアロースタッド[4]。初年度の種付け料は150万円。エーピーインディ産駒としては地味な存在だった父オールドトリエステという血統と、ブルーグラスステークス後の成績が振るわなかったことが購入金額や種付け料の安さとなった理由[2]だが、オールドトリエステは数少ない産駒からマルターズヒート(GⅢフェアリーS)やトーヨーエーピー(芙蓉S)を出しており、日本競馬への適性は示していた。シニスターミニスター自身の産駒は2011年にデビュー。7月23日の新馬戦でリプレイスインディが勝ち、産駒のJRA初勝利[5]。2013年のレパードステークスをインカンテーションが勝ち、JRA重賞初勝利を挙げた[6]。しかしながら、シニスターミニスターが輸入された2年後に同系統かつ実績で上回るパイロが輸入され人気を奪われる形になり、当初150万円だった種付け料が2013年には50万円まで下がってしまった。それでも産駒たちの成績が上昇するにつれ、2018年には200万円、2021年には250万円となり、GIチャンピオンズC勝ちのテーオーケインズの活躍もあり2022年には350万円と上昇の一途をたどる。そして、2023年にはパイロの400万円を上回る500万円[3]、2024年には700万円、2025年には800万円となった。この価格は3年連続で中央ダートのリーディングを獲得中のヘニーヒューズと肩を並べる金額となる[3]。なお、この年初めて地方競馬のリーディングサイアーとなった。 産駒は総じてダートを得意とし、短距離から中距離まで幅広くこなす[1]。 主な産駒グレード制重賞優勝馬太字はGI級競走、*は地方重賞を示す
地方重賞優勝馬
母の父としての主な産駒グレード制重賞優勝馬地方重賞優勝馬
血統表
出典
外部リンク
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