スカイライナー
スカイライナー(英: Skyliner)は、京成電鉄が京成上野駅 - 成田空港駅間を本線・成田空港線(成田スカイアクセス線)経由で運行する、座席指定有料特急列車の列車愛称。 京成電鉄の登録商標で[注釈 1]、同社内における最速達の列車種別。料金不要の快速特急・特急とは別の種別である。 本項では京成本線(京成船橋駅)経由で運行し、同じ車両を使用する座席定員有料列車の「モーニングライナー」「イブニングライナー」「シティライナー」のほか[1]、京成電鉄における歴代の有料列車の沿革についても記述する。 概要![]() 登場当初はクリーム地に茶色の車体塗装だった。 東京都区部から新東京国際空港(現・成田国際空港)への空港アクセス列車として、1978年(昭和53年)の新東京国際空港開港と同時に運行を開始した。開港当初は、新東京国際空港への唯一の空港連絡鉄道だった。「スカイライナー」の名称は、空港連絡列車の愛称として、日本全国の小学生からの公募により決定された[2]。東日本旅客鉄道(JR東日本)の特急「成田エクスプレス」と競合関係にある。 開港当時は成田新幹線計画があったため、京成電鉄の成田空港駅(現在の東成田駅)は空港ターミナルから約1 km離れた場所に設置された。これにより同駅から空港ターミナルビルへ行くには、路線バスへの乗り継ぎが必要とされたことから、「スカイライナー」はリムジンバスなど他の交通機関との競争で苦戦を強いられた。その後、成田新幹線計画の消滅などにより、1991年(平成3年)3月にJR東日本とともに空港ターミナルビル直下となる、現在の成田空港駅への乗り入れを果たしている。 1979年(昭和54年)9月から、成田山新勝寺参詣客の利便性向上を目的に京成成田駅にも昼間時間帯の「スカイライナー」が停車するようになり[3]、2003年(平成15年)7月より、ほぼすべての「スカイライナー」が停車するようになった。2006年(平成18年)12月から、京成船橋駅にもほぼすべての「スカイライナー」が停車するようになり[4]、JR東日本「成田エクスプレス」が通過する千葉県中央部と成田国際空港との連絡列車としての側面を持つようになった。 2010年(平成22年)7月には、より直線的に東京と成田空港を結ぶ京成成田空港線(成田スカイアクセス線)が開業し、従来の京成本線を経由するルートから同線経由へ運行ルートを変更した[5]。さらに最高160 km/h運転が可能な2代目AE形電車を登場させたことで、それまで日暮里駅 - 空港第2ビル駅間で51分かかっていた所要時間が36分へと大幅に短縮されている。従来「スカイライナー」が運行されていた京成本線には「シティライナー」を新設し、京成成田駅や京成船橋駅などかつての「スカイライナー」停車駅の需要は同列車が担うこととなったが、需要の少なさからシティライナーは定期運行を終了し、現在は成田山新勝寺の初詣需要のための臨時列車(成田山開運号)が年末年始に運行されるのみとなっている。新AE型を用いて朝と夕方の通勤ラッシュ時間帯には有料着席保証列車の「モーニングライナー」と「イブニングライナー」が京成本線経由で定期運行されている。 2015年(平成27年)3月14日に、北越急行の特急「はくたか」が廃止されて以降、「スカイライナー」は新幹線以外の日本の鉄道としては単独トップの160 km/h運転を行う列車でもある[6]。新AE型で運行されるものの、京成本線経由の「モーニングライナー」「イブニングライナー」「シティライナー(臨時運行)」の最高速度はいずれも160 km/hではなく110 km/hである。 2020年(令和2年)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響で、5月1日より日中時間帯の半数を運休する一方、4月11日からスカイライナーの一部が青砥駅に臨時停車をしており、青砥駅では浅草線発着列車と相互に接続する。成田空港駅行きは乗車のみ、京成上野駅行きは降車のみ取り扱う。ドアが開く号車も最後部車両に限定され、青砥駅から成田空港駅行きスカイライナーに乗車する場合は座席未指定で、空席に着席する形を取っていた[広報 1]。当初は成田空港駅行き早朝便と京成上野駅行き深夜便各6本(3・5・7・9・11・13・72・74・76・78・80・82号)のみだったが、6月1日以降は日中の一部も対象に加わり、追加分と合わせて計14往復が青砥に停車していた[7]。減便は2021年(令和3年)10月29日、臨時停車は2022年(令和4年)2月25日をもって終了した。 2022年(令和4年)2月26日より、スカイライナーの一部列車について、青砥駅が正式な停車駅となる。これにより、青砥駅発着のスカイライナー券においても、座席指定、券売機での購入、Web予約およびチケットレスサービスの利用が可能となったほか、成田空港駅行きについては4号車からの乗車も可能となった。京成上野駅行きは全ての号車からの降車が可能となった。同年11月26日より、新鎌ヶ谷駅での停車を開始(上下列車とも乗降可能)。成田空港行駅きは4・6号車から、京成上野駅行きは全号車からの乗降が可能。 2024年(令和6年)11月23日より、79号・81号が新たに青砥駅、新鎌ヶ谷駅に停車、179号・181号となる。さらに、21時 - 23時は20分間隔に変更(176号新規設定・78号時刻変更)される[広報 2]。 運行概況運行本数「スカイライナー」はおおむね20 - 40分に1本の割合で運転されており、さらに通勤時間帯には「モーニングライナー」「イブニングライナー」が運行される。「シティライナー」は年末年始の成田山新勝寺への初詣需要に対応した臨時列車(成田山開運号)として運行されており、定期運行は行われていない[8]。 停車駅
列車愛称運行中スカイライナー![]() スカイライナーは、京成上野駅 - 成田空港駅間で運行される最速達列車および空港アクセス列車。初代のAE形落成と同時に「空港連絡特急」の愛称として、1972年(昭和47年)9月からの1か月間、『毎日小学生新聞』の協力により、日本全国の小学生から公募して決定したものである。
1978年(昭和53年)5月21日に本線(京成成田駅経由)で運行開始。成田空港線(成田スカイアクセス線)が開業した2010年(平成22年)7月17日から現在のルートによる運行が開始され、成田空港線印旛日本医大駅 - 空港第2ビル駅間は日本国内の在来線最速となる最高速度160 km/hで運転される[注釈 3]。所要時間は、日暮里駅 - 空港第2ビル駅間を最速36分、京成上野駅 - 成田空港駅間を最速43分で結ぶ。 運行時間帯は終日であるものの、夜間の成田空港方面は通勤需要などに応えるために本線経由のイブニングライナーとなることから、運行されない時間帯が存在する。 2023年(令和5年)11月ダイヤ改正で、22時以降の上りの一部列車が青砥駅・新鎌ヶ谷駅へ停車するようになり、同時に号数を速達便が0番台始まりに、青砥駅・新鎌ヶ谷駅の停車便は100番台として区別されるようになった。 モーニングライナー・イブニングライナー「モーニングライナー」「イブニングライナー」は、主に京成上野駅 - 京成成田駅間で通勤時間帯に運行される停車型列車。「スカイライナー」とは異なり、京成上野 - 成田空港間を京成本線経由で運行する。ホームライナー的な役割をもつ。 「イブニングライナー」は1984年(昭和59年)12月1日に、「モーニングライナー」は1985年(昭和60年)10月19日に運行を開始した[9]。 主に通勤需要に対応する列車で、「モーニングライナー」は朝に京成上野方面上り列車4本、「イブニングライナー」は夕方以降に成田方面下り列車7本が設定されている(平日・土休日とも同じ本数)。各列車とも運行される時間帯に「スカイライナー」の運転を行わない時間帯が存在するため、空港輸送の観点から一部列車が成田空港駅に乗り入れる。 当初は全列車が車両指定制の自由席となっていて、乗車駅ごとに指定された車両内の空席を利用する方式をとっていた。 2015年(平成27年)12月5日より京成船橋駅に全列車が停車となり、「モーニングライナー」「イブニングライナー」共に全車指定席に変更された。 号数は1991年(平成3年)にスカイライナーとともに付与され、当時は50番台始まり、後に60番台始まりとなった後、2017年(平成29年)10月28日より70番台始まりになり、スカイライナーが大幅増便された2019年(令和元年)10月26日からは200番台始まりとなった。 2024年(令和6年)11月23日のダイヤ改正より、特急料金が一律から距離別に変更となった。 臨時ライナー「臨時ライナー」は、北総線内から都内方面への利便性向上を目的として、回送列車を活用して印旛日本医大駅始発京成上野駅行き1本のみ運行する[10]。 2020年(令和2年)10月1日運行開始。平日のみ運行。全席自由席とし、ライナー券(500円)は乗車後、車内で現金でのみ発売。 定期列車としては廃止された愛称シティライナー(臨時運行)「シティライナー」は、大晦日から元旦の終夜運転や正月三が日、1月土休日の成田山新勝寺の初詣客輸送などのために臨時運転される列車で、京成上野駅 - 京成成田駅間を京成本線経由で運行される。 運行当初は、成田スカイアクセス線開業に伴い「スカイライナー」が経由しなくなる京成本線の速達列車として、京成上野駅 - 京成成田駅・成田空港駅間に1日7往復設定されていた(うち京成上野方面上り2本・京成成田方面下り1本が成田空港駅始発・終着)。車両は臨時列車を除いてAE100形が使用された。基本的に日中の運行であったが、下り1本のみが朝の通勤時間帯に運行されていた。所要時間はスカイライナー時代は1時間だったのが75分程度に伸びてしまい、快速特急と同程度かやや遅い時間であったが、青砥駅にも停車するために都営浅草線方面からの乗り継ぎも可能であり、浅草線から京急本線・京急空港線を経由して羽田空港とのアクセスに利用されることもあった。料金形態は従来の料金を据置している。 2011年(平成23年)に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による計画停電や電力制限によって運休状態に陥り、その後、同年9月10日に2往復が京成成田駅発着で運行再開された[広報 4]ものの、2012年10月21日のダイヤ改正で1往復のみの設定となり、成田空港駅への乗り入れが正式に廃止された[広報 5]。さらに料金不要の下位列車とも時間差が縮まり利用離れが進んだ結果、2014年(平成26年)11月8日のダイヤ改正で土休日のみの運行となり[広報 6]、2015年(平成27年)12月5日のダイヤ改正によって定期列車としては廃止された[広報 7]。 2017年(平成29年)1月土休日のシティライナーは京成成田駅発着で2代目AE形で運転されたが、「成田山開運号」の愛称名が付き、正面には歌舞伎の市川家(成田屋)に由来する隈取をモチーフとしたラッピングによるヘッドマークが掲出された[広報 8]。2018年(平成30年)以降も大晦日から元日と1月土休日に継続して運転され、2020年(令和2年)大晦日から翌年1月にかけては、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大晦日と元日深夜の運転が休止となったが、土休日運転は行われた。 車両現用車両
「シティライナー」は2010年(平成22年)7月16日までスカイライナーとして使用されていたAE100形が使用されていたが、2010年(平成22年) - 2011年(平成23年)以降の終夜運転における臨時列車では2代目AE形による運行が行われている。 過去の車両1990年(平成2年)から3年間の置き換え過渡期では初代AE形とAE100形が共通に運用されていた。
ライナー券![]() ライナー券などの予約・購入の詳細は公式サイト [2] を確認のこと。 「スカイライナー」などのライナー系列車は全車座席指定席制を採用している。「モーニングライナー」「イブニングライナー」は当初は車両指定のみで、指定された車両内の空いている席を利用するようになっていた。利用の際は乗車券のほか「ライナー券」が必要となる。いずれの列車もライナー券を購入すれば定期券でも利用可能である。いずれの列車も所定時刻より1時間以上遅延した場合は、ライナー料金は全額払い戻しとなる。いずれも小児半額だが、障害者割引は適用されない。 各ライナーとも乗車券と特別急行券(ライナー券)の2段構成であり、乗車券部分には定期を含む乗車券の組合せや、全国相互対応ICカード等の適用が可能である。駅窓口で予約・支払を同時に行う場合には、Suicaに限りライナー券の購入に充てる事が可能(PASMOや他の全国相互対応カード等は不可。モバイル系も不可)。 スカイライナー・シティライナー券料金は2022年(令和4年)4月25日改定[広報 9]。「スカイライナー」は京成上野駅・日暮里駅⇔空港第2ビル駅・成田空港駅は1,300円、青砥駅⇔空港第2ビル駅・成田空港駅は1,050円、新鎌ヶ谷駅⇔空港第2ビル駅・成田空港駅は800円、京成上野駅・日暮里駅⇔新鎌ヶ谷駅は500円、青砥駅⇔新鎌ヶ谷駅は300円、「シティライナー」は京成上野駅・日暮里駅・青砥駅 ⇔ 京成成田駅で1,000円、京成船橋駅乗降と京成上野駅・日暮里駅 ⇔ 青砥駅は550円となっている。当日発売のほか乗車日の1か月前から前売り発売も行っている。ライナー券の発売箇所は各停車駅で販売されている。系列会社の京成トラベルサービスなどのほか、主な旅行会社などでも購入が可能で、2001年(平成13年)からはiモードやEZWeb、Yahoo!ケータイ、京成電鉄の公式サイト(外部リンク参照)などでも予約が可能となっている。さらに2010年(平成22年)からはチケットレスサービスも開始している。この他、11枚綴り13,000円の回数乗車券「ライナー回数券」も発売されている(3か月間有効)。ライナー回数券以外はライナー券単独で購入することはできず、事前に有効な乗車券(ICカード乗車券および定期乗車券含む)を持っていない限り、乗車券とセット販売である。上下列車ともスカイライナーで京成上野 - 青砥間各駅、空港第2ビル駅 - 成田空港駅間およびシティライナーで京成上野駅 - 日暮里駅間のみの利用はできない。 両列車とも車掌が所持する端末でライナー券の発売状況を確認することができ、あらかじめ指定された座席に着席している乗客に対しては車内改札が省略されている。 モーニングライナー・イブニングライナー券2015年(平成27年)12月4日までは車両指定の定員制で、各駅ごとに着席できる号車が割り振られていた。座席は指定されないが、定員分以上の発売を行わないので着席は保証されていた。同年12月5日からは全車指定席となった。基本的には当日の発車時刻数十分前から直近の列車のライナー券のみを発売する。ライナー券売機には残席数が大きくLED表示され、売れ切れた場合はその列車には乗車できない(JRのような立席券は発売されない)。 「イブニングライナー」の一部の座席に限っては、前売り発売を行っており、京成上野案内所、日暮里、空港第2ビル、成田空港の各駅とJTBトラべランドと近畿日本ツーリストおよび日本旅行にて購入できる。両列車ともチケットレスサービスの利用は可能であるが、ネット予約やチケット予約サービス等は利用できない。 「モーニングライナー」は枚数限定でライナー定期券「モーニングPASS」もある。毎月25日から月末まで発売され、次月1日から末日まで有効で8,150円または10,000円(区間による)。 小児料金や通学の設定はなく、持参人方式で、定期券販売所と定期券扱いがない駅は駅窓口でそれぞれ販売する。京成船橋駅、八千代台駅、京成佐倉駅、京成成田駅駅のみ発売で、成田空港駅・空港第2ビル駅発は設定がない。乗車駅・利用列車・号車は指定され、指定より先行する列車の乗車はライナー券購入が必要で、乗り遅れに救済措置はない。モーニングPASSに乗車券の効力はなくライナー券の定期券式販売である。 2022年(令和4年)4月25日、イブニングPASSの発売を開始し、同年5月より使用を開始した。イブニングPASSは毎月1日〜末日まで任意のイブニングライナーを何度でも利用できる定期券式のPASSである(別途乗車券が必要)。 「モーニングライナー(上り)」の場合、乗車可能駅は成田空港駅、空港第2ビル駅、京成成田駅、京成佐倉駅、八千代台駅、京成船橋駅。降車専用駅は青砥駅、日暮里駅、京成上野駅である。 「イブニングライナー(下り)」は京成上野 - 京成成田が乗車可能駅、空港第2ビル・成田空港が降車専用駅となっている。八千代台駅、京成佐倉駅、京成成田駅から下りイブニングライナーを利用する場合、チケットレスを除いて座席は指定できない。モーニングライナー券を購入した上で成田空港 - 八千代台間の各駅相互間、イブニングライナー券を購入して京成上野 - 青砥間の各駅相互間を利用することも可能であるが、下りイブニングライナーの空港第2ビル - 成田空港間および上りモーニングライナーの青砥 - 京成上野間のみの利用はできない。 両列車とも車内改札は行わず、駅ごとに指定された列車乗車口にて係員が乗車時に改札を行う。 スカイライナークーポン2010年11月15日より京成の特急券類としては日本国外で初となる「スカイライナークーポン」の発売を開始した。 発売するのは日本国外の提携旅行会社で、発売額は2,250円。京成上野駅・日暮里駅・空港第2ビル駅・成田空港駅のいずれかで片道分の乗車券・スカイライナー券と引き換えて使用する[広報 10]。 京成公式サイトより、e-ticketを購入することも可能である。 スカイライナーバリューチケット上り限定で成田空港・空港第2ビルからの割引チケットであり、発売額は2,250円。成田空港駅・空港第2ビル駅のいずれかのライナー券発売カウンターで(2017年現在、成田空港の第1旅客ターミナルの南ウイング1階の京成電鉄乗車券販売カウンターでも可能)、片道分の乗車券・スカイライナー券と引き換える必要がある[広報 11]。発売箇所は次の通り[広報 11]。
発売当日のみ有効のため、最終のスカイライナーに間に合わない場合は発売されない。 訪日外国人観光客を対象として、下りのスカイライナーバリューチケットを、浅草駅と池袋駅の観光案内所、一部の都内ホテルで発売している。 臨時列車・記念列車など毎年12月31日(下り)および1月1日(上り)には初詣臨時列車として深夜時間帯に京成上野駅 - 京成成田駅間にて臨時「シティライナー」(成田スカイアクセス線開業前は「スカイライナー」)が運転されている。「シティライナー」では定期列車時代はAE100形が使用されていたが、この深夜の臨時「シティライナー」では新AE形で運転されている。 成田山新勝寺と縁が深い歌舞伎の市川家(成田屋)が成田山で襲名披露を実施する場合は、京成上野駅 - 京成成田駅間をスカイライナーに乗車して移動することが通例となっており、その際は「團十郎号」「海老蔵号」「成田屋号」として運転され記念ヘッドマークの掲出などが行われているが、スカイライナー運転開始前は一般車両で運転していたこともあった[13]。 過去にスカイライナー1億人記念や京成電鉄100周年記念でのヘッドマーク掲出、エティハド航空のラッピング広告などが行われたことがある。 2005年3月9日にパク・ヨンハファンクラブの企画として団体列車『ヨンハライナー』が、2006年5月27日に成田空港第一ターミナルビルのグランドオープン記念として「まるごと体験教室」参加者輸送の団体列車『クウタン号』が運行された。 京成電鉄成田国際空港連絡優等列車沿革この節では、前段として成田山新勝寺への参拝観光列車である「開運号」、およびかつて新京成線・京成本線(一部は都営浅草線系統もあり)と千葉線に跨って運行された優等列車である急行・特急「九十九里号」などについても記載する。 成田山新勝寺参拝列車「開運号」とその周辺列車群![]() 戦前期
戦後復興期
AE形電車登場以降
ターミナル直下乗入れ開始以降![]()
成田スカイアクセス線開業以降
![]()
今後の計画2010年7月17日の新アクセスルート開業以降の早い時期(2010年代前半頃)に、羽田空港 - 成田空港間を65分で結ぶ構想があった。この所要時分は、「スカイライナー」の都営浅草線・京急線乗り入れを想定したものとなっていた。2008年(平成10年)9月7日には、浅草線とは別にバイパス目的で都営地下鉄新線を建設し、両空港間をさらに10分短縮する計画も浮上した[31][32]。ただし、新AE形には先頭部に非常用貫通扉を装備しておらず、都営浅草線や京急線のホームドアに対応していない[注釈 18]ため、都営浅草線乗り入れは不可能である[注釈 19]。一方、AE100形は先頭部に非常用貫通扉を装備するが、先述と同様に通勤形電車とドアの位置が異なるほか、成田スカイアクセス線内での160 km/h運転に対応していない[注釈 20]。AE100形は京急空港線駅羽田(現・天空橋駅)開業時に試運転のため入線する予定になっていたが、当時の京急蒲田駅 - 糀谷駅間の急カーブを通過できないことが直前になって判明したため中止されている。 最終的には特急料金不要の通勤型車両を用いた「アクセス特急」を新設し、従来から都営浅草線・京急線内で運行されている「エアポート快特」をスカイアクセス線経由とすることが決定した[広報 15]。成田空港駅から羽田空港第1・第2ターミナル駅までの所要時間は最短1時間33分である。日中は種別変更が行われる押上駅で横浜方面の列車に接続する。 その他、現行8両編成である2代目AE形を10両編成とする構想がある[広報 16]ほか、押上駅 - 成田空港駅間を運行する有料特急を2028年度に運行開始する予定[33][34]。 広告下記のCMやポスターでは、池袋駅や新宿駅など、「成田エクスプレス」が発着する駅からの到達時間も表示されている。 テレビCM1990年代前半から、京成電鉄では「スカイライナー」のテレビCMを放送している。過去にちあきなおみ、GAO、都はるみ、DEEN、大貫妙子らがCMソングを担当した。 かつては「スカイライナー」の名称やイメージアップ向上を図った映像(霧の中を抜ける映像など)を使用していたことが多かった。近年では、日本国外に活動の場を求める人々を描くドラマ仕立てのものや、木下航志を起用したものが放送された。「速いのは、こっち。安いのも、こっち。」というフレーズで「成田エクスプレス」との対決姿勢を明確にしているCMもある。ただし、基本コンセプトは芸能人・イメージキャラクター等が登場しないスカイライナーが颯爽と走行するイメージアップCMである。 さらに、2010年6月から8月と2011年11月にかけて、成田スカイアクセス線の開業と合わせて新型スカイライナーをPRするCMを放送している。 2019年10月26日の増便に合わせて、中島健人[注釈 21]が出演するテレビCM等が新たに放送されている[36][37][38][39]。 他の媒体ZOZOマリンスタジアムに於ける千葉ロッテマリーンズのホームゲームにて、佐々木朗希が投手として登板し投げた球速が160km/hを超えた場合、場内ビジョンにその球速とともに「最速160km/h 京成スカイライナー」と表示して演出している[40]。また同投手が登板する時に限りバックネット裏広告を「160km/!! 京成スカイライナー」と差し替えている。 その他
脚注注釈
出典
広報資料・プレスリリースなど一次資料
関連項目
外部リンク
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