ジェイアールバス関東水戸支店![]() ジェイアールバス関東水戸支店(ジェイアールバスかんとうみとしてん)は、茨城県水戸市城東にあるJRバス関東の営業所。 所在地![]() 所属車両のナンバー
概要水都東線の「水都」は、水戸と宇都宮を結ぶ線という意味であり、また水都西線と直通することによって「鉄道線の先行」[1]という使命を持っていた路線で、近年まで宇都宮からの国鉄バスと茨城交通が相互乗り入れをしていた。しかし、1980年に本線の水戸 - 赤沢間が廃止された。 2020年まで水戸支店が運行していた赤塚方面の路線は、この宇都宮方面の路線の支線・水戸西線として開業し、水都東線本線廃止後に水都東線に改称されたものであった。羽鳥線の開業は比較的新しく、特に羽鳥 - 飯沼間の運行開始は1982年(昭和57年)のことである。しかし、1993年(平成5年)11月1日には羽鳥 - 飯沼間は廃止され、以後も一般路線の減便・路線短縮が進められてゆくことになった。 その他、水戸南線・柿岡線が「鉄道線の培養」という使命での路線展開をしていたが、いずれも廃止となり、わずかな路線が残るのみとなっていた。2020年3月31日をもって一般路線の水都東線及び城東車庫便を廃止し、水戸支店管内の一般路線はすべて廃止となった。水戸駅 - 赤塚駅南口間は関東鉄道にて運行を継承する。 高速バスも以前にはひたち号や常陸太田号、つくば号、かしま号なども担当していたが、他支店への移管や撤退でみと号のみの担当となっている。みと号は開業当初は東京支店との共管であったが、本数増強とともに水戸支店での受け持ちが徐々に増え、他路線からの撤退で水戸支店の乗務員、車両をみと号に集約する形となった。 水戸駅南口(2016年4月20日までは北口)には当社の窓口があり、高速バスみと号の乗車券・回数券(ツインチケット)を販売している。以前は水戸支店直営だったが、現在ジェイアールバステックに委託されている。 2019年6月24日から7月31日まで、高速バスみと号を利用した東京への商品輸送の客貨混載輸送の実証実験をJR東日本水戸支社、鉄道会館と連携して実施した[2]。 沿革
所管路線高速バス当支店常駐車両で運行するもののみ記述する。
過去の路線路線バス
※高速バス車両で運行 高速バス
車両2023年4月1日現在、17台(高速車13台、貸切登録車4台(イベント運行の二階建てバス2台を含む))が配置されている。 高速車![]() 高速車は、44座席トイレ付き仕様の日野・セレガハイデッカーが15台配置されている。全車、交通系ICカード対応の券売機が搭載されている。 以前に配置されていた高速車にはフロントガラス下に梅の花のステッカーが貼られ、車体側面の方向幕の下に経由地を掲示するサボ受けが付いているという特徴があった。 貸切車貸切車は日野・セレガのトイレ付きハイデッカー車が2台が貸切登録され、高速・貸切兼用車として使用している。 以前にはボルボ・アステローペが1台配置されていたが現在は廃車となっている。同車種が導入当初から一般貸切車として導入されたのは、水戸支店の1台だけであった。スペースアロー(高速・貸切兼用車)や、生え抜きのエアロバス(貸切専属車)の合計2台のトイレ付きハイデッカーなども配置されていた。 一般路線車近年では、路線が大幅に縮小された上、残存していた路線も減便が続いていたこともあって少数配置であった。2020年3月31日をもって水戸支店管内の一般路線がすべて廃止、運用を終了した。所属していた車両は全車他支店に転属した。 Suica利用について高速バスのSuica利用について高速バスみと号(東京駅 - 水戸駅)では2017年4月20日より自由席制の便(茨城交通運行便はPiTaPaを除き2024年3月27日より[6])で車内で交通系ICカードでの運賃の支払いが可能となった。 一般路線のSuica利用について(2020年3月31日まで運行)![]() ![]() 水都東線では2007年3月18日よりSuicaのサービスを開始した。ICカードのサービスはJRバス関東ではこれが初めてで同時にPASMOも利用できるようになった。 サービスを実施しているバスの車体には前面にSuica、乗車口にSuica・PASMOのステッカーが貼付されており、利用できることを示していた。システム運用開始当初、利用できるICカードはSuica・PASMOの2種類のみだったが、2013年3月23日、交通系ICカードの全国相互利用サービスの開始時より、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、PiTaPa、SUGOCA、nimoca、はやかけんの計10種類のICカードが利用できるようになった。なお、2003年以前に発行された電子マネー機能のない旧Suicaカードは利用できなかった。 乗車時、入口にある読み取り器にタッチして乗車し、降車時は運賃箱にある読み取り器にタッチすることにより、運賃分が引き去られる。定期乗車券としては利用できなかった。またPASMO導入事業者における「バス利用特典サービス」のようなサービスもなかった。一方で入口の読み取り器には「定期券有効」という定期券の有効日が表示できる機能がある。SuicaまたはPASMOで乗車した場合は運賃を2割引するサービスを実施していた。 入金については、車内および同社水戸支店(城東車庫)の他、鉄道各社のSuica対応自動券売機・チャージ機で行う。水戸駅では東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道用自動券売機で入金できるが、JRバス関東の窓口では入金できない。JRバス関東独自のSuicaカードは存在せず、既発行事業者のカードを利用する。使用履歴(JR東日本券売機で確認)には、月日と入口駅種別には「バス等」、入口利用駅には「JR関東」と、残額が印字されて、出口駅種別と利用駅は空欄で印字されない。車内では残額確認はできるが、履歴印字はできない。 水都東線は水戸駅 - 常磐大学、赤塚東踏切 - 赤塚駅(南口)で茨城交通のバス路線と、水戸駅 - 大工町では関東鉄道、関鉄グリーンバスのバス路線とも並行していた。関東鉄道は2015年10月1日、関鉄グリーンバスは2018年3月16日にPASMO、茨城交通は2015年12月1日に独自のICカード乗車券「いばっピ」を導入した。これにより、関鉄グループではSuicaを共用できるようになったが、茨城交通では共用できない。 付帯事業特記事項![]()
脚注注釈
出典
参考文献
関連項目 |
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